身土不二(しんどふじ)※
いのち育む郷土(ジゲ)の味
島根の気候風土に育まれた食材を、その土地で受け継がれてきた食べ方で味わいます。
※身土不二=その土地でその季節にとれたものを食べるのが健康に良いという考え方。飯南町や雲南市などの中山間地域では、かつて自家栽培の大豆で豆腐作りをしていたことから、すりつぶした大豆を使った「呉汁(ごじる)」が伝えられてきました。飯南町下来島の「加田の湯」に併設された田舎食堂「ごんべえ茶屋」で、作り方を教わりました。
大豆は一晩以上水に漬けて戻し、ミキサーですりつぶします。カツオだしに根菜などを入れてみそ汁を作り、少量の水で溶いた大豆を加え、弱火でじっくり火を通します。大豆が軟らかく煮え、汁の表面に大豆の泡が膨らんだら完成。泡をつぶさないように器に入れていただきます。
汁の中でふんわりとまとまった大豆と、メレンゲのような泡は、どちらも口当たりがなめらか。口に運ぶと、大豆の味と香りが広がります。具は家庭によって異なりますが、旬の野菜の栄養と大豆のタンパク質がたっぷりとれ、体も温まります。
調理を担当する石橋由美枝(いしばしゆみえ)さんは「大豆はできるだけ細かくするのがコツ。泡がよく立ち、食感も良くなります」と話します。
呉汁は日曜日の限定メニューで、会食の予約(10人以上)でも対応しています。
石橋由美枝さん
●問い合わせ先
加田の湯(TEL:0854・76・3357)
材料(4人分)
●カツオだし汁/400cc
●大豆/80グラム
●みそ/30グラム
●根菜、薄揚げ、ちくわなど/適宜
お問い合わせ先
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島根県政策企画局広聴広報課 〒690-8501 島根県松江市殿町1番地 【電話】0852-22-5771 【FAX】0852-22-6025 【Eメール】kouhou@pref.shimane.lg.jp