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しまねびとNo.07

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モルックで地域に活気を

フィンランド発祥のスポーツ「モルック」の普及に全力を注ぐ男性が津和野町にいます。町内の西光寺住職、萩野慈隆さん。元モルック日本代表で、日本モルック協会公認指導員の顔を持ちます。「モルックは子どもから高齢者まで誰でもできるのが魅力。競技の輪を広げていきたい」と力を込めます。


萩野さんの写真


萩野さんが競技を始めたのは令和3年2月。新型コロナ禍で1人でもできるモルックにのめり込みました。当時は1日4、5時間投げ込む徹底ぶりで「運動部並みに投げていた」と笑います。国内大会で実績を積み、令和4年夏にフランスで開催された世界大会で23位の成績を残しました。

活動は次第に古里へも向いていき、令和3年に津和野町で体験会を開いたところ、高齢の参加者から想像以上に好評だったことから、町内の旧畑迫小学校を拠点に日本モルック協会公認団体「モルック津和野」を設立。競技の楽しさを多くの人に知ってもらいたいという思いで活動しています。

団体代表として令和4年に町内で初めて大会を開催。全国から選手が集まり、中には日本代表の姿も。県外からの選手は萩・石見空港を使って町を訪れ、地域の伝統行事も楽しんでもらうなど、モルックを通じた観光事業にもつなげています。

この大会は、毎回約150人が集まる恒例イベントとなり、今年の春で4回目を迎えます。「モルックと言えば津和野となればうれしい」と話す萩野さん。今後も普及に汗をかいていくつもりです。


モルックの練習をする萩野さんの写真
モルックの練習をする萩野さん


萩野慈隆(はぎのよしたか)さん

津和野町出身。津和野高校を卒業し、東京都内の大学に進学。金融関係やコンビニエンスストア店長を経て、税関への輸出入品の手続きを行う「通関士」として長く働いた。その後、僧侶の修行を経て、令和5年2月に実家の寺に戻った。公民館長なども努めながらモルックの普及に尽力し、令和6年春の島根県モルック協会設立にも関わった。

モルックとは

2チーム以上で行い、モルック(木製の棒)を投げて、得点が書かれたスキットルという棒を倒す。スキットルの倒れ方などで得点が変わり、先に50点ぴったりになったチームが勝利する。


モルックとスキットルの写真



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