児童相談所の社会福祉専門職について(追加意見)
【提案No.A2019-00338】12月16日受付
安来市で起きた児童死亡事件の有識者よる検証委員会が始まった。そのメンバーをみると、心理・精神の専門家はおられるが、社会福祉(地域社会とのつながり・連携の中でさまざまな社会資源を利用して支援してゆく領域)の専門家はおられないようだ。今回の事件自体、こうした社会福祉的視点、ソーシャルワーク視点の欠陥があるように思う。検証委員会にもそうした視点を持つ専門家の導入を。
今の児童相談所組織の構成を見ても心理職が中心のように思う。心理職は社会福祉職と連携しないと社会とのつながりが無い。かつては県下に7福祉事務所があり、そこでケースワーカーが育っていたが今はない。社会福祉の専門職の育成・充実を強く願う。
【回答】3月10日回答
このたびは、ご意見をいただきありがとうございます。
児童相談所においては、相談を受けた子どもさんとそのご家族について、社会診断、心理診断、医学診断を行い、一時保護した子どもさんにはその上に行動診断も行った上で、できるだけ総合的な視点から支援を行います。
また、実際に支援を行う際には、身近な市町村やその他地域の関係機関と適切に、継続して連携していくことが重要です。
援助方針の検討、実際の支援実施のどちらの場合においても、心理的視点、医学的視点等と同様に地域社会における子どもさん・ご家族という社会的視点(ソーシャルワークの視点)は必要不可欠です。
児童虐待による死亡事例等検証委員会においても、社会的視点(ソーシャルワークの視点)、心理的視点、医学的視点等を意識しつつ検討を行っているところであり、社会的視点(ソーシャルワークの視点)を持つ専門家として家庭裁判所の元首席調査官が参加しています。
また、児童相談所の組織についても、必要な機能とそのバランスについて引き続き検討・強化を図ってまいります。
(健康福祉部青少年家庭課)
【提案No.A2020-00628】3月31日受付
回答をいただきましたが、少しずれを感じます。社会福祉職の配置充実を提案しましたが、児童福祉職の充実を図る趣旨の回答でした。
児童福祉職は直接児童に関わりますが、この専門職は言わば縦の専門職。ソーシャル性は希薄です。
一方、社会福祉士は他の機関、職種、そして法律や制度等に関わる言わば横の専門職。私は横の専門職の充実を願っています。
【回答】5月28日回答
再度ご意見をいただきありがとうございます。
県で採用している児童福祉職については、児童相談所、児童自立支援施設等での業務に従事することになります。社会福祉士(取得見込みを含む)も受験資格の一つとしてあげており、次第に社会福祉士資格を持った児童福祉職が増えてきています。
しかし、県が福祉事務所を所管していない中で、児童福祉職がソーシャルワークの経験を積み、技術を取得する場が少ないことは課題の1つであると認識しています。
児童福祉司任用にかかる研修においては、関係機関の参加者とのグループワークを通じて幅広い視点の修得や、ソーシャルワークについても学べる県外研修への参加の促進等を行いながら、今後、児童福祉職のキャリアデザインを含め、ソーシャルワークの視点を持った職員の育成について検討する予定にしています。
(健康福祉部青少年家庭課)
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