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ますます需要高まる島根県産きぬむすめ

全国に先駆けて、島根県が奨励品種として生産・普及に取り組むお米「きぬむすめ」。炊きあがりが白くつややかで、味も良いことから、需要に供給が追いつかないほどの人気となっています。


おにぎりの写真


きぬむすめのキャラクター画像
(c)Shimaneken

作りやすく高い収益性

きぬむすめの特色は、作りやすさにあります。茎が太いので倒伏しにくく、盛夏期を過ぎてから出穂するため、高温の影響を受けやすい平坦地でも高品質な米を安定的に生産できます。

県内産のきぬむすめとコシヒカリを比較すると、1等米比率や収量は、いずれもきぬむすめが良いことが分かっています。また10アール当たりの収益試算でも、きぬむすめがコシヒカリを大きく上回りました。


平成29年産米の品質検査実績のグラフ


平坦地域で作付けした場合の10a当たり経営収支の表


安定した品質で人気

全国的に米の消費量が減少する一方、おにぎりなどの加工品や飲食店といった中食・外食用の需要は堅調です。

島根県産きぬむすめは品質が安定しており、冷めても味が落ちにくいので人気を呼んでいます。そのため、需要に対する供給が追いつかず、平成29年度産では7千トンもの不足となるほどです。

県やJAしまねでは、収穫前に販売契約を結ぶなどして安定取引を一層進めることにしており、きぬむすめのさらなる作付面積の拡大を期待しています。


作りやすさと経営の安定化が魅力

(農)上直江ファーム・江角典広組合長

平成18年からきぬむすめの生産を始めました。現在は水田21.8ヘクタールのうち6割強をきぬむすめに、残りをつや姫に充てています。

以前作っていたコシヒカリと比べると、きぬむすめは倒伏の心配がなく、1等米比率が高いので、本当に育てやすい。そのためエコロジー米など特徴のある米づくりができ、販売の強みになっています。収量も多いので収益性が良く、安定した農業経営ができています。

また、きぬむすめは発芽率が高く、田に直播できるのも魅力。育苗にかける手間やコストが大幅に削減できました。直播栽培により、使わなくなった育苗ハウスは野菜栽培に充て、土地の有効活用にもつながっています。


江角典広組合長の写真



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