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5月23日質問事項2

2.国際定期便の誘致について

○山陰中央新報:済みません、よろしいですか。山陰中央新報、片山です。

 島根県が出雲空港で韓国のチャーター便の期間運航を早ければ6月から始められるよう調整しているという話がありますが、具体的な計画を教えていただけますでしょうか。

○丸山知事:新聞で報道されているような内容を実現したいということで、県として取り組んでいることは事実でありますが、最終的には日韓両国の航空当局の許認可が必要になるような内容でありますので、県の取り組みとしてはそういう方向で頑張っているということについては事実でありますし、そういったことを通じてインバウンドの拡大に、その端緒としていきたいというふうに思っております。

○山陰中央新報:その中で、じゃあ、具体的な詳細なことに関してというのは、現時点ではなかなか厳しいんでしょうか。

○丸山知事:既に出てる報道のような内容でやっているということであります。

○山陰中央新報:わかりました。

 定期便誘致をめぐっては、過去に鳥取県と誘致合戦を繰り広げた経緯があります。先日、平井知事は、島根県が定期便化に本腰を入れるという方針を、会見で記者の質問があって、それに関しては、より便利になれば、山陰の滞在日数がふえるというふうに歓迎しておられて、丸山知事とインバウンドの増加に向けた連携策を協議したいというお話があったんですが、丸山知事としては、平井知事との連携とか、鳥取県との連携についてどういうふうに考えておられますでしょうか。

○丸山知事:訪日していただく、特に山陰のゲートウェイ、空港ですとか港から入っていただく方々というのは、上陸されたところだけではなくて、これは両県ともそうだと思いますが、一定の期間、この山陰の入っていただいたところで楽しんでいただくということが、いずれも目指している方向性だと思います。そういった中で、外国の方々、旅行会社の方々にPRできるものというのは、県境で区切って、自分のエリアだけで提案をしていくということが必ずしも双方にとってプラスじゃないというふうに思っておりますので、やはり山陰両県、鳥取側の山陰道も開通してますし、そういった東西の交通がより便利になったというところもありますので、より両県のいいところをめぐっていただくということについては、お互いにメリットがあるということだと思っておりますので、連携していける有望な分野だというふうに思ってます。

○NHK:知事、済みません、NHK、白石です。その関連してなんですけれども、改めて韓国に今回チャーターを組むこの狙いっていうのは、改めて伺ってもよろしいですか。

○丸山知事:いや、基本的には……。

○NHK:何で韓国なのかという、いろいろなアジアの国がある中でということを教えていただいてもいいですか。

○丸山知事:これはあれですけども、相手からのお話があったり、こちらが売り込んだりという話がありますので、一概に我々がこの国だといって決めれるわけでもありませんので、相手の方との関係でそういうふうになっていると。韓国、空港も違いますし会社も違いますので、一見すると、国単位とかっていうふうに非常にざっと見ると、何か競合してるように見えるかもしれませんけども、いろんな形で韓国からこの山陰に来ていただくという意味において、ウイン・ウインでやっていけることじゃないかなというふうに思っております。

○NHK:米子の今、ソウル便とは競合はしないというふうに、むしろプラスの効果のほうが大きいというふうに考えられてるということでよろしいですか。

○丸山知事:そういうことですね。一つの会社の路線開設をめぐって両県が競い合うというふうな、そういうパイの奪い合いみたいな構造ではないというふうに認識してます。

○山陰中央新報:済みません、山陰中央新報、片山です。関連しまして、韓国という国を、インバウンドを進めるに当たって、どういうふうに見ておられるかっていうのは、知事の考え、いかがでしょうか。

○丸山知事:やっぱりG20ですし、いわゆる本当に先進国でありますから、そういう意味で、まさに来ていただいて、今度消費をしていただくという意味では大変有望なところだと思ってますし、近い国でありますから、気候が似てたりするかもしれませんけども、文化はそれぞれ違うものがありますので、楽しんでいただける文化ですとか自然とかというのはたくさんあると思いますので、時間距離が短いということは交通コストが低廉で済むということでありますから、域内消費と、こちらに来ていただいていろんなことに、滞在していただくため、それからお土産を買っていただくためにお金を使っていただける余地というのは、近いほうが大きいんじゃないかなというふうに考えると、そういう意味でも非常に期待する国の一つだというふうに思ってます。

○山陰中央新報:台湾なども含めて、定期便の誘致に向けた関連経費として、6月補正では全体でどのようなものを組まれたのかというのはいかがでしょうか。

○丸山知事:金額については、まだ精査中といいますか、最終段階でありますので申し上げられませんけれども、そういう韓国便の最終的な認可を待ってるような状況でありますので、それに対応する会社側といろいろ調整した内容を実現する内容のための予算を組んでいると、その予算を検討しているということになります。

○山陰中央新報:わかりました。

○NHK:済みません、NHKの白石です。

 ちょっと関連してなんですけれども、出雲空港そのものの拡張であったりだとか施設の強化という部分、重点要望などでも国際便の誘致に関して出入国管理など、国に充実を求めるということでしたけれども、県として、そういった出雲空港の設備に関して何か新たに投資をするという考えとかっていうのは、今のところ何かございますでしょうか。

