ワンシーンVol.3・津和野町
人馬一体の流鏑馬(やぶさめ)神事
馬上の射手(いて)は、鎌倉時代の狩装束。人馬一体、桜舞う馬場にいざ駆け出す。
狙う的はおよそ一尺半四方。一気に勢い付く馬を巧みに操りながら、的を狙うは至難のこと。鏑矢(かぶらや)をつがえ、「陰(いん)、陽(よう)」の掛け声とともに矢を放てば、カーンという高らかな音が響き見事的中。3枚すべての的が射貫かれると、見守る観衆から喝采が湧く。
鷲原(わしはら)八幡宮の馬場は、古くからの原型をとどめる日本唯一のもの。伝統を受け継ぐ射手は、津和野の春を勇壮に駆け抜ける。
※令和3年度の流鏑馬神事は新型コロナウイルス対策のために無観客開催
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