山本幡男氏の功績を学ぶ教育について
【提案No.A2022-00184】9月6日受付
年末に、西ノ島町出身の山本幡男氏(1908~54年)の話が映画化され、公開されるとのこと。
私もかつて職場の上司にシベリア抑留から帰還された人がおられ、山本幡男氏のことは聞いたことがあり、誇りに思っている一人です。
せっかくの機会なので、県としても将来を担う子どもたちのために教科書などを使って、山本幡男氏の功績をはじめ、友情の尊さや美しさを学んでほしいと思いました。
ぜひ、ご検討いただきますようよろしくお願いいたします。
■山本幡男氏略歴
1908年(明治41年)~1954年(昭和29年)島根県隠岐郡西ノ島町出身
第二次世界大戦終結後にシベリアの収容所に抑留され、寒さと飢えと厳しい強制労働の中でも日本人としての誇りとふるさとや家族に対する愛情を貫いた人。
日本への帰国が絶望的な状況下において、自ら新聞を発刊したり、句会を開催することで強制収容所(ラーゲリ)内の仲間達に日本の文化と帰国への希望を広め、一同の精神的な支柱となり続けた。
自身は帰国の夢が叶わず収容所内で病死したが、亡くなる際に残した4,500文字からなる遺書は、仲間達が危険を冒しながらも暗記し、日本へ持ち帰り、山本氏の家族へと伝えられた。
【回答】10月26日回答
県教育委員会では、市町村教育員会と連携して、地域固有の教育資源(ひと・もの・こと)を生かした教育活動「ふるさと教育」を推進しています。
児童・生徒は、総合的な学習の時間や各教科等の授業で行っている「ふるさと教育」において、地域の偉人についても学習しています。
山本幡男氏の出生地でもある西ノ島町の小中学校においては、山本氏の功績を学ぶとともに、学んだ成果として、過酷な収容所生活にあっても希望を失わず、仲間や家族への思いを貫いた山本氏の生き方や平和・生命の大切さを演劇で表現し、発信する学習が展開されています。
山本氏に関しては、西ノ島町の取組を含め、「ふるさと教育」の事例を市町村教育委員会等に紹介する際の参考とさせていただきます。
(教育庁教育指導課TEL:0852-22-5421)
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