魅力ある地域づくりへ
少子高齢化が進むなか、「地域をもっと元気に!」と地域の課題解決や活性化に向けた取り組みが各地で行われています。ここで暮らしたい・暮らし続けたいと感じられるように地域の魅力アップに取り組んでみませんか。
事例:休耕地復活させ産業を創出
松江市八束町の「大根島の農漁業を考える会」は、ぼたんの咲く観光地の中心部に増えた休耕地を復活させる活動を行っています。
中海に繁殖しすぎて水質悪化を招くオゴノリを、駆除を兼ねて肥料に活用し、肥よくな土壌である黒土(くろぼく)を再生。花壇作りとともに地域ブランド野菜の栽培を始めました。この活動を発端に、野菜の産直市が設立されて運営団体が組織されたり、野菜や芋が漬け物や焼酎に加工されたりと、住民全体を巻き込んだ取り組みが広がっています。
会長の橘和秀(たちばなかずひで)さんは「環境美化のために始めた野菜づくりが、農業・漁業者や住民が地域にかかわる出番を作り、生きがいにつながった」と話し、若者が定住できるよう、さらなる産業の創出を目指しています。
荒れ地を開墾する「大根島の農漁業を考える会」メンバー
事例:離島の独自性を生かす
海士町のNPO法人『隠岐しぜんむら』は、メンバー9名のうち8名がIターン者で、そのほとんどが20〜30代の若者。環境保全や観光推進の一環として自然体験などを提供しています。
ジオパーク学習への講師派遣や宿泊研修の受け入れ、島暮らし体験会など、自然環境教育やエコツーリズム活動のほか、平成26年度からは島の子育て魅力化プロジェクトで「お山の教室」を運営。幼児を対象に山歩きや磯遊びなどの野外活動を行い、自然を大切に思う心や自立する力を育んでいます。代表の深谷治(ふかやおさむ)さんは「独自の生態系は隠岐ならではの魅力。自然に親しんだ原体験が環境保全への意識を育み、隠岐の魅力が保ち続けられる」と活動の狙いを話します。
「お山の教室」での磯遊び
地域づくり活動を応援する助成制度があります
地域の課題解決や活性化に向け、ユニークな発想や企画力で地域づくりに取り組む活動を、ふるさと島根定住財団では「地域づくり応援助成制度」で支援しています。
県内のNPO法人や民間団体・グループ(構成人員5名以上)、商業法人等による、継続的な実施が見込める事業が対象です。
(1)立上げ支援事業
団体の立ち上がり期や新規の活動に、20万円以上50万円以下を助成します。(助成率2/3)
(2)事業化支援事業
本格的規模拡大やグレードアップなど、新たな事業展開を図る活動に、50万円以上200万円以下を助成します。(助成率2/3)
定住財団では、地域づくり活動の初期段階からフォローまで一貫したサポートを行っています。助成金制度以外にも様々な支援メニューがありますので、お気軽にご相談ください。
●問い合わせ先
しまね暮らし推進課(TEL:0852・22・5687)
ふるさと島根定住財団地域活動支援課(TEL:0852・28・0690)/同・石見事務所(TEL:0855・25・1600)
お問い合わせ先
広聴広報課
島根県政策企画局広聴広報課 〒690-8501 島根県松江市殿町1番地 【電話】0852-22-5771 【FAX】0852-22-6025 【Eメール】kouhou@pref.shimane.lg.jp