地域生活交通を守り、つなぐ
近年、路線バスの利用者の減少や運転手不足により、やむを得ずバス路線の廃止や減便が生じるなど、地域生活交通を取り巻く環境は厳しさを増しています。
こうした課題に対応するため、県では、交通事業者が積極的に運転手確保に取り組めるよう、採用力の強化や人材育成、職場環境の改善などに向けた支援を行っています。事業を活用する一畑バス株式会社(松江市)代表取締役社長の吉田伸司さんに、会社の取組や運転手確保への思いを伺いました。
一畑バス株式会社代表取締役社長
吉田伸司(よしだしんじ)さん
島根県においては、人口減少や車社会の進展といった背景から、地域生活交通の維持が難しい状況にあります。路線バスは、行政の補助を受けながら、事業者が運行しています。「経費削減などの経営努力は長年続けてきましたが、人件費を抑える中で労働条件の改善が難しくなり、職業として選択されにくくなりました」と吉田社長は振り返ります。若い世代の価値観の変化も重なり、運転手不足は深刻化したといいます。
こうした中、同社では賃金の引き上げや各種手当の改善、家賃補助など、働く環境の向上に取り組んでいます。「運転手が増えれば、路線バスだけでなく、高速バスや貸切バスも含めて維持していくことができます。地域生活交通を守り続けるため、できることを一つ一つ積み重ねていきたいです」と力を込めました。
令和7年12月にUターンして就職した運転手
武田和明(たけだかずあき)さん
以前は、県外で7年間、路線バスの運転手として勤務していた武田さん。「Uターンで一畑バスに入社する際には、家賃補助などのサポートがあったので安心できました」と振り返ります。指導期間を終え、現在は現場で活躍しています。
「運転手として働く中で、通院する高齢者や、通学する子どもたちの様子を見て、地域の皆さんにとってバスは身近なものだと日々感じており、地域を支えているという責任とやりがいを実感しています。地域の皆さんや会社の期待に応えられるよう頑張っていきたいです」と今日も元気にハンドルを握ります。
地域生活交通の担い手確保促進事業
●問い合わせ先
交通対策課(TEL:0852・22・6073)
お問い合わせ先
広聴広報課
島根県政策企画局広聴広報課
〒690-8501
島根県松江市殿町1番地
【電話】0852-22-5771
【FAX】0852-22-6025
【Eメール】kouhou@pref.shimane.lg.jp