• 背景色 
  • 文字サイズ 

6月12日質問事項6

6.新幹線

○山陰中央テレビ:済みません、山陰中央テレビの藤谷と申します。

 けさの山陰中央新報さんの1面に山陰新幹線の記事が載っていまして、きのう、京都大学の先生が黒字化もできるような試算をまとめられて発表されました。きょう、国交省のほうにも松江市長などが要望に行かれていらっしゃいますが、この試算を見て、率直にどのように感じられましたか。

○丸山知事:私、その試算を見てません。報道でしか見てませんから、中身をコメントしようがないというところです。担当部のほうでもらってるかって聞いたら、もらってないという話だったんで、きょうの新聞を見て、会見がありますから取り寄せようと思いましたけど、県庁の中にはなかったというところであります。

 ただ、なので、済みません、一読者としての感想として見ると、何で米子までの試算なのかなというのが一つ。もう一つは、何か米子までなのに、何かあんまり鳥取と変わらない経済効果出てるって何かちょっと、本当かなというのは、済みません、素人目に。米子でとまってて、8割方ぐらい数字がね、出てる、人口の影響も、経済効果もそれと遜色なく出てるというところが、何かちょっと不思議な……。

 いや、本当だったらうれしいですけど、本当かなというふうに、済みません、一読者として思いましたので、ちょっとよく資料を取り寄せて、見てみたらっていうふうに部のほうにお願いしときましたけど。

○山陰中央テレビ:この山陰新幹線と伯備新幹線の必要性については、知事はどのように考えていらっしゃいますか。

○丸山知事:いや、必要性だけ言えば、やっぱり高速交通ネットワークが多重的にある、高速道路以外に、それは基礎がしっかりしていて、より高速な新幹線があったほうがいいのかなかったほうがいいのかっていえば、それはあったほうがいいと。それは必要性は明らか。必要性はですね。ただ、高速道路と違って並行在来線の問題とか、ただ単にできるというわけじゃなくて、なくなるものもあるという、そういう制度になっていますので、財政負担の問題も当然ですけども、そういうことを、いいところときついところと、2つ眺めながら前向きに取り組まなきゃいけない。県民の皆さんも当然、新幹線がないよりあったほうがいい、あってほしいと思ってる方はたくさんいらっしゃるというのは承知ですので、ただ、それはいい話ときつい話が混在しているので、それを我々は行政として、プロとしてどういうふうに分析して乗り越えていけるのかどうかということをあわせて考えていかなきゃいけないという課題ですね。

○山陰中央テレビ:つまり、県としても必要性は訴えていかれるんだと思うんですけれども、それと並行して実現性というところもあわせてやっていかないと、やっぱりいい数字だけ出していてもというところではあるんですか。

○丸山知事:そうですね、その楽観的な数字で動いてしまって困るのは我々ですからね。そういう意味で……。

 済みません、そのデータが楽観的だと、今出てるデータが楽観的だっていうことではなくて、一般論として、きちんとした数字でやっていかないと、まず多分国費も伴う、3分の1が県の負担、3分の2が国負担。当然国もチェックする数字になると思いますし、営業ベースでJRサイドも営業主体になるわけですから、そういう民間の目も入る、そういう数字だと思いますから、当然数字というのは我々が出した数字も、出していた数字、地元がつくりたいと言いながら出した数字についても、それに対して、いや、それはちょっと楽観的じゃないかとかっていうふうな指摘も受けながら議論は進んでいくと思いますけど。なので、数字は当然いろんな多面的なチェックを受けるというふうに、そういう仕組みになってるとは思います。

○山陰中央テレビ:今回の試算の中では人口の試算もされていて、人口が鳥取、島根、少しふえるというような試算もされてますけども、これは、新幹線が通ると人口がふえるという可能性というのはあるというふうに思われますか。

○丸山知事:便利になるから、要するに便利な東京に人が住んでると。だから山陰が便利になる。で、便利なところに人がふえる。今まで若干不便だったところが便利になるという意味で、人がふえる要素になるとは思いますけど、逆に出ていく要素もあるかもしれないし、その試算がどういうふうにされてるかというのはちょっと承知してないんで。多分人口も8掛けぐらいの数字でふえているので、米子までで、そこまで数字が本当に出てくるんだったら、もっとこっちまで来ると、すごいいい数字になって、本当だとするとありがたいですね。

○山陰中央テレビ:改めてなんですけども、今回のこういった数字、これから確認されると思うんですけども、県が新幹線開通に向けて動くことに対して後押しになるというふうには考えられますか。

○丸山知事:いや、わかりません、中身見てないから。客観的に見てないし。

 ただ、一つ言えるのは、今回、市町村の動きですけど、県としては、ちょっと済みません、中身を知らずに、こういうデータが出ていってるというのは、この前も申し上げましたけど、県と市町村で連携していきましょうということって、まだちょっと不十分な感じはしますよね。我々が知らない数字について、こんな会見で答えてるっていう状況って、もっと連携していかないといけないなと、連携してもらわないといけないなというふうには思いましたよ。

○山陰中央テレビ:事前にこういったことをするっていうのは、この市町村会議のほうからは話はなかったんですか。

○丸山知事:いや、何か会議を開かれて要望されるって話は、何か担当課は聞いてたみたいですけど、この中身、今回の報道にあった中身については、済みません、その場で公表されたのかもしれませんけど、きょうの朝の時点で、うちの担当部局は持ってなかったですね。

○山陰中央テレビ:藤井先生に依頼された事実っていうのも、あんまり把握はされてなかったんですか。

○丸山知事:いや、それは知ってたと思いますけど、この場で発表があるのかとか、こんな数字になってるとか、ちょっと済みません、私もあれこれ、逐一何でも報告してくれっていう話じゃないので、重要なこととか、重要な動きがあれば、お互い事前に知ってたほうがとか、その内容についてすり合わせたほうがいいかもしれないっていう意味において、事前の意思疎通があったほうが物事は円滑に進むと思いますけど、この報道された内容について、行事があることは知ってたみたいですけど、中身はみんな一読者として拝読させていただいたという状況です。

○山陰中央テレビ:わかりました。


お問い合わせ先

広聴広報課

島根県政策企画局広聴広報課
〒690-8501
島根県松江市殿町1番地   
【電話】0852-22-5771
【FAX】0852-22-6025
【Eメール】kouhou@pref.shimane.lg.jp