石州瓦
歴史に磨かれた機能と美
「水を通さず寒さに強く、とにかく固くて丈夫な瓦」と古くから語り継がれてきた石州瓦。独特の赤い色は澄み渡る青空や青い海、緑豊かな風景に鮮やかに映え、島根の町並みをより美しく際立たせています。
石州瓦の町並み(江津市黒松町)
色あせない美しさと高い耐久性
石州瓦の原料は、県西部で採れる良質な粘土と、松江特産の来待石からつくる釉薬(ゆうやく)です。それを1200度を超す温度で焼き上げると、独特の美しい赤い色が生まれます。
この高温は品質にもつながっています。セラミック製品は高温で焼くほど高品質になるといわれ、他の瓦産地に比べて窯の温度が群を抜く高さの石州瓦は透水や凍結、積雪の重み、塩害などの耐久性にも高い評価を受けています。
屋根の性能が高いから快適で安心、経済的
石州瓦のうねった形状や屋根の傾斜は、雨水や風から家を守るため、ずれたりはがれたりしにくいように日本の風土に合わせて進化したものです。また、県内の石州瓦メーカーが大地震にも強い屋根の工法を学び、さらなる安全性を追求。洋風建築に合う色や形などが豊富で、デザイン性も進化させています。
瓦屋根は金属や化粧スレート等の屋根に比べてふき替えまでの期間が長く、塗り替えの心配もないので、メンテナンスがほとんど必要ありません。断熱効果にも優れ、夏は熱を遮って室内を涼しく、冬は室内を温かく保ってくれ、経済的にも安心です。
石州瓦の洋風建築
(出典・石州瓦工業組合)
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