3月10日質問事項2
2.1都3県緊急事態宣言延長
○読売新聞:読売新聞の林ですけれども、これまで中止表明されて以降の流れの中で、知事のほう、先日の首都圏への緊急事態の延長をめぐって、2週間では足りないということで強く訴えられた部分がありました。結果的に2週間の延長ということになったわけですけれども、その辺の状況に対する御見解を改めて伺えればと思います。
○丸山知事:私は、腰を据えて対応したほうが、リバウンドとか第4波を後ろずらしにできるんじゃないかと思ってそういうふうに申し上げましたけれども、直接会われたかどうかは別にして、4知事のお考えとも一致して、政府が2週間で延長されたということについては、それでこの感染を、いろんな懸念を抑える期間として2週間で対応していこうというふうに、4者、5者ですかね、5者で合意をされてるような状況ですから、それはそれで、一生懸命それぞれやっていただくということで、2週間後に、ともかく解除ができるような環境を関係者でつくっていただくということをぜひお願いしたいと。私は好きで1か月と申し上げた、長いほうがいいと、長くかかるだろうと思っただけで、それを短くできるということであれば、短くしていただくのが一番いいので、ただ、それをともかく再度の延長という形で、再延長というようなことがないようにしていただきたいなと。
もともとこの話は、何で西日本の日本海側の知事からそんなことを言われないかんのだというふうに言われることもありますけども、残念ながら、首都圏が解除されるかどうか、感染が収まるかどうかというのは、残念な結果ですけど、やはりGoToトラベルはやはり3月中の再開はできないといった状況もある種招いているというふうに思いますし、飲食控えといった影響も全国的に続く、より強く続くという結果も招いてますから、我々は直接的な法律上の当事者ではありませんけれども、東京、1都3県というのは大き過ぎて影響を受けざるを得ないから、懸念があれば懸念を言わなきゃいけないし、期待があれば期待をするというふうに、事実上、大きな影響を受けるので無関心ではいられないし、こういうふうにしてほしいという思いをきちんと発信していかなきゃいけない立場だというふうに私は思っています。ただ、それを聞かれるかどうかとか、参考にされるかどうかというのは、それは当事者の御判断ですから、私の意見が入れられないから不満だとかと言うつもりはありませんけれども、そういった今の方針というのは一つのまとまった考え方ですから、ともかくこの2週間で感染をより抑えていただいて、2週間で、この再延長、再々延長か、再々延長幅で終わらせてもらうということを強く期待しているということであります。
○読売新聞:解除の経緯をめぐって、何か思われることございますでしょうか。結構、小池知事と黒岩知事とかのお話が取り沙汰される中でございますが。
○丸山知事:一つには驚いた、あ、そういうプロセスがあったんだと。中国5県だとあり得ないような、すみません、生き馬の目を抜くようなというか、ちょっと怖いやり取りだったんだなとびっくりしましたし、もう一つびっくりしたのは、政策決定プロセスが明らかになっていくというのは、より真実に近づくということであります。そういった意味で、私は黒岩神奈川県知事が今回のような経過を明らかにされたことというのは、非常に高く評価しておりますし、再発防止じゃないですけれども、こういったことが繰り返されないように、公にされるというのは、1都3県のためにもなるでしょうし、世の中全体のためにもなるから、すみません、私は絶賛されるべきだというふうに思うんですが、これは大変不思議なことに、メディア、それはコメンテーターとかMCの方とかの中から、何か今頃蒸し返して何だとかいう話が出てくること自体が、もうすごい驚きです。そんなんだったら、報道とかっていうのは、もう取材しないほうがいい。物事をつまびらかにするとか、物事を明らかにするとか、なぜこういうふうになったのか、大きな決定がされたのかということの事の詳細、経過がオープンになるのは、メディアとか報道機関とかというところというのは、手放しで喜ばれる話が、なぜか、何か蒸し返してどうだとかという黒岩知事に対してのネガティブな評価が見られるというところが、何か世の中ちょっと大丈夫なのかなというふうに不安に思います。
やっぱりこういうことが起きないようにするということ、すごく大事だと思いますよね。都知事がおっしゃった信義則、まさに大事ですよ。人間、相手を信用して行動するのが普通ですよね。全ての人を疑い出すと人生が大変なことになる、社会も物すごいコストをかけなきゃいけない。基本は相手の言うことを信じる、正しいと思って話を聞くというのが社会の原則でありますし、民法上の原則として信義誠実の原則といって、当然のことを書かれてますから、これは社会的にも法律的にも当然のことだというふうに思います。それが、神奈川県知事という、神奈川県民の立場を全て、神奈川県民がどういう影響を受けるかということ、もろもろいろんなことを考えられて、この延長を求めていくべきかどうかという重大な判断をされようとしている方に、事実と異なる説明をされて、都知事が自分と同じ意見の結論を引き出そうとされたのだとすれば、それは本当に、何というか、社会的にとか政治的に許されないんだと思いますけどね。神奈川県がどう考えるか、神奈川県民が何を望むかということを、事実と異なる説明をもって誘導されたんだとすると、それは神奈川県民に対して、神奈川県民の民意というものがゆがめられようとしたという危機、クライシスだったというふうに思いますし、それを本当だろうかと思って、埼玉県知事、千葉県知事に確認された黒岩知事の判断は正しかった。
