2月5日質問事項2
2.国際チャーター便
○山陰中央新報:山陰中央新報の片山です。
米子ー上海便の一時的な運休が先日発表になりまして、韓国人客の取り込みで苦戦する中、中国人客の獲得というところに期待が高かったと思うんですが、改めて運休に対する受けとめを教えていただけますでしょうか。
○丸山知事:今、片山記者からも御指摘のあったように、韓国が日韓関係の悪化、ひいては韓国の皆さんの対日感情の悪化ということで、私どものチャーター便、それから米子とソウルを結ぶソウル仁川便が欠航するといった状況を踏まえて、有力なマーケットであります上海に向けて鳥取県が積極的に取り組まれて、新規の定期航路を開設されたということを大変喜んでおりましたし、一緒に山陰両県を訪れていただけるように、上海での活動も強化していたやさきでありますので、大変残念だというふうに思っておりますけれども、これも原因がはっきりしておりますので、そういった意味では、今回の新型コロナウイルスに伴う感染の終息を、これは恐らく中国がメーンでしょうけども、WHOじゃないですが、国際的な連携も含めて、してもらうということで、そういったことを通じて根本原因たるものの解消ができるわけでありますから、そういった意味では、日韓関係のしこりに比べると、原因がはっきりしていて、対象がはっきりしているという意味では、これはそういう状況が整ったら、またできるだけ早く再開に向けて、鳥取県と協力して取り組んでいきたいというふうに思っているところであります。
そして、こういった時期にやはりこういった対応がとられるのは、ある意味、感染の広がりを防ぐということでもありますので、やむを得ざる状況ということで、逆に感染が拡大して、他の国でも感染が広がっていくということになったりしますと、また我が国の中で感染が広がるということになりますと、まさに国内観光まで含めて悪影響が出かねないということで、一連の措置というのはいたし方ない状況ですので、その根本原因たる今回の感染症の抑制といいますか、抑圧を関係者一丸となって取り組んでいくということと、状況が整い次第、再開に向けて汗をかいていくということで対応していきたいというふうに思っています。
○山陰中央新報:ありがとうございました。
○山陰中央新報:山陰中央新報の高橋です。戦略的に国際便の誘致に取り組んでらっしゃると思うんですけれども、なかなか途中経過で言いにくい部分もあるかもしれませんが、感触的には今、どういうふうな現状だというふうに、知事のほうには報告が上がってますでしょうか。
○丸山知事:いや、まだわかりません。相手があるので、交渉事ですから、いい報告ができるときに報告させていただきますけども、こればっかりは相手あってのことですので、何かこう、60点とか50点がないので、1かゼロかみたいな、できるかできないかという話ですから、できるように頑張っていきたいと。
○山陰中央新報:一方で、こうやって一つ、韓国についても、今回のコロナウイルスみたいなのについても、一つの何か外的要因が起きると、やっぱりすとんと利用率が下がって、一気に運休まで行ってしまうような現状を見ると、国外の観光客を誘致する部分で国際線を誘致するというのは非常に、一つ有効な部分もあるかもしれませんけれども、国内の観光客を誘致していくことも非常に重要じゃないかと思うんですが、知事はその点、どういうふうに認識していらっしゃいますか。
○丸山知事:島根県がインバウンドでおくれたのはやはり、私の主観ですけども、比較的国内観光でお客さんがとれていた、「ご縁」観光で、大遷宮での底上げを通じて、そういったところが私は影響してたと思いますけども、そういった中で、やはりインバウンドという形で、いわゆるお客様の多様化、底上げということをしていかないけないということで、溝口前知事の時代から取り組まれてきたというふうに認識しております。今回の韓国にしても中国にしても、ある意味、水を差されるような状況にはなっておりますけども、状況の改善ということが期待できないわけではないですし、大きなマーケットでありますので、それはそれで、台風とか大雪が降ってるということで春を待つというか、嵐が過ぎるのを待つということで対応していかなきゃいけないと思ってます。
それから、当然、高橋記者も言われたように、国内観光というのはベースでありますので、それはまさに「美肌観光」という形で、「ご縁」に加えて、島根の気候ですとか食材ですとか温泉といったことを、県内全域の魅力を提示して、より多くの方々に来ていただこうということで、国内観光の底上げも図っていきたいというふうに思っておるところでありまして、これは両面、どちらも大事で、どちらかだけでは立ち行かないというふうに考えておりますので、限りある資源でありますけども、美肌観光を通じて国内観光を喚起する、そして国際チャーター便、また定期便といった形で、出雲空港を海外とのゲートウェイとしてインバウンドに取り組んでいく、また、米子空港からのインバウンド客の山陰両県での周遊といったことを取り組んでいくということ、大きな戦略というのは変える必要がないのかなというふうに思っております。
○山陰中央新報:わかりました。ありがとうございました。
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