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12月25日コメント1

○丸山知事:それでは、今年最後になります定例会見を始めさせていただきます。

 

コメント1)2019年の振り返り

 私からのコメントは2点ございまして、1点目は、本年、令和元年の振り返り、一年が終わろうとしていますので、振り返りをさせていただきます。

 これは島根に限らないことでありますけれども、天皇陛下の御即位によりまして、令和という新しい時代が始まるという節目の年でありまして、ほぼ時を同じくして、3期12年、「ご縁」観光を初め、この県内の産業の活性化、また財政の健全化に12年、懸命に取り組まれました溝口前知事が退任されまして、その後を引き継ぎ、県民の皆様の御支持をいただき、私が県知事に就任をさせていただいたということが、私自身としては大きな出来事でありました。

 そして、日本各地では、昨年に続いて、これまで経験したことのない災害に各地が見舞われるということで、引き続いて防災・減災、国土強靱化の必要性を痛感させられる一年であったとも思っております。

 地元に目を向けますと、3月17日に山陰道の多伎・朝山道路が開通をいたしまして、石見と出雲の境であります仙山峠を介さずに出雲部と石見部が行き来ができるということが可能になったということは大変、救急患者さんの搬送ですとか、生活、産業の面で前進が見られたと思っておりますし、10月にはフジドリームエアラインズによります出雲ー神戸線が新たに就航することになりまして、短い時間で中国山地を越えて関西圏にアクセスできる大きな動脈ができたということが大きな前進であったと思っております。

 もう一方で、この空の関係でいきますと、やっと着手しました海外、ソウル・金浦空港とのチャーター便につきましては、就航はできましたけれども、残念ながら日韓関係の全般的な悪化、韓国国内におきます対日感情の悪化という状況を受けまして、ほどなく運休に追い込まれて、そのままチャーター期間を終了するという結果に至ったことは、一つの県で及ばない事象でありますけれども、大変残念な状況であるというふうに思っております。

 また、島根の文化の面でいきますと、日本遺産に石見神楽が認定をされるといった、石見地域が営々と築かれてこられました伝統文化が日本有数の価値を認めてもらうという大きなポイント、アドバンテージをいただいたということ、それから、奥出雲のたたら製鉄を起源といたします豊かな農業の営みについて、日本農業遺産に認定されるといった形で、島根の生活文化の価値が全国的に認められるといったことは、大きな前進であったというふうに思っております。

 そして、県内出身者の活躍という意味でいきますと、将棋の里見香奈女流、当時五冠が、ヒューリック杯を制されまして、史上初の女流六冠を達成をされたということで、まさに史上初ということでありますので、県民に勇気等を与えてくれる、大変な慶事であったというふうに思っておりますし、隠岐の海関につきましても9月場所で最後まで、優勝まであと一歩というとこまで奮闘されたということも、同じく県民に勇気を与えてくれたというふうに思っています。あとは、スサノオマジックにつきましても、B1リーグで、復帰されて奮闘している姿を我々県民に見せていただいておりますので、そういったことにつきましても、文化・スポーツ面でも活躍の目立った一年であったと思っております。

 来年に向けましては、イベント的なことを申し上げますと、日本全国でいきますと、東京オリンピック・パラリンピックの年でありますけども、島根にとりましては、1月には東京国立博物館で「出雲と大和」展という大規模な企画展が約2カ月にわたって開催をされるということで、この島根、出雲という存在を東京で、文化的価値を含めて、歴史的価値を含めてPRできる絶好な機会をいただいている。そして、4月には東京の新拠点であります日比谷しまね館がオープンする予定であります。そして、何よりも5月には三瓶山で2度目の全国植樹祭を天皇皇后両陛下をお迎えして開催をさせていただく予定であります。そういったことで、8月には世界の目が東京、日本に向くわけでありますけども、その前の段階で、この島根の存在を東京圏、首都圏を中心にPRできる絶好の機会をいただいておりますので、そういった島根の対外的な露出、PRを年の前半にさせていただける貴重な機会があると思っておりますので、県庁全体として、島根の存在感を全国に発信をしていくということに取り組んでいきたいというふうに思っておりますし、それを観光、それから交流、U・Iターンといった形で、島根にプラスになる要素で具体的な成果に結びつけれるように頑張っていきたいというふうに思っております。

 そして、政策面では、現在、取りまとめの終盤に来ております島根創生計画の取りまとめを年度内に行う予定でありますので、その取りまとめをしつつ、県民の皆さんの御意見を伺いながら、その計画に基づいて着実に、この人口減少対策、島根創生を進めていきたいというふうに思っているところであります。

 この1年間の県民の皆さんの御努力に感謝いたしますとともに、新しい年が県民の皆さんにとって明るく活力のある一年であること、それに役立つ県政であることを打ち出して、冒頭のコメントとさせていただきます。


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