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1月21日質問事項2

2.放課後児童クラブ利用時間延長

○山陰中央テレビ:山陰中央テレビの藤谷です。

 関連してですけれども、少人数学級の問題が中心になってますけども、その一番やりたいことの一つとして、放課後児童クラブの拡充ということですけども、いろんな自治体さん、少しお話をお伺いすると、放課後児童クラブ、必要なのはわかるんだけども、果たして県のほうから予算を、補助金をいただいたとして、今すぐにこうやってお金が必要な事態なのかというと、そこまで緊急性を感じていないと言われる自治体さんが多かったんですけども、もらえるんならもらったほうがいいんだけどっていうような、という回答が多かったんですよ。今回、少人数学級という独自政策をやめてまで、この放課後児童クラブにお金をつけなければいけないような事態に今陥ってしまってるんですかね、知事としての認識としては。

○丸山知事:いや、申し上げられました、何か、その言われる根拠がはっきりしないと、先ほど何かお金に困ってないっていうことを私は、聞いたことがないというか、私が伺っているのは、人を集めるのがなかなか大変だと。

○山陰中央テレビ:支援員。

○丸山知事:その人を集めるのにお金がなくていいっていう理屈がよくわからないですし、お金は当然、人を集めるのに、あったほうがいいですよね。

○山陰中央テレビ:その今回の案の中でいうと……。

○丸山知事:なので、まさに藤谷さんがおっしゃったお話が、根拠がよくわからないので、何かどう答えていいかわからない。私は放課後児童クラブの状況は、恐らく、どちらかというと、出雲が90人が待機児童、松江が40人が待機児童ですけど、潜在的待機、もう諦めておられるという方は相当おられて、諦めておられる方が利用していただくことで、社会進出ができるという方がふえたら、それは家庭で子育てをする、進学とか子供さんのもろもろの教育にかけるお金をふやすことができて、人手不足と言われて、もうずっとここのところ言われている中で、いい話ですよね。なので、潜在的待機があるのであれば、それはそこまで含めて対応していく、私は、とある市で、小学校3年生まで対象にしますというか、6年生まで対象にしますか、3年か、どっちか忘れましたけど、とある児童クラブで受け付けはしてくれるんだけど、ことしは1年生までしか対象になりませんという、制度の紙としては3年生まで申し込みはさせてくれるけど、2年生、3年生が受け入れられてないということは、それは1年生しかできてないってことですよね。だから、紙に書いてあることと現実が違うというのもあるでしょうし、実際そういうことが続いているとすると、もうお母さん方、申し込んでも意味がないと思って、もう諦められてる方もいらっしゃるでしょうし、そういったところを含めて、ぜひ必要だと思って提案してますので、もうちょっと具体的なお話をいただければ、具体的な話もできますけども、ちょっと何か、一般論としては要らないんじゃないかというふうに言ってる人がいる、私は、潜在層までは必要だと思ってるという感じになりますね。

○山陰中央テレビ:放課後児童クラブを担当される課の方、保育所を今、すごくふえてたり、保育所の待機児童問題があって、保育所の待機児童問題があって保育所にどんどん入れるっていう流れができてくると、どうしても放課後児童クラブもないと、そのまま仕事もできないしっていう形で、保育所の流れから放課後児童クラブの流れが今すごくできていて、結局、親と子供が一緒に過ごす時間がどんどんどんどん割かれている。放課後児童クラブがあるのが当たり前だよねっていう流れになってきてる。そうやって預けることが本当に当たり前になってきつつあって、預けなくてもいいはずなのに預けてほしいという流れもできている。なので、担当課さんのすごく悩みとしては、本当にこれでいいのかっていう悩みもあると思うんですよ。本当は多分皆さん思ってらっしゃる、多分市も相当思っておられると思うんですけど、親と子供は一緒に過ごしたほうがいいはずだと思っておられると思うんです。にもかかわらず、こうやって何でもかんでも預けられる、預けて、隣の子供も預かってもらってるんで、家に帰っても誰もいないから、うちも預けてくれというような、子供が言い出すというような事態がどんどんふえていくと、本当に子供たちが家に帰らない、御飯しか食べないというようなことが、大げさに言うと進んでいくんじゃないかなと。この放課後児童クラブをふやしていくのは、人口減少に歯どめをかけるためだというふうにおっしゃられますけども、その人口減少の目的のためにこういった手段をとられますけども、その先の子供たちの、どういうふうに育っていってほしいかみたいなところが抜けているような気がしていて、そこらあたりを少人数、ちょっとややこしくなりますけど、全体でしっかり御説明いただけないと、なかなか担当課の方もですけど、我々もそうですけど、今回の施策の意図がわからない。ある意味で、知事の公約を果たすためだけにやられてるように見えてしまうと。

