• 背景色 
  • 文字サイズ 

しまねeyeVol.1

島根で活躍する人たちの「視点=eye」で語ってもらいます。


井上美代(いのうえみよ)さん(出雲市)

出雲北陵中学・高校なぎなた部監督

井上美代さんの写真


なぎなたの指導者でありながら現役選手の顔を持つ井上美代さん。選手として、世界選手権の団体試合(平成27年)と演技(令和元年)で優勝、国民体育大会(国体)では団体試合2連覇、都道府県対抗団体試合で県勢初の優勝に貢献するなど輝かしい記録を残す。

出雲北陵中学・高校(出雲市)のなぎなた部では、部員12人を指導する。「自分が選手になってしまうから」と平日の部活時には一緒に稽古をしない。気持ちが高まり、冷静なアドバイスができないからだ。その教え子たちは昨年、全国中学生大会の団体試合で初優勝。3位には松江市の団体が入り、個人でも島根の選手が優勝した。「昨年の中学生大会は、まさに島根フィーバーだった。彼女たちが将来、国体の成年女子チームに入れば、島根は常に優勝を狙えるようになる」と期待する。

剣道をしていた中学生の井上さんをなぎなたに誘ったのは、出雲北陵高校で当時監督だった板垣勇さん。技術力より人間力を厳しく鍛えられた。そこから井上さんが学んだのは「なぎなたは人が判定する競技。人間的な魅力もないと旗はあがらない」ということだ。平成23年には板垣さんの後継として母校へ戻り、指導法を受け継ぐ。「技術を磨くのは当たり前で人間力を高め、みんなから応援される選手にならないといけない」

今は新型コロナウイルスで部活動も影響を受けている。「大変な時期だけど、この頑張りを継続すれば大人になっても仕事や家庭に生かすことができる」。なぎなたを通して部員一人一人の成長を願っている。



お問い合わせ先

広聴広報課

島根県政策企画局広聴広報課
〒690-8501
島根県松江市殿町1番地   
【電話】0852-22-5771
【FAX】0852-22-6025
【Eメール】kouhou@pref.shimane.lg.jp