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若興人(わこうど)

若い力を結集し、ふるさとの未来を切り拓く若者たちを紹介します

 

さぎの湯温泉根っこの会(安来市)

 

 

さぎの湯温泉根っこの会のメンバーの写真
活動について話し合うさぎの湯温泉根っこの会のメンバー=旅館・竹葉

 

「地域の宝を育て、子どもたちが受け継ぎたくなる安来にしたい」

 

白サギが足の傷を癒やしたと伝えられ、戦国武将・尼子氏の御殿湯としてにぎわった安来市のさぎの湯温泉。
同温泉や安来市を活性化しようと活動するのが、同温泉街の旅館や、市内の農業、農産加工、伝統工芸に携わる若手15人でつくる「さぎの湯温泉根っこの会」だ。

 

同温泉は、米国の日本庭園専門誌で12年連続日本一に選ばれた足立美術館から徒歩1分の位置にあり、観光スポットとして注目を浴びている場所にある。
しかし、思うように人を呼び込めない同温泉の現状に加え、安来市は人口減少や若者流出など将来への課題を抱える。
「このままでは子どもがここに残ってくれないのではないか。
さぎの湯温泉から安来を元気にしよう」と志を同じくした仲間が集まり平成20年に同会が生まれた。

「地域の宝を磨き、次世代につなぐ」が活動の基本理念だ。
平成21年から毎年、同温泉内で実施する産直市「田舎のお福分け」では、農産品や農産加工品、工芸品など市内の優れたものを販売。
同温泉を体感できる足湯も設ける。
買い物客からは「安来にこんなに良いものがあるなんて知らなかった」との声もあり、安来の魅力の再発見に一役買っている。

異業種連携にも力を入れる。
メンバー若手僧侶と実施した「お坊さんカフェ」は、参加者が僧侶に悩みを相談したり、座禅を体験したりする趣向で、温泉で体を癒やすとともに、心も癒やしてもらうのが狙いだ。
また、和紙工芸作家と連携して美顔用和紙を開発したり、ブドウ園と連携してブドウのアイスをつくったりして、新たな特産品として売り出している。

地域の底力をつなぎながら、ふるさとの未来に向けて着実に根を広げていく。

 

安来市を示した島根県の地図上に美顔用和紙やブドウのアイスなどの新たな特産品写真

 

 

買い物客でにぎわう田舎のお福分けの様子
買い物客でにぎわう田舎のお福分け

 

 

お坊さんカフェでの座禅体験の様子
お坊さんカフェでの座禅体験

 

VOICE

 

「さぎの湯温泉根っこの会」の会長小幡浩三さんの写真
さぎの湯温泉根っこの会
会長小幡浩三(おばたひろみ)さん

 

会の名前は、しっかりと根を張った確かなものを次世代に残していこうと名付けた。
継続して活動できる仕組みづくりが課題。松江や出雲にはない安来の宝を掘り起こし、磨き、情報発信してさぎの湯温泉から安来を盛り上げたい。

 

 

さぎの湯温泉根っこの会のメンバーの集合写真

 

 

問い合わせ先
さぎの湯温泉根っこの会
TEL0854・28・6211(さぎの湯荘)

 


お問い合わせ先

広聴広報課

島根県政策企画局広聴広報課
〒690-8501
島根県松江市殿町1番地   
【電話】0852-22-5771
【FAX】