5月7日質問事項8
8.県の財政について
○山陰中央新報:山陰中央新報、多賀です。県の財政状況について、溝口前知事は安定化しているというふうに説明をされておられますが、丸山知事としては、県財政についてはどのように御認識されてますでしょうか。
○丸山知事:細かな数字と構造についてはちょっと分析が必要なので、まだ評価は差し控えますけども、何をもって健全かという基準のとり方だとは思いますので、そこはちょっとよくよく、そこまで詳しくまだ見てないというところが現状です。
○中国新聞:中国新聞、岡田です。先ほどの御挨拶の中、部局長会議などで言われてましたけど、スクラップ・ビルドのうち、スクラップの部分をかなりやっぱり本当に力を入れないといけないということでしたけど、何か例えば会議体のようなものをつくるとか、そういう仕組みのほうについては何か今考えはありますでしょうか。
○丸山知事:いや、仕組みをつくること自体が相当なコストを伴うので、予算編成という仕組みもありますし、人事評価という仕組みもありますので、私も一行政職員として仕事をしてきましたけど、やっぱり1,000万円の事業を新しくつくることよりも、100万円の予算を削るほうがよほど難しかったり大変だったりすることは私もわかってますから、そういうものの積み重ねがまずスクラップで、それがあって新しい政策に取り組めるということでありますから、一番最初の努力というところをやっていただかないといけないし、そういう努力をちゃんと自分で評価していかなきゃいけない。中身としては、財政課のほうで一番、一次的な評価はしてもらうんだと思いますけども、そういったところ、予算は予算、人事は人事といったことにならないようにしないといけないなというふうな思いから申し上げました。
○山陰放送:済みません、関連ですけれども、BSSの秦と申します。
スクラップに関して、知事の裁量でできる部分をしばらくやっていかれると思うんですけれども、場合によっては、事業によっては議会の承認を得たり、議会と進めていくようなスクラップもあると思うんですが、そのあたり、議会の承認っていいますか、意見を聞いたりということもあるんでしょうか。
○丸山知事:やはり予算を削ることについても、基本的には前年よりも減る予算を認めるかどうかということになれば、細かく言うと、どこまで説明するかは別にして、議会の承認はそれぞれ議決としては要ることになると思いますし、内部的な経費であれば県民の皆さんに直接及ぶことはないですけども、県民の皆さんにその影響が及ぶものについては、それをちゃんと説明した上で予算を認めてもらうという手順になると思います。
○山陰放送:そのときに、議会の反対があるものについてはなるべく出さないようにしていくとか、あるいは対立してでも自分の意見をまずは出していくというような、いろんなスタンスが考えられると思うんですが、そのあたり、議会と対立しても、場合によってはしようがないというふうにお考えでしょうか。
○丸山知事:通らない予算を出しても仕方がないので、それは基本的に理解してもらえる内容を出していくということに、それはなります。議会の反対が強いというのは、議会の中だけの反対が強いのではなくて、その県議会の議員さんの反対のもとにある県民の皆さんの声がそれだけあるってことだと思いますので、それは実は県議会との意見調整というよりは、やはりその事業に直接関係しておられる県民の皆さんとか事業者の皆さんの理解をちゃんと得ながら進めていかなきゃいけないということだと思います。
○山陰中央新報:関連でよろしいですか。山陰中央新報の高橋です。
溝口知事は就任後、10%の一律のマイナスシーリングをかけて財政健全化に取り組まれたんですけれども、丸山知事としては、何かそのような一律にカットしていくような政策を考えられているのか、それとも事業を一つ一つチェックをして、必要、不必要って判断していくのか、どのように今、財政健全化であったりスクラップを進めていきたいというふうにお考えでしょうか。
○丸山知事:ちょっとまだ具体論まではないですね。ただ、一律カットっていうこと自体は相当機械的なので、あんまり、できればとらないほうがいいやり方なんだろうなとは思います。ただ、それは状況によって、充実しなきゃいけない施策との兼ね合いで、ある程度無理をしてでもやらなきゃいけないという場合に、そういうこと、そういうやり方をとる可能性は否定はしませんけども、ちょっと、いずれにしてもどういうやり方をやるのかということまでは、今はまだ考えてない状況ですね。
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