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4月23日コメント1

○丸山知事:それでは、ただいまから定例会見を始めさせていただきます。よろしくお願いします。

 私から冒頭申し上げさせていただきます。

 

コメント1)新型コロナウイルス感染症対策関係

 まず、県内の新型コロナウイルス感染症の感染の状況について申し上げます。

 現時点で、県内でこれまで16名の感染者が判明しております。今月の9日から18日までの10日間で、感染者が16名まで達したことで、県民の皆様には大変不安に思われていることと思います。こういった不安というのは、率直な気持ちとして当然のことだというふうに思っておりますけれども、現在の状況につきましては、感染経路が不明な感染者やクラスターが数多く発生している大都市とは状況が大きく異なっております。16名の感染者のうち14名が一つのクラスターとなった飲食店における感染であり、残り2名が家庭内での、家族間での感染であります。県民の皆様には、感染者の数だけではなく、感染経路がはっきりしている感染なのか、不明な感染なのかといったところにも御注意いただきまして、冷静に状況の推移を見守っていただければと思っているところでございます。県としても松江市と連携して全力で取り組んでいく覚悟であります。

 続いて、県民の皆様へのお願いであります。

 昨日、政府で開かれました専門家会議におきましては、接触機会の8割削減を目指すためには、より一層の国民の皆さんの努力が必要な状況と分析がなされております。総理からも、いま一度行動の見直しをしてほしいという呼びかけもなされたところであります。これを踏まえ、特に今後控えますゴールデンウイーク期間中も含めて、改めて5点についてお願いをさせていただきます。

 1点目として、週末、平日にかかわらず外出を自粛していただきたい。

 2点目、やむを得ず外出された先では、他者との距離を可能な限り2メートル以上空けていただきたい。

 3点目、県民の皆様には、生活必需品の買い出しなど、やむを得ない場合を除きまして、県をまたいだ不要不急の行動を自粛していただきたい。そして、これに関連いたしますけども、他の都道府県から人を招くといったことについては、緊急の事由による帰省などを除きまして、極力避けていただきたい。

 4点目、県外にお住まいの皆様には、帰省や旅行など、県をまたいだ移動は極力避けていただきたい。

 5点目、感染者や医療関係者、またその御家族などを誹謗中傷、差別することを絶対やめていただきたいということであります。

 1点目の外出自粛につきまして、具体に4点ほど補足をさせていただきます。

 生活必需品の買い出しや医療機関への通院、健康維持のための個人的な運動、避けられない職場への出勤など、生活維持のために必要なものを除いての外出自粛要請であります。夜間の繁華街の接客を伴う飲食店の利用を避けていただきたい。建物の中と外を問わず、密集状態などが発生するおそれのある店舗やイベント、パーティーなどの会場に出入りをしないでいただきたい。そして、屋外も含めて、家族以外との多人数での会食をしないでいただきたいといった内容も含まれてるところでございます。

 以上が私からのお願いであります。

 続いて、中国5県の連携についてであります。

 今月15日にPCR検査、重症患者の広域受入れなどの連携を進めていくこととしておりましたけれども、20日に広島県からPCR検査についての島根県への応援の依頼がありまして、21日から本日までの3日間、それぞれ20検体ずつ、計60検体の広島県分の検査を実施したところであります。また、20日には重症患者の受入れや搬送体制の調整、医療従事者など人員の派遣、医療体制の強化に係る広域支援に関する協定を締結し、自らの圏域内の医療体制では対応し切れない場合などにおいて、中国5県で連携して対応するとしたところであります。島根県といたしましても、引き続きこの感染症対策について中国各県それぞれ、また全体と連携しながら対応していく考えであります。

 次に、鳥取県との連携についてであります。

 本日、午前に平井知事とウェブ会議をいたしまして、2点について連携に取り組むこととしたところであります。

 1点目が、パチンコ店における蔓延防止対策についてであります。

 パチンコ店の業界団体であります島根県遊技業協同組合に対しまして、組合の協力の下、両県が連携して感染防止の呼びかけをすることとしました。広島県、山口県をはじめ、他県におきましてパチンコ店など遊興施設などに対しまして休業要請がそれぞれの地域で出されております。それに付随する影響として、県境を越えてパチンコ店に来店される動きが見られ、山陰両県でも他県からお客さんが移動しているという声があります。県内のパチンコ店で他県ナンバーを見かけるといった御指摘を多数いただいております。感染防止の観点から、県境を越える人の動きを抑制し、また3つの密を回避する必要があると考えまして、業界の協力の下、山陰両県が連携して県内外への呼びかけを行うこととしまして、先ほど松尾副知事が島根県遊技業協同組合を訪問し、協力を求めたところであります。

 具体的には、組合の加盟の店舗に県外からの来店の自粛をお願いする立て看板や張り紙などを設置していただくこと、また、利用客が3つの密状態になることを回避するために、稼働するパチンコ台に利用客が隣り合って座らないような対策、この2点に取り組んでいただくよう協力を求めたところであります。組合からは、積極的に啓発をしていきたいという回答を頂いたところであります。

 山陰両県の連携2点目でありますけれども、両県外からの来訪者に対する啓発活動の実施であります。

 このゴールデンウイーク期間中などに、やむを得ず公共交通機関などを利用して県外からお越しになる方々に対しまして、県内来訪中については外出を極力控えるなど、慎重な行動をお願いするよう、山陰両県が連携して呼びかけていくこととし、平井知事と合意をしたところであります。

 具体的には、来訪される方お一人お一人が自ら感染源となる可能性があることを啓発するチラシやポスターを作成し、ゴールデンウイーク前に山陰両県の空港、また鉄道の駅、高速バス、高速道路のサービスエリアなどに掲示や配布を行っていく予定です。島根県としては、こういった島根県単県の取組、松江市と連携した取組、また中国5県の取組、また鳥取県との取組など、そして政府と協力していくことによりまして、この感染防止拡大に全力で取り組んでいく考えであります。

 最後に、ふるさと納税の活用についてであります。

 明日24日からふるさと納税の活用事業に、この新型コロナウイルス感染症対策を追加することとしたところであります。島根県の感染症対策を応援したいという方も、県外にお住まいの方も含めて数多くいらっしゃると考えております。このため、ふるさと納税の活用事業へ新型コロナウイルス感染症対策を追加することといたしました。なお、市町村にも本日、県のこの方針を伝えたところであります。

 私からの報告は以上であります。


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