しまねびとNo.05
美郷町とバリの魅力を伝えたい
美郷町が国内で唯一、インドネシアのバリ島マス村と友好協定を結んでいることをご存じでしょうか。令和5年には協定締結から30周年を迎えており、交流がさらに活発になっています。
そのマス村から美郷町に移住した夫妻がいます。2人は地元食材を使った商品開発やイベントの企画を行い、地域を盛り上げています。
夫妻は田中利典さんと紗江さん。バリ島で約20年暮らし、お土産の販売などを行っていました。
今後の生活を考え、日本への移住を考えていたところ、美郷町を知りました。令和2年1月の訪問時に子どもが町の雰囲気を「バリと色が似ている」と話したことで移住を決めました。
地域おこし協力隊として活動し、インドネシアの食卓で使われる調味料・サンバルの美郷版「みさとサンバル」を開発。町産の唐辛子に加え、薬草栽培に力を入れる美郷らしくトウキやノビルを入れました。令和4年2月にインターネットで販売すると、わずか8分で300個が完売するほどの人気商品となりました。
友好協定締結30周年に合わせて令和5年に町内で開いたバリの伝統舞踊ケチャのイベントには多くの人が訪れ、「町民に少しずつバリのことを知ってもらえている」と実感します。
夫婦が美郷町とバリで暮らして感じた共通点として「文化と伝統が地域に根付いている」ことを挙げ、今後も商品開発などを通し「両地域の魅力を伝えていきたい」と意気込んでいます。
田中さん夫妻が開発したみさとサンバル
田中利典(たなかとしふみ)さん・紗江(さえ)さん
利典さんは神奈川県、紗江さんは大阪府出身。ともに2000年ごろからバリ島で暮らし、現地で知り合って結婚。夫妻が開発した、バリ島の聖獣バロンをかたどったクッキーはバリのお土産の定番となっている。
バリ島マス村とは
インドネシア・バリ島中南部のギャニアール県に属し人口約1万3千人。黒檀(こくたん)やチーク材を使った木彫り芸術が盛んな村として知られます。バリ島自体の広さは島根県の8割超で、地形は3千メートル級の山や高原地帯もあり変化に富んでいます。
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