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若興人(わこうど)

追原(おいばら)神楽社中〔浜田市金城町〕

 

 

若い力を結集し、ふるさとの未来を切り拓く若者たちを紹介します

 

 

 

公演を終え、笑顔を見せる追原神楽社中のメンバー=しまね海洋館アクアスの写真
公演を終え、笑顔を見せる追原神楽社中のメンバー=しまね海洋館アクアス

 

「もう一度仲間と神楽を舞い、神楽で追原を元気にしたい」

笛や太鼓の軽快な囃子に合わせ、スサノオや大蛇(おろち)が檀上を縦横無尽に躍動する。伝統芸能「石見神楽」に情熱を燃やす「追原神楽社中」の渾身の舞だ。同社中は、美又温泉で知られる浜田市金城町追原を拠点に活動。平成23年4月に結成し、メンバーは21〜25歳の12人と若い社中だ。

追原出身の高原真(たかはらまこと)代表は、浜田商業高校郷土芸能部で石見神楽に青春を捧げた。「もう一度、当時の仲間と神楽を舞いたい」。高原代表の呼びかけに応じた同部出身者6人が集まり、社中の設立を決めた。

神楽には衣装や楽器、音響設備など多くの道具が必要だが、一からそろえる資金はない。そこで、10数年前から活動を休止していた地元の神楽同好会に衣装の借用を願い出た。若者の一時の思いつき、と難色を示す同好会の代表に、何度も神楽と追原の活性化への熱意を伝え、了承を得た。スピーカーやマイクなど音響設備はローンで購入。足りない道具はメンバーが各自自腹を切った。

知名度がないため、飛び込み営業で公演の機会を開拓。設立1年目は10回だった公演数が、ことしは30回近くまで増える見込みだ。来年3月には結成5周年の記念大会を美又公民館で開き、浜田市内や県外の神楽団体と共演する計画もある。

地元の応援の輪も広がる。社中旗を寄贈してもらったり、公演時にはご祝儀をいただいたりして支えられている。地元の盆祭りで公演する機会にもつながった。

神楽は五穀豊穣に感謝して、氏神に奉げるのが本来の姿。昨秋初めて、念願だった地元の神社への神楽の奉納が認められた。これまでで最も感激した公演だ。

指導者がいないため、練習ではメンバー同士が問題点を指摘し合いながら研さんする。理想とする「舞と囃子で魅了する神楽」を目指し、若者たちがひたむきに技を磨く。

 

 

神楽の面の写真
神楽の面

 

 

 

 

地元の神社への神楽奉納の様子=福原神社の写真
地元の神社への神楽奉納の様子=福原神社

 

 

 

 

演目「八幡」=アクアスの写真
演目「八幡」=アクアス

 

 

 

 

演目「大蛇」=アクアスの写真
演目「大蛇」=アクアス

 

 

 

 

浜田市マップ

 

 

VOICE

 

 

代表高原真さんの写真
追原神楽社中
代表高原真(たかはらまこと)さん

 

 

 

活動を続け、追原に神楽を残していくことが、地元の人たちへの恩返しになる。来年3月の5周年記念大会を成功させたい。今後は追原の名に恥じない神楽ができるよう、さらに舞と囃子を磨き、神楽で追原を元気づけたい。

 

 

 

メンバー写真

 

 

 

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