○丸山知事:年間の利用客数、利用者数が100万人を超えるという段階に来ておりますし、そういう意味でのターミナルビルとして、今後、さらに国際便を誘致していく上で、現行の規模で大丈夫なのかどうかということは具体的な課題だというふうに思っておりますので、そういったことも含めて、この6月補正で必要な検討ができるような経費を検討してます。

○山陰中央テレビ:済みません、山陰中央テレビの藤谷と申します。

 関連してですけども、過去にも韓国のチャーター便、出雲空港、何度か走ってますけども、これまでと今回というのは、やはり将来的に定期便に向けてということで、その意味づけというのはかなり違うんでしょうか。

○丸山知事:いわゆるスポットでのチャーターじゃなくて定期的なチャーターでありますので、そうですね、連続チャーターですね、定期とスポットの中間ということでありますから、定期便の実現に向けた第一歩だというふうに我々は受けとめて取り組んでいきたいというふうに思っております。

○山陰中央テレビ:やはり米子空港との誘致合戦で頓挫してから30年ぐらいたつと思うんですけども、その間、なかなか島根県内の国際定期便が走らない中で、今回の国への重点要望で整備なども求めていらっしゃいますが、やはり県としてといいますか、知事に就任されて、一番力を入れる部分というふうに考えてよろしいでしょうか。

○丸山知事:これは、そうやって胸を張りたいところではありますが、実は前知事時代から、昨年、いろんな御指摘も受けて本腰を入れて取り組んでいただいた成果が今結実しようとしているということでありますし、私自身もその流れに沿って、より力強く進めていきたいというふうに考えているところです。それは今出てきたから、私が頑張ったからということは言い過ぎでありまして、これまでの取り組みの成果だというふうに私は思ってます。その流れをより強く進めていきたいというふうに思ってます。

○山陰中央テレビ:目標として、定期便就航をいつごろまでにとか、そういった具体的な目標であるとかターゲットはありますでしょうか。

○丸山知事:いや、それは、やっぱり連続チャーターというものをまず実現をしていく、そして、その連続チャーターの搭乗率といいますか、利用者数をきちんと確保していくということの実績を上げて、その後はできるだけ早く実現してもらうという形で一歩一歩、ただできるだけ早く実現していきたいというのが我々の気持ちです。

○山陰中央テレビ:少なくとも2020年代の前半とかなんとか、そういうことは。

○丸山知事:相手のある話なので、できるだけ早くというのが表現としては限界です。

○山陰中央テレビ:今回……。

○丸山知事:県民の皆さんの期待が強いということは重々承知しておりますし、当然、米子で入っていただいてから島根に回っていただくのと、また違うルートを組んでいただく余地も出てきますし、県内でいえば、出雲から入っていただくということであれば、石見銀山といったものとの時間距離が大分短くなりますので、やはりそういう意味で厚みを増していくということが大事だというふうに思ってますので、まずは連続チャーターといった形での実現、そして、それを定期便にできるだけ早くつなげていくということ、そういう2段階になりますので、それを一歩一歩着実に、できるだけ早く実現していきたいというふうに思ってます。

○山陰中央テレビ:今回は韓国ということですけども、それ以外の国も今後は考えていらっしゃるんでしょうか。

○丸山知事:そうですね、当然島根県の中でもう別路線、韓国でということは現実的でもないし、余り効率的でもないと思いますので、有望な国ということを絞ってアプローチしていくということになります。

○山陰中央テレビ:具体的に上げていただくことはできますか。

○丸山知事:副知事にも行ってもらってますけども、台湾というところも、先ほど申し上げましたように経済力、いわゆる国民所得の水準、それから時差もなくて近いといったところで、より消費をしていただける余地が大きい国だというふうに思っていますので、台湾というのは大事なところだというふうに思ってます。

○山陰中央テレビ:そのほかの国に対しても、例えば台湾ですと、入り口としてはチャーター便の定期運航という形からスタートするというふうな考え方ですか。

○丸山知事:恐らくそういうことになると思います。

○山陰中央テレビ:さまざまな、いろんな国、全て定期便就航という形はなかなか難しいのかなとは思うんですけども、松江に住んでると、隣に韓国の定期便、米子に行けばあるので、これはあれです、僕の個人的な思いですけども、韓国以外の台湾とかのほうが、ちょっと隣の県に行けば同じ国があるよりは、違う国があったほうがいいなと思うんですけども、そのあたり。

○丸山知事:二兎を追う者は一兎をも得ずということもありますけども、二兎あってもいいという考え方もありますので、それが、場所が違う出雲で、韓国とつながるということはまた別の意味があるというふうに思ってますから、両方とも実現できるように頑張っていきたいというふうに思ってます。

 

○山陰中央新報:山陰中央新報、片山です。出雲空港の国際定期便の誘致に向けた動きを強めておられますけど、ほかの、例えば萩・石見空港であったりとか隠岐空港での海外路線の取り組みに関してっていうのは、何か考えはあるんでしょうか。

○丸山知事:今のところは、どちらかといいますと国内交通としての路線の充実、または、特に萩・石見空港については東京便の2便の維持と、それぞれ抱えてる課題が大分違いますので、当面は萩・石見、それから隠岐空港については国内便の拡充ですとか機材の大型化とか、そういったところのほうが住民の皆さんの期待が大きいのかなというふうに思ってますので、決して考えてないとかってことではないんですが、ちょっと順番を恐らく、そういうお気持ちではないかなというふうに思っております。


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