身土不二(しんどふじ)※
いのち育む郷土(ジゲ)の味
島根の気候風土に育まれた食材を、その土地で受け継がれてきた食べ方で味わいます。
※身土不二=その土地でその季節にとれたものを食べるのが健康に良いという考え方。江津市桜江町では、お盆のおもてなし料理として、焼き鮎(あゆ)をぜいたくに使った「鮎そうめん」が伝えられています。同町川戸の鮎料理店「大番(おおばん)」店主の千代延正喜(ちよのぶまさき)さんに、作り方を教わりました。
昆布を浸しておいた水から昆布を引き上げて焼き鮎を入れ、3時間程度漬けた後、中〜弱火で3時間かけてだしを煮出します。薄塩しょうゆと塩で味を整えたら鮎だしの出来上がり。器にゆでたそうめんを盛って煮出した鮎を添え、刻みのりやネギ、おろししょうがなどの薬味を好みで加えて、鮎だしをかけていただきます。
麺に絡んだ鮎だしはこくが深く、さわやかな鮎の香りと香ばしさが引き立ちます。焼き鮎は、江の川と支流・八戸川で捕れた脂乗りの良い天然鮎で、煮出した後とは思えないほどうま味たっぷり。「漁師が減り、天然鮎は貴重になりました。焼き鮎はあぶりすぎないように焼き、じっくり煮出し、おいしく食べられるようにしています」と千代延さんは話します。
鮎そうめんを含む鮎フルコースは予約制です。
千代延正喜さん
●問い合わせ先
大番(TEL:0855・92・0252)
材料(5人分)
●水/1リットル
●昆布/15グラム
●焼き鮎/中サイズ約5匹
●薄塩しょうゆ、塩/適宜
●そうめん/5把
●薬味(刻みのり、小口ネギ、おろししょうが、かまぼこ等)
お問い合わせ先
広聴広報課
島根県政策企画局広聴広報課 〒690-8501 島根県松江市殿町1番地 【電話】0852-22-5771 【FAX】0852-22-6025 【Eメール】kouhou@pref.shimane.lg.jp