島根の空を駆け巡った15年の軌跡

患者の命を救うため、医師や看護師、消防隊員やドクターヘリのパイロット、整備士など、さまざまな分野の関係者が専門性を生かしながら連携し、命のたすきをつないでいます。島根の空と地域を舞台に、多くの人々がつないできた「命の駅伝」。島根県ドクターヘリは、今年15周年を迎えました。


ドクターヘリの写真


県民の命を支えるドクターヘリ

ドクターヘリは、フライトドクターとフライトナースが同乗し、救急現場へ迅速に向かう医療専用ヘリコプターです。主に「現場救急」と「転院搬送」を担い、県民の命を支えています。

離島や中山間地域を抱える島根県で、県内のどこに住んでいても迅速な救急医療を受けられる体制を確保するため、平成23年に導入されました。県立中央病院を基地病院とし、県内全域や近隣県で活動。近年は、年間約500~600件出動し、早期の治療介入や搬送時間の短縮に大きな役割を果たしています。

島根県立中央病院救命救急科フライトドクター

尾崎雄大(おざきゆうだい)さん

救急医4年目の尾崎さんは、今年5月からフライトドクターとして活躍しています。消防から要請が入るとフライトナースとともに現場へ向かい、診断の見通しを立てながら患者の診察や処置、搬送先を選定。着陸地点での救急治療から移動中の機内治療、さらには高度な医療機関への施設間搬送まで、切れ目のない医療を提供します。

設備や人員がそろう病院内とは異なり、現場で使えるのは持参した医療資器材とドクターヘリ内の装備のみ。フライトドクターとフライトナースは各1人で、「何があっても自分で対応しなければなりません」と話します。そのため、状況を見極めながら的確に判断する力が求められます。重症患者を無事に病院へ搬送し、治療を引き継ぐことができたときには大きな安堵を感じるといいます。

最前線で経験を重ねる尾崎さんは、運航当初から携わるベテランフライトドクターたちから学びながら、「先輩方を目標に、適切さとスピード感を磨き、一人前のフライトドクターになりたいです」と語ります。


尾崎雄大さんの写真


島根県ドクターヘリについて詳しくはこちら


1秒を削り出す命の駅伝

6つの区間でつなぐ救命のたすき

たすきをかけたドクターのイラスト

1区:消防(要請)

出動を要請する様子の写真


119番通報を受けた消防が判断し、出動を要請。迅速に対応できるよう、「どのような状態のときに要請すべきか」の統一された判断基準(キーワード)が定められています。

2区:運航管理室(航路判断)

連絡する様子の写真


消防と病院間の連絡役。要請を受けたらフライトドクター、フライトナース、パイロット、整備士のほか、航空局に連絡します。着陸時には風向きなどの状況をパイロットに伝えます。

3区:パイロット・整備士(運航)

パイロットの写真


要請から3~5分以内に離陸し、時速約200キロで飛行。県内で最も遠い地域へも、およそ40分以内で到着します。

4区:消防(安全確保)

救急車とドクターヘリの写真


傷病者発生現場から離着陸ポイントへ救急車で搬送。離着陸ポイントでは、立ち入り規制やドクターヘリとの連絡を行い、機体を安全に着陸位置まで誘導します。

5区:フライトドクター・フライトナース(機内医療)

フライトドクター/フライトナースによる治療の様子の写真


患者に接触し、最適な処置を行います。フライトドクターは搬送先の病院を選定し、受け入れ依頼の連絡をします。

6区:搬送先の医療スタッフ

医療スタッフの写真


フライトドクターからの情報をもとに、必要な治療を予測し準備。患者到着後は切れ目なく治療を引き継ぎます。


ドクターヘリの疑問解決!

私たちの家の近くにも着陸できる?

安全のため、学校のグラウンドや公園など県内約400カ所を離着陸ポイントとして設定しています

離着陸に伴い、騒音や強風が発生することがあります。ご迷惑をおかけしますが、円滑な救急搬送を行うため、ご理解ご協力をお願いいたします

搬送されたらお金がかかるの?

搬送(移動)に費用はかかりません

ただし、フライトドクターらの同乗や診療に係る費用が発生します


協力:セントラルヘリコプターサービス株式会社



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医療政策課(TEL:0852・22・5637)


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