１．特別職の人事

○山陰中央新報：知事、よろしいでしょうか。山陰中央新報の高橋です。

　特別職の人事についてお尋ねしたいんですけれども、北海道のほうでは副知事３人と総務部長など部長級人事を刷新されるような、新しい知事になられて刷新されるような都道府県も出てきておりますけれども、今、知事としては、特別職の人事についてどのようにされたいというふうにお考えでいらっしゃいますでしょうか。

○丸山知事：今のところ、特段考えがないといいますか、６月定例会をまず終えるということが私自身の目下の目標でありまして、ともかくいい県政としてのアウトプットを出すためにいろんな努力の仕方があると思いますけれども、今の体制で、途中で人事異動等を挟まずに、人事異動に伴うロスを少なくして進めていくというやり方もあると思いますし、今見直してみるという考え方もあるとは思いますけども、今のところ白紙ということであります。

○山陰中央新報：名前を出して恐縮ですけれども、藤原副知事につきましても新田教育長につきましても、いずれも前任の知事のときに御就任をされた特別職の方でいらっしゃって、知事としては、御自身の政策を進めるために交代するという可能性もあるのかなと思うんですが、その点は、なぜ交代をされないのかというところ、理由をお伺いできればと思います。

○丸山知事：前の知事が選ばれたということは、そうだと思いますけども、議会の選任を得られた方でもありますし、私自身が部長として同僚で仕事をした、気心を知った方でもありますので、そう単純に、前の知事が選ばれた方だからっていうふうには考えていない、考えることはないと。

○山陰中央新報：やりやすさとしてはいかがですか。

○丸山知事：それは人柄も当然承知してますし、やりにくいということは全くないです。やりやすいという状況だと思います。

　ちょっと今の御質問の中でありましたけども、北海道の人事は、特別職ではなくて副知事に関する話だったと思います。恐らく教育長まで及んで、人事権を行使されて交代されたという事実はたしかなかったというふうに思います。

○山陰中央新報：副知事、教育長、それから病院事業管理者、代表監査委員の方からは、知事が交代されたということで、一旦辞表を受け取られたりはしていらっしゃいますでしょうか。

○丸山知事：いや、そういうことはないです。

○山陰中央新報：済みません、北海道の例ばっかり出して恐縮なんですけれども、北海道は部長も７人交代していらっしゃいますが、部局長人事については、今どのように知事はお考えですか。

○丸山知事：副知事がたしか３人でしたっけね、北海道の場合は。全てかわられてますから、そういった、いわゆる人事を一つ動かしますと、玉突きで動くということが常であります。どちらかというと、副知事人事に伴って部長人事が動いたということで捉えるのが適当なのかなと思いますけど、本県においてもそういう、仮に特別職の方が動かれれば、副知事のところにとどまらない人事になり得るとは思いますから、はい、部長人事と副知事人事は、ちょっと私も北海道の人事、詳しく承知してませんけど、副知事が動かれたっていうことに伴う影響も含まれているかなというふうに、部長については思います。

○山陰中央新報：島根のほうでは、部長職について交代というのは今考えていらっしゃいますでしょうか。

○丸山知事：今のところは、考えているか考えてないかっていう意味でいくと、考えていない。ただ、やらないというふうに決めたわけではないということでしょうか。

○山陰中央新報：当年度中にやるかもしれないけれども、今考えていないという認識でよろしいですかね。

○丸山知事：はい。

○山陰中央新報：はい、わかりました。

○丸山知事：一般論としては、かえるという選択肢と、先ほど申し上げた、かえないという選択肢があって、人事異動というのはどうしても、その１カ所にとどまらない、いわゆる玉突きが生じますので、年度途中に、既に４月に生じた、一度引き継ぎとかということというのは、ある意味ロスはロス、仕事を一回とめて引き継がなきゃいけないという意味では、そういうコストもありますので、一概にかえたほうがいいというふうにも思ってないというところであります。

○山陰中央新報：なかなか答えにくいかもしれませんが、今の部局長さんの働きについては、どのように評価していらっしゃいますか。

○丸山知事：それぞれ、私もキャラクターがありますし、そういうキャラクターを御存じの方と、御存じない方もいらっしゃいますから、それぞれ、苦労されている度合いというのはちょっとあるかもしれませんけども、いずれも県の中で部長までなられた皆さんですので、仕事をする上では全く問題ない水準で仕事をしていただいてますし、頑張っていただいていると思います。

○山陰中央新報：わかりました。