• 背景色 
  • 文字サイズ 

10月16日質問事項8

8.公的医療機関の再編・統合

○山陰中央新報:山陰中央新報、平井です。

 今月、厚労省のほうが診療実績が乏しいとして、全国424の公立・公的病院の名前を公表されまして、再編・統合の議論を求めておられます。その件について所感をお聞かせください。

○丸山知事:基本的には、平井知事のおっしゃってるように、非常に誤解を招きかねない内容、報道がそうなったということは、内容にそういう配慮が欠けてたということを含めて、非常に住民の皆さん、患者の皆さんの不安をあおる、または地方の実情に必ずしも向き合えていないような提案ではないかというふうに思っておりますけれども、細かく資料を読むと、統合しろということまで言っているわけじゃないというふうなことのようですが、そういうことがちゃんと伝わらないと、こういう混乱が実際生じてるわけですから、そういう意味では非常に残念な状況であるというふうに思っております。

 私個人としては、厚生労働省の皆さん、これはわかっておられてやられているのか、わかっておられなくてやられてるのかわかりませんけども、病院を統合するっていうことを余り、具体的な現実として捉えられてないんじゃないか、十分理解されてないんじゃないかということが大きな懸念でありまして、なぜかというと、今、そこに病院があって、そこに自分の専門とする診療科があって、そこに例えば診療科の責任者として仕事をするっていう、その状況があるからお医者さんがおられると。そういった方が統合されて、とある病院が統合されて、じゃあその病院にそのまま横にシフトして移られるか、多分移られないですよ。その病院で、その状況で、そういう条件なので行かれてるのであって、じゃあ、その病院がほかの病院と一緒になったから、そっちに、横に行ってくださいといって残られるとはとても思えないので、つまりそれは、病院の統合というのはお医者さんが減るということに直結をする話なので、ということに対する理解が不十分なところが一番の問題だというふうに思っております。特にこういう強い懸念が出てるところは、公立病院で必死に支えておられるような、小さな公立病院を支えておられるところが強い反発を示されていますけども、それはある種の病院をつくって、お医者さんをやっと招き入れてるという状況を、統合しても何とかなるというふうに思われてるところが大変現実とずれているんじゃないかというふうに思ってまして、病院の統合がお医者さんの総数の減につながるということ、つながりかねないことなんだということをよくよく理解をしていただいて、対応していただきたいなというのが私個人、私の考えです。

○山陰中央新報:県内の病院も4病院ほど、このリストに名前が上がりましたけれども、そういった名前が上がった病院ですとか病院関係者の方、または県民の方から何か県のほうに、この件で御意見を伺っているというようなことを聞いておられますか。

○丸山知事:いや、それぞれ問題点として指摘された内容について、それぞれの事情があるといったお話は健康福祉部のほうでもともと把握していた、聞かなくてもわかることであったりしますので、それぞれの病院なり医療圏の中で、やはり必要であると判断されるものについては残していくということが当然求められると思いますし、そういった結論がまとまるのであれば、それは県としてきちんと判断していくということになろうと思います。

 なくすべきじゃないとかっていうふうに議論をシャットアウトする必要はないと思いますけども、それぞれ必要な病院だというふうに我々としても認識していますし、そういった認識と余り住民の皆さん、医療関係者の皆さんの認識、変わらないと思いますので、そういった形で出てくる結論というのは存続というふうになるんじゃないかというふうに思いますので、そういった出てくる結論についてきちんと県としてサポートしていきたいというふうに思ってます。

○山陰中央新報:先ほど、知事の御見解も述べられましたけれども、国のほうに島根県として何か意見されるですとか、行動される御予定はおありでしょうか。

○丸山知事:重点要望、この前も医師の過不足なんか、偏在指標みたいなところで意見は言いましたけども、折を見てお話をしたいというふうに思います。

 上京の機会に、いい時間をつくってお話をしに行きたいと。ちょっと相手方の都合もあるでしょうから、私の日程と、いつ会うかという話はありますけども、時間が合わなければ部長に行ってもらうとか、何らかの形で。

 国と地方の協議の場もできてますので、そこで伝えていくというふうなことになるかもしれませんし、それはちょっと、伝え方というのはいろいろあると思いますけど、ちょっと検討したいというふうに思います。

○山陰中央新報:知事としては、議論は進めていくのはそのまま進めていくべきだけれども、再編・統合というのは余りすべきではないみたいなお考えなんでしょうか。

○丸山知事:いや、大きな構図としては、各医療圏の中で議論してもらう素材だというふうに厚労省に言われてますので、議論自体をシャットアウトする必要もないとは思いますけど、ただ、4つの病院について統合すべきだとかという結論が出てくるというのは、私はイメージしてないということです。

○山陰中央新報:わかりました。ありがとうございます。

○丸山知事:撤回しろとかっていうまでは言わないですけど。

○朝日新聞:ちなみにごめんなさい、その件に関してなんですけども、朝日新聞の市野と申します。

 鳥取のほうだと、たしか、病院が立地している自治体のほうから、実情を考慮してくれっていうふうな要望書を県のほうに出されてたかと思うんですけど、島根県においては、今のところそういうものはないっていうことなんでしょうか。

○丸山知事:私は見たことがないので、出てるかもしれませんけど、それはちょっと担当課に聞いてもらったほうがいいかもしれません。

○朝日新聞:わかりました。ありがとうございます。

 


お問い合わせ先

広聴広報課

島根県政策企画局広聴広報課
〒690-8501
島根県松江市殿町1番地   
【電話】0852-22-5771
【FAX】0852-22-6025
【Eメール】kouhou@pref.shimane.lg.jp