寧夏(ねいか)回族自治区友好交流25周年
豊かな水と緑に恵まれた区都・銀川市
島根県と友好協定を結んでいる寧夏回族自治区は中国内陸部にあり、面積は島根県の約10倍、人口は約9.5倍です。西部から北部は乾燥した砂漠が広がり、南部は湿潤な山岳・高原地帯、黄河流域の寧夏平原は豊かな灌漑農地となっていて、地域ごとに気候や景観が様変わりします。
寧夏平原に位置する区都・銀川(ぎんせん)市は緑豊かな都市で、中心部は高層ビルが立ち並ぶ経済・文化・交通の中心地です。11~13世紀には西夏王国の都が置かれ、周辺部には長城や王陵のほか、寺院や石仏、イスラム教のモスクなどの歴史遺産が見られます。
また、イスラム教を信仰する少数民族の一つ、回族が人口の約3割を占めており、独自の伝統芸能も受け継がれています。
盛り土のような独特の形をした西夏時代の王墓群
中国内でも上質とされる特産・クコの実
大学が連携し共同研究をしています
島根大学と寧夏大学では長年の教育・研究分野の友好交流を基礎として、平成16年に「国際共同研究所」を設立しました。寧夏大学校内に研究所棟を設け、都市と農村の地域格差、中山間地域の活性化、開発と環境問題などを主なテーマに共同研究を行い、成果を世界に発信しています。
島根大学・寧夏大学国際共同研究所
寧夏で植林活動を続けています
平成9年から県内の民間団体が始めた植林活動を土台に、特定非営利活動法人「日本寧夏友好交流協会」が設立され、黄砂と砂漠化に悩む寧夏で植林を続けています。寧夏の官民挙げた植樹活動も生まれ、平成12年に8.4%だった自治区の森林の割合は、現在14%まで増えています。
寧夏での植林活動
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