高齢者のやりがいにつながる施策を
【提案No.A2020-01003】8月10日受付
徳島県上勝町は高齢者が50%を超える超高齢者の町ですが、年商2億円を超えるお年寄りの団体があります。中には年収1000万円を超えるお年寄りもいらっしゃるそうです。上勝町のお年寄りの中には足腰が弱り歩行もままならなかった方がこの団体に所属し、皆さんと仕事をすることで元気を取り戻したとの話があります。総務省の統計によると、島根県の高齢化率は全国で3番目です。高齢でも寝たきりの高齢では悲しいことです。元気で一生現役が最高です。上勝町のようにはいかないでしょうが、島根県内の高齢者が病院通いをせず、元気で、やる気が出る政策立案・実行をお願いします。
例えば、日本海の利用、中国山脈の森林材の利用、近郊の竹(孟宗竹、真竹、篠竹)の利用等の事業でお年寄りが僅かなお小遣いを稼ぎ、やりがいのある仕事をし、笑いの絶えないコミュニケーションの場が各地に欲しいものです。その結果、元気で活発な、お年寄りの集団になれば病院通いの減少、介護老人の減少、孤独老人の減少など相当、明るい日差しが差し込むと思います。今こそ実施の時期ではないかと思いますが、いかがでしょうか。上勝町にできて島根県にできない訳がないと確信しています。
【回答】9月8日回答
この度はご提案をいただき、ありがとうございます。
島根県では、他に先駆けて人口減少や高齢化が進行し、県民の3人にひとりの方が65歳以上となっており、今後もその割合は上昇していくと見込まれています。こうした中、県民が住み慣れた地域で安心して暮らしていくためには、県民だれもがお互いに支え合うことが大切であり、元気なシニア世代の方々も担い手として活躍していただくことが重要です。
ご提案で例示されていた、徳島県上勝町内で年商2億円を超える団体の取り組みは、里山の資源である葉っぱや花を収穫し、料理の「つま」として出荷・販売する「葉っぱビジネス」のことと思います。
この上勝町の取り組みは、これまで価値があると考えられていなかった地域資源を活用して収益化し、産業が少ない地方において高齢者のやりがいや収入に繋がっている点で、地域活性化の成功事例の一つだと考えています。
こうした取り組みも参考に、県では、中山間地域の豊かな自然環境や特徴ある資源を活用して魅力あるサービスや商品を開発し、規模は小さくても外貨を獲得する取り組み「スモール・ビジネス」を支援しています(支援内容は県ホームページをご覧ください)。
本事業は高齢者向けに限定した施策ではありませんが、地域が活性化し、元気に活躍する高齢者も増えるよう、「スモール・ビジネス」の取り組みを引き続き支援してまいります。
また、県では、シニア世代がさらに活躍の場を広げ、地域に根ざした活動を担ってもらえるよう、くにびき学園のカリキュラムの充実や、高齢者に対する顕彰事業を実施しています。
そして、県内各市町村では、地域にお住まいの高齢者が主体となり、体操や趣味活動などを通じ、介護予防につながる「通いの場」の取り組みが広がっています。
県としても、人生100年時代を見据え、高齢者が生きがいを持って地域の支え手として活躍していただけるよう取り組みを進めてまいります。
(健康福祉部高齢者福祉課、地域振興部中山間地域・離島振興課)
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