○丸山知事:私は放課後児童クラブは公約に掲げてませんから。

○山陰中央テレビ:ええ、そうですよ。その手段のために、なぜこれに、ここまで力を入れられるのか。

○丸山知事:率直に申し上げますけども、今は、現状としては男女の固定的役割分担残ってます。女性の働く率、85%と高いですけども、明らかに非正規、パートのほうでの雇用の比率が高いです。それは小学校1年生の子供が帰ってくる時間にお母さんにいてくださいといったら、それは、そのお母さんには、いわゆる正規雇用は諦めてくださいと言ってることになりますよね。それは確かにパートとかで、そういう勤務ができるのであれば、そういうことって可能だと思いますけど、私は、これだけ人手不足が進んでいて、正規で募集をかけても人が集まらないと言ってる状況で、女性の方には、現状でいえばですよ、女性がパートタイムでのとか非正規での働き方の、時間を選ぶ働き方を選択せざるを得ないというか、そういう状況があるわけだから、そういう状況でいいのかどうかって、女性活躍の観点も含めて考えて、私は家庭重視というのにかかっていると、それを、家庭というのを誰が実際に、抽象論として家庭と言ってるけども、誰をイメージしているのか、女性に仕事を切り上げて早く帰ってこれる雇用形態を引き続きとってくださいというふうに言ってることに等しいんじゃないかと私は感じていて、じゃあ、小学校の1、2年生の子供さんが5時半とかに帰ってこれるんだったら、それはいいと思いますけど、実際問題、2時、3時に帰ってこられる子供をお母さん、お父さん、どっちかが家で待ってられる家庭って、それは申しわけありませんが、大変、どちらか、お父さんかお母さんかの所得がものすごく高くて、社会進出を望まれていないもう一人の親御さんがおられてっていうパターン以外にはちょっと考えにくいので、だからちょっと、そういう意味で女性に頼る構造を続けていこうと思えばそういう発想でいいのかもしれませんけど、私は、島根が人口減少が進む、そういった中で男性も女性もやっぱりきちんと社会に出て、社会的な活躍をしたい方は社会的に、やはり子育てに専念したい方は子育てにという選択ができる社会が大事だと思いまして、それを女性の働き方の今の現状、非正規の率が高いという現状に、言葉が適切かどうかわかりませんが、甘えながら家庭というものを抽象的に持ち出すということが適切なのかどうかというふうに私自身は思ってます。

 家庭といったときに、実際その家庭というのは誰が担うのかということを考えないと、家庭っていうのは抽象的には存在しないです。お父さんかお母さんか、おじいちゃんかおばあちゃんかということですよね。それを小学校1、2年生の子供さんが帰ってきて、そこで家で迎えてというのがそれは理想だと思いますけど、それは誰かの、今でいうと女性の方々の人生選択を狭めてるということの側面もあるということもあわせて考えないといけないんじゃないかなということも含めて、私はそういう意味で女性活躍、これは、別に皆さん働いてなきゃいけないとかいうんじゃなくて、もう子供さんをたくさん育てて、自分は会社とかで働かずに一生懸命、家で家事と子育てをするという選択もあると思いますけど、そういうもろもろの選択、どちらの選択もできるようにしなきゃいけないというふうに思っているので、そういう意味で、もう一つ、ちょっと藤谷さんの指摘が当たってると思ったのは、就学前の保育の場合は、保育に欠けると、仕事をされてるということでの兼ね合いで保育所に入っていただくという形になりますけども、そういう事情なしに学童保育の場合、受け入れられているのかどうかということは、ちょっと私はよくわからないので、マンパワーに限りがあるので、多分一定のセレクションはなされているんだと私は思ってますけど、そういう、何か事情もないのに子供さんを預けるっていうことを野方図にやるのかどうなのかというのは当然、政策論として、それはあると思います。私の場合は、働くこととの両立で、小学校の1、2年生とか、低学年の方が帰ってこられる時間に御両親のどっちかがうちにいましょうっていうのは、さすがにちょっと、高度成長期とちょっとその後ぐらいまでの社会システムの名残に近いかなっていう感じが私はしてます。


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