10月16日質問事項6
6.萩・石見空港
○山陰中央新報:よろしいですか。山陰中央新報の片山です。
萩・石見空港についてお伺いします。
本年度上期も目標に残念ながら届いていない状況でしたが、知事の受けとめを聞かせていただけますでしょうか。
○丸山知事:今回の上期の結果については、目標を若干下回るという意味では残念な結果でありました。ただ、経年の数字でいきますと、過去最高の数字であるということで、痛しかゆしというところであります。ただ、我々としては、この目標を達成して政策コンテストに臨んでいくと、その政策コンテストでのPR、本当にしていくということが目標でありますので、そういった意味では、目標を下期でリカバーして、実現するように最大限努力していきたいという考えであります。
○山陰中央新報:公金依存についてちょっと伺うんですけど、県が都市間交流などに力を入れて、徐々に数字としては出てきてるかなとは思うんですが、まだまだ母数が少ないということもあると思います。そこら辺、公金依存を指摘する声が先日の県議会でも上がってましたが、そういった声については、知事としてどう受けとめられておりますでしょうか。
○丸山知事:理想は、利用促進策なしで便数を確保できるというのが理想でありますけれども、2つの条件ですね、東京便2便化が必要だという地元の強い御意見がありますし、我々も、私もそう思います。それを実現するということと、財政負担を極力少なくしていくと、2つのことが求められておりますけども、財政負担を少なくしていくことで1便化になってしまうとか、便がなくなってしまうということを県民の皆さんは望まれてるわけではないというふうに思っておりますので、それはバランスの問題だと。ただ、2便化を実現していくということのために、できるだけ、その目標実現をしつつ、できるだけ財政負担を減らしていくというふうに、一方で努力もしなきゃいけないという形で臨んでいかなきゃいけないというふうに思っております。
○山陰中央新報:わかりました。
先日、益田市議会のほうで、萩・石見空港を災害拠点基地として活用するよう求める陳情が全会一致で採択されました。これに関して知事の御所感を伺えますでしょうか。
○丸山知事:いろんな機能を複合、持てるというのはいいことだと思いますし、そういった意味で、石見空港に新たな機能が加わることで、その施設の重要性が高まるというのはいいことだというふうに思っております。ただ、防災拠点になったから乗客数が増えるかということは、多分直接関係ないでしょうし、防災拠点として残るけども定期便路線がないとかという状況は誰も望んでおられないと思いますので、それと、そういった話は当然、いいことだというふうに思いますけども、乗客数確保ということをしなくてよくなる話ではないなと、それは、それとはまた別の話だろうというふうに思います。
○山陰中央新報:知事は、この採択に関しては肯定的に受けとめるということなんでしょうか。
○丸山知事:いや、中身がよくわからないので、私も意見書が紙で送られてきただけの状況なので、何とも、その評価はしにくいですけど、一般論として、施設の機能が増えるということになれば、それは一般論としてはいいことだというふうに思いますけども、国としてそういう制度があるのか、それに対する財政支援があるのかということもよくわからないので、ちょっと評価が、それ自体、県として取り組むことができるアイデアなのかどうか、提案なのかどうかということは、ちょっとまだ評価できてない状況です。
○山陰中央新報:そこら辺は検討していかれるというか。
○丸山知事:お話をちゃんと聞かないといけない、多分、紙一枚ではちょっと。
○山陰中央新報:直接、じゃあお話を聞いた上で。
○丸山知事:まあ意見書ですから、向こうから説明をしに来られないことには、ちょっと、話を聞かなきゃ前に進まないですけどね。
○山陰中央新報:わかりました。
羽田便、今、2便化維持、私も必要だと思っております。ですけど、その維持だけではなくて、いろいろ他路線誘致も含めて、あらゆる可能性を含めて空港の将来像を考える時期に来ているんじゃないかなと思いますが、知事はどうお感じになられてますでしょうか。
○丸山知事:だから、あらゆる可能性ということを模索するということは、それにお金がかからないというのであれば結構なことなんですけども、便数を増やす、その便について利用促進策でお金がかかるということになれば、それはそれで、今言われたような公金依存とかっていった御指摘もあるでしょうし、そういうお金がかからない形で機能強化ができるのであれば、それはアイデアとして取り組んでいきたいというふうに思いますけれども、今のところ、萩・石見空港として特段、お金を使わずに利用促進策を講じずに定期路線を開きたいということが今ちょっとあるわけではないので、当面は今最大の課題である羽田便の2便化の維持、というところに注力をしていくというのが基本的なスタンスではないかなと。ほかに、公費の話も含めて、条件と合う多機能化といったアイデアがあれば、それは当然取り組んでいかなきゃいけないというふうに思ってますが、ちょっと具体的にこういうアイデアがあるというふうに言える段階にはないというところです。
○山陰中央新報:では、羽田便2便維持と、公金の負担を軽くする、この両面をバランスよく取り組んでいかれるという、当面はそこに基本的にスタンスを置いてやっていかれるということですか。
○丸山知事:そういうことです。
○山陰中央新報:わかりました。
○丸山知事:ともかく、どちらに重きを置くかというと、やはり2便化を維持しなければ、1便では本当に利用の、1と2が50と100ではなくて、1になるというのは本当に大変な影響があるというふうに思っていますので、そういう1と2では大違いだということを頭に入れながら取り組んでいかなきゃいけないというふうに思ってます。
○山陰中央新報:次期コンテストでは、実績とともに公金依存の脱却に向けた道筋みたいなところも一つ、PRポイントになるかなとは思うんですが、知事としては、次期コンテストに向けて、どのようなことが課題になるとお考えでしょうか。
○丸山知事:私は、どっちかというと、2つのことを目指していきますけども、二兎を追う者は一兎をも得ずということになってはいけないと、こう思ってますので、ともかく萩・石見空港に求められているというのは、やっぱり主要な路線としての東京便が2便あるということが地元の皆さんの強い願いだというふうに思っていますので、それを目指すために最小限、公的な公費負担をどこまで抑制できるかということにあわせて取り組むという、そういう感じじゃないかというふうに思ってます。
○山陰中央新報:ありがとうございます。
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