5月22日質問事項2
2.島根原発サイトバンカ建物の巡視業務の未実施について
○山陰放送:BSS、山陰放送の秦と申します。
ちょっと話題が変わるんですけれども、先日、島根原発のサイトバンカ建物の巡視業務の未実施について、中国電力が調査結果を公表しました。改めて知事の受け止めをお願いいたします。
○丸山知事:22年3月でしたかの問題以来、安全文化醸成といった形で取り組んできているというふうに言われていた中国電力でこういった事案が起きたことについては、大変憂慮すべき残念な内容だというふうに思っております。電力事業者として信頼をきちんと取り戻すためにも、徹底した原因分析、そして組織体制なり、これは協力会社の問題でもありましたので、そういったものに対する発注の内容として適切だったのか、過重な内容を強いてなかったかということも含めてだと思いますけども、ともかく、なぜ作業員さんが、その業務に当たった人がそういうことをしたのか、いわゆる個人の資質とか手抜かりみたいな話なのか、もともと業務として無理があったのではないかということも含めて、何でこういうことが起きたのかということをきちんと検証してもらって、見直してもらわなきゃいけない。その状況については、保安規定違反ということになりますから、原子力規制委員会のほうできちんとチェックをしてもらって、そういったことについての状況もきちんと確認しながら、今回の事案については島根県としても来週、松江市と一緒に事実関係の確認に立入調査に入っていきたいというふうに思っております。
○山陰放送:そうすると、今度の調査のポイントとしては、ヒューマンエラーなのか、組織あるいはシステム的な問題なのかというのをはっきりさせるというところは、まず大きなポイントになるということなんでしょうか。
○丸山知事:ともかく何が原因かということですね。私が言ったような話なのか、そうじゃないのか。一人の人じゃなくて、ほかの何人かの、特定の一人の人がやってるわけではないということであるとすると、ヒューマンな話じゃないんじゃないかということで、当たってもらうのは当然だというふうに思っておりますけど、それだけじゃないかもしれません。分かりません。ともかくなぜその人がそういうことをしたのか、せざるを得なかったのかということじゃないでしょうか。
○山陰放送:今回未実施だったのは、関連会社、協力会社の社員ということなんですけれども、それは、知事の認識としては、原発全体の問題として捉えてほしいのか、一会社、あるいは会社の組織的なものとして、まずははっきりさせてほしいのか、その辺りはいかがでしょうか。
○丸山知事:これは、原発とかそういうのに限らずですけど、委託するというのは、自分が本来やることをほかの人にアウトソースしているだけなので、その仕事の責任は自分が負わなきゃいけないですよね。委託先の問題だという形で、そこが悪いという話じゃなくて、委託した仕事は、そのやってもらっている仕事は自分の仕事なわけですから、だから当然、それは発注者として、自分が求める水準の仕事をしてもらってなかった、それは自分のところの評価に実際返ってきてるわけですね。それは当然自分の問題として、発注側として、発注した先の問題であって私は知らないという対応では済まされないと思いますし、また中国電力もそういう認識で対応されてるというふうに私は思ってます。
○山陰放送:ありがとうございました。
○広聴広報課:よろしいでしょうか。
本日の会見はこれで終了させていただきます。ありがとうございました。
○丸山知事:ありがとうございました。
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