若興人(わこうど)さんべ女子会(大田市)
若い力を結集し、ふるさとの未来を切り拓く若者たちを紹介します
「100年先の三瓶に子どもの笑い声が響くように」
じゃが芋の植え付けをするさんべ女子会のメンバー
牛の放牧や在来そばの栽培、米作りが行われ、雄大な自然や温泉に恵まれた三瓶山。その豊かな風土を愛する地元の女性らが中心となり、平成22年に結成したのが「さんべ女子会」だ。
命を育む「食と農業」を活動テーマに、会員約20人が三瓶地区の畑で野菜づくりを実践。採れた野菜は調理して振る舞ったり、イベントで販売したりして、三瓶のPRに活用している。また大田市三瓶町の池田地区住民らが主催する米作り体験では集客や昼食を担当。地域と一体となって活動している。
平成27年2月には「株式会社necco(ねっこ)」を設立し、市施設「西の原レストハウス」の指定管理を受託した。会創設メンバーでnecco代表の和田裕子(わだゆうこ)さんは「施設を閉鎖させたくないという一心で起業した。大変だが、情報発信基地を得られたのはチャンス」と話す。
レストハウス内の「さんべ食堂」では女子会の育てた野菜を使うほか、接客にもメンバーが加わる。食堂を利用する地域住民との接点ができ、三瓶の町づくりについて一緒に語り合う機会が増えるなど、女子会と地域とのかかわりはますます深まっている。今後は都会地との交流体験事業も企画し、さらに多くの人に三瓶を知ってもらう計画だ。
「起業によって活動の幅は広がったが、私たちの願いは変わらず、100年先の三瓶にも子どもの笑い声を響かせること。そのために地域の方に学びながら、食や暮らし、文化を未来に受け継いでいきたい」と、さんべ女子会代表の藤原章子(ふじはらあきこ)さんは話している。
neccoが商品開発したレトルトカレー
西の原レストハウス内の「さんべ食堂」
地元野菜をたっぷり使ったカレー
VOICE
さんべ女子会代表
藤原章子(ふじはらあきこ)さん
「三瓶が大好き」という思いで集まった私たち。野菜作りを続けながら、三瓶の自然に根付いた農業や食、暮らしのあり方という宝物を受け継いでいくことに、使命感を持って取り組んでいきたい。
●問い合わせ先
株式会社necco(西の原レストハウス内)/(TEL:0854・83・2053)
お問い合わせ先
広聴広報課
島根県政策企画局広聴広報課 〒690-8501 島根県松江市殿町1番地 【電話】0852-22-5771 【FAX】0852-22-6025 【Eメール】kouhou@pref.shimane.lg.jp