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8月8日質問事項6

6.子どもの医療費無償化

○山陰中央新報:よろしいでしょうか。山陰中央新報の平井です。

 話は変わりますが、子供の医療費助成についてお尋ねします。

 知事は、知事選の公約で、全市町村で小学校卒業まで医療費負担を無料にするということを掲げられましたが、そのお考えは、今のところ、お変わりはないでしょうか。

○丸山知事:目指すという意味では変わらないですね。

○山陰中央新報:では、いま一度なんですけれども、子供の医療費を小学校卒業まで負担無料にするという公約を掲げられた理由を、いま一度お尋ねしたいです。

○丸山知事:私も経験しましたけども、小さいときのほうが子供さんって体調不良になりやすいです。体が成長するに従って急に熱を出したりっていうのは減っていきますけども。そういう意味では、そういう小さなお子さんほど、そういう状況になりやすい。3割という負担が、2割かな、2割か3割、自己負担というものが重荷になるということと、頻繁に体調不良になる場合に、受診させることをちゅうちょするということに伴って、いろんな望ましくない事態が生じるということも踏まえて、やはり子供さんの医療費というものに着目して、島根県も助成をしてます、市町村も同じように助成してます、それは今のところ就学前という水準でしか財政支援ができてない。それを市町村において個別に上乗せしてやっていただいている。もう一つ言うと、自己負担の分まで財政支援ができてないといった状況でありますけれども、そういう、それぞれお考え、恐らく基本的な方向性として、そういう子供さん、親御さんが医療費がかかるということで子供さんの受診を迷うというふうなことがないようにすることということが、安心して子育てができるという環境ではないか。そういう年限というのはできるだけ長いほうが望ましいというふうに世の中ではされているという状況でありまして、高ければ高いほどいいかというのは議論はあるかもしれませんけども、私としては小学校6年生ぐらいまでということというのは、子供さんの、幼いという状況の範疇だと思ってますので、そういった線を目標にして、公約として掲げたというところであります。

○山陰中央新報:今、県内の市町村によっては、医療費の無料化も何歳までというところが差がありますけれども、そこの格差をやっぱり是正しないといけないというようなお気持ちもあったんでしょうか。

○丸山知事:そういうことというよりは、現状をよりよくしていくということでしょうか。格差……。違いがあるのは自治体行政である以上は避けられないので、医療費助成で何歳以上やっちゃいけないとかという規制をかけることが不可能ではないかもしれませんけど、行政としてそんなこと望まれてないと思いますし、何か全てを横並びにしなきゃいけないとは思いませんけども、恐らくやるとすると、国の政策として何歳のお子さんぐらいまでの医療費では親御さんが、先ほど申し上げた、受診に迷うと、頻繁に熱が出るとか体調、下痢をするとかっていうことで、その都度お医者さんにかかるということをちゅうちょするということが重大な病気に対する対応をおくれさせかねないということを避けようということでありますので、それっていうのは、相当の合理性がある政策だと思いますから、そういうところを一定の線を引いて国でやる。ただ、そうしたところで、恐らく自治体のほうで上乗せするという状況は変わらないと思いますから、統一するというのは現実的には、20歳までやられれば子供医療としては制度は完成しますけど、国がそこまでやれるとも思いませんから、一定の年限で国がやったとしても、その上に自治体が乗せていくということはやはり変わらないと思う。完全に統一するというのは多分できないというふうに私は思いますけど。

○山陰中央新報:全市町村で小学校卒業まで医療費負担を無料にしたいというお考えには変わりないということですが、実際に実施時期はいつごろしたいなとか、そういった目安はあるんでしょうか。

○丸山知事:実施に取り組むということでありますので、実施するめどがまだ立ってるわけじゃありません。なので、時期がいつとかっていうふうに言える状況じゃなくて、全体の政策、地方創生関連の政策、それからスクラップ・アンド・ビルド、スクラップがどれだけできるかっていうことの兼ね合いで、きちっと実施できるかどうか、早く実施できるかどうかということを含めてなので、まだそういうことを目指すということは当然、目指す立場でありますけども、実現のめどが立ったということではまだなくて、今、鋭意作業中といいますか、検討中という状況です。

○山陰中央新報:6月議会では、実際に試算もされて、市町村に5割負担を求めた場合でも県の新たな負担は5億4,000万円だというふうな試算をされたと思います。この額は相当な額だと思いますけれども、知事として、この額をどのように受けとめておられますでしょうか。

○丸山知事:まあ相当な額です、相当大きな額だとの受けとめです。

○山陰中央新報:市町村との調整も含めて、これからいろいろ話をしていかないといけないと思いますが、制度設計はどのように図っていきたいお考えでしょうか。

○丸山知事:制度設計は、ですから、どの程度この政策にお金を振り向けることができるのかっていうことを含めて、どういう制度にするかということを固めて、その内容について市町村の理解が得られるかどうかということを打診して、それが大体了解が得られれば、それを実行していくということ。まだあと、当然県議会の理解が前提でありますけど、そういう、我々として一定の原案を示して、それについて市町村の理解を求めていく。もしもっともだなという修正点、指摘があれば、直すことも検討して、お互いが了解できる内容を目指していくということじゃないでしょうか。

○山陰中央新報:ありがとうございます。


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