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参加しよう!実践しよう!しまね田舎ツーリズム

県内の農山漁村で田舎暮らしや宿泊を体験する「しまね田舎ツーリズム」。体験者と地元住民(実践者)が一緒に農作業をしたり、郷土料理を作ったりしながら温かな交流を育み、土地ごとの文化や自然などに触れることで地域の活性化や魅力再発見につなげています。


自然農法の農作業体験を提供する眞知子農園の写真
自然農法の農作業体験を提供する眞知子農園


自然農法の農業体験や食育活動、古民家での民泊などの体験メニューを提供する田舎ツーリズムの実践者「NPO法人・眞知子農園」(安来市宇賀荘町)で、取り組みを拝見しました。


親戚の家で過ごす感覚

「タマネギの葉を倒してみて。こうすると、とうが立ってないか分かるのよ」

理事長の西村眞知子(にしむらまちこ)さんの呼びかけに応じ、収穫作業に取り組む人たちが葉の根元に触れて確かめます。「大丈夫」「大きいのや小さいのがあるね」と話しながら掘ったタマネギがコンテナ一杯になると、西村さんは「あっちのハウスに運んどいて」と指示を出します。

眞知子農園では「来てくれた人をお客さん扱いしない」方針で、畑の土作りから野菜の収穫、古民家での食事作りに至るまで、全員で一緒に取り組みます。体験者は「眞知子さーん、終わったよ」と親しげに声をかけ、まるで親戚の家で過ごすような、アットホームな雰囲気です。


夢をかなえる原動力に

西村さんたちが農業を通じた交流に取り組む背景には「食べることは、生きること。畑に来て土に触れ、育ったものをいただき、自然と人がつながって生きていることを感じてほしい」という願いがあります。いま目指しているのは、子どもたちが環境と命を尊重する心を育む居場所づくり。こうした田舎ツーリズムの実践は、思いに共感する人の輪を広げています。


農作業の合間にハウスで談笑する様子の写真
農作業の合間にハウスで談笑。右から2人目が西村眞知子さん


眞知子農園で育った野菜の写真
眞知子農園で育った野菜


眞知子農園の古民家の写真
眞知子農園の古民家


しまね田舎ツーリズムとは

県では「しまね田舎ツーリズム推進協議会」を設立し、ふるさと島根定住財団などの関係機関とともに、取り組みの推進・支援をしています。平成17年度からスタートしたこの活動は、今では年間約1万人が体験に訪れています。

体験者は、郷土料理作りやそば打ち、山歩き、川遊び、石見神楽体験、歴史ウオークなど、さまざまなメニューを楽しむことができます。


誰でも体験&実践できます

田舎ツーリズムは、誰でも体験に参加できます。

また、既に体験交流活動の提供をしている方や、これから取り組みたいと考えている方などは「実践者」として登録でき、講習会の受講や保険加入など一定の条件を順守すれば、宿泊体験や調理体験の提供が可能となります。(※)

実践者には現在、150を超える団体・個人が登録しています。

さまざまな体験・交流を通して、日常生活では得られない感動を味わい、島根の魅力を再発見することは、体験者にとっても実践者にとっても地域への愛着を育むきっかけになります。

(※)宿泊・飲食の営業は、食品衛生法や旅館業法の許可が必要です。


情報誌とウェブで活動PR

具体的な実践者情報や体験メニューは、情報誌「おすそわけ」「民泊しまね」や、しまね田舎ツーリズムポータルサイト「おいでよ!しまね」で紹介しています。ウェブサイトでは各地での体験リポートのほか、イベント情報なども発信しています。


しまね田舎ツーリズムを紹介するサイト「おいでよ!しまね」の画像
しまね田舎ツーリズムを紹介するサイト「おいでよ!しまね」


実践例紹介

住民が旧校舎で体験・交流/そまの里よこみち(津和野町左鐙)

住民が出資者となって設立した株式会社が運営主体となり、周辺住民やIターン者とともに自然体験やそば打ち体験などを提供しています。活動拠点の旧横道小学校は調理室や体育館、広い校庭などの設備に恵まれていたため初期投資が抑えられ、大人数に対応できるなどのメリットがあります。体験・交流が集落ににぎわいを呼び、地域住民にとっては生きがいづくりにつながっています。


旧小学校を活用した活動拠点の写真
旧小学校を活用した活動拠点


そば打ち体験で児童と交流する様子の写真
そば打ち体験で児童と交流



●問い合わせ先
しまね暮らし推進課(TEL:0852・22・5687)
「しまね田舎ツーリズム」で検索



お問い合わせ先

広聴広報課

島根県政策企画局広聴広報課
〒690-8501
島根県松江市殿町1番地   
【電話】0852-22-5771
【FAX】0852-22-6025
【Eメール】kouhou@pref.shimane.lg.jp