しまねeyeVol.6
島根で活躍する人たちの「視点=eye」で語ってもらいます。
南波由美子(なんばゆみこ)さん(雲南市)
出雲大東駅の指定管理者「つむぎ」代表
JR出雲大東駅(雲南市)の切符売り場を訪れた人に、笑顔で対応する南波由美子さん。平成28年から同駅を運営する住民団体「つむぎ」の代表を務める。乗車券販売の他に、観光案内や特産品販売、木次線の利用促進と活動は幅広い。
「指定管理者がつむぎになったことを、地域の皆さんに知ってもらう必要があった」と、最初のうちは、ただがむしゃらに頑張った。中でも思い出に残っているのは、2年目に開催したファッションショー。地域間と世代間、両方の交流がしたいと企画したイベントだった。15人の地元の若者がそれぞれチームを組んで、地元の70~80代の3人をコーディネート。モデルとなった3人が駅前の特設ステージを歩いた。イベントは大成功。当日は約900人が訪れ、会場は一体となって盛り上がった。「最初は不安もあったが、多くの人が来て楽しんでいて、小さな駅がすてきな空間になれた」。次第に木次線の魅力をアピールし、さらにたくさんの人が集まる場にしたいと思うようになった。
「まずは駅に来て、木次線を知り、ファンになってほしい」。きっかけを作るために売り始めた木次線の駅名入り木製キーホルダーは、今では人気商品だ。また、地元にある他の団体とも一緒になって木次線の活性化に取り組んでいる。そこには「たくさんの人が連携すれば活動の幅が広がる」という思いも。
多くの人に木次線に関わってもらいたいと願う南波さん。そのためにまずは、木次線の駅のひとつである出雲大東駅を、人が集まってつながり、情報発信する拠点にしたいと張り切っている。
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