水面下で起きたことを言うべきじゃないというふうな訳の分かんない指摘がありますけど、別に公人が公人に対して言ったことで、都知事として言われたこと、神奈川県知事として答えられたこと、それが公表されるのは当たり前じゃないですかね。もし秘密にしようという合意がされているんだったら、その当事者間での約束違反になるかもしれませんけれども、広く公益に、多分そういう約束されてないんだというふうに思いますけど、黒岩知事のおっしゃりようであると思いますね。矛を収めてあげたという、矛を収めたというたしか表現だったと思いますけども、それは口外を一切しないと約束されたわけでもなかろうし、時間がない中で判断をまとめなきゃいけないときに、過去を振り返って、そこでいろいろと問題を突き詰めていくということを避けてあげたというお立場だと思いますよ。どうしても公表してほしくないんだったら、それは都知事から頭を下げてお願いされて、同意されたんだったら、お二人の間のお約束だろうし、その中での約束違反という話になるかもしれませんけど、そういった経緯がないんだったら、信義則とかという話じゃないですね。もともと信義則に反しておられるのは都知事の側でしょうから。信義則を破った人が信義則を主張することはできないと思いますよ。そういうことをしていると、すみません、虚偽の説明を、もう事実に反する説明、単純に訳すと虚偽の説明をされた人に対して誠実に対応してしまうと、だまされちゃうんで、ちょっと物の例えがよくないですけど、極端な例ですよ、今回の例がそういう例だとは言いませんけども、分かりやすい例でいうと、振り込め詐欺とかおれおれ詐欺に対して誠実に対応しちゃいけないですね。誠実に対応する必要はないんで。だましてこられてる話に誠実に対応してはいけない。やっぱり、本当は分かっていて確認をされる、それが政治家、社会人の対応だし、そういうふうに黒岩知事はされている。何がおかしいんだろうか。全然おかしくないというふうに私は思いますね。
どちらかというと、具体的な事実を公表された黒岩知事に対して、反論すべきとか、事実関係を明らかにすべき立場にもう立たれているのは都知事であって、信義則だとか、私は信義則を守っていきます、それは黒岩知事は信義則を守ってないという反語だとしか取れませんけれども、そんな説明ではなくて、そういった事実があったのかなかったのか、それが自分として正当なことだったかどうかということを説明される義務が、公人としての義務、責務があると思いますけど、この前、昨日でしたっけ、何か取材に対してコメントされてましたけど、あれじゃあ、少なくとも神奈川県民、少なくとも東京都民の皆さんが、ああ、そうだねと思われる説明でもないし、あの説明、新聞でしか知りませんけど、事実関係で否定されたのは、森田知事に対して私は直接電話してないというとこしか否定されてないので、それ以外のところは認められたと取られても仕方がないんじゃないかというふうに思います。ただ、政治家同士がしゃべったことをしゃべらないというのが政治の世界の信義則じゃないかというふうな趣旨を言われたんだと思いますが、それは、すみません、永田町とか東京都内ではそうかもしれませんけど、独特のルールかもしれませんけど、それはそのルールをちゃんと確認して、言ってくれるな、この話はなかったことにしましょうという確認までされてない以上は、そんな信義則がどうだって言えるお立場じゃないと思いますよ。
私は黒岩知事に対して、あれこれ何か、よく分かんない非難があること自体が非常に理解できないですね。事の真偽が明らかになって、仮にそういった事実があったのであれば、明らかになることで再発防止にもつながるでしょう。あれが事実じゃないといえば別ですけど、あれが事実だとすれば、そういうことを繰り返さない、繰り返させないという意味で、非常に効果的だし、それこそ判断を間違わないようにしなきゃいけないという意味で、自己防衛としては正しいやり方なんじゃないですか。
私も聖火リレーをこんな、すみません、子供じみた、大人げないやり方でやるなんて政治家らしくないっていうふうに思われてると思いますけども、意外とやっぱり子供さんのように素直に物事を公に明らかにしていくということが、一番皆さんの理解が得られやすいし、正しいやり方だというふうに思いますので、黒岩知事に対するいろんな誹謗中傷は、もしそれが報道とかに携わられている方、ジャーナリストとかコメンテーターとかおられますけども、メディアに出られる方がおられるんだとすると、何かそういう方々の見識を疑いますね。1都3県が一致結束するんだったら間違った説明をすべきじゃない。その一致結束すべきときにどうだこうだと言う人はいないですよ。一致結束すべきなんだったら、事実と異なる説明をしちゃいけない。そういう意味では、黒岩知事があれこれ言われる話じゃないでしょう。私はそもそも一致結束することが目的じゃないと思いますけどね。それは詳しくは申し上げませんけども、一連の経緯に対する第三者的な評価、感想はそんな感じです。
○読売新聞:分かりました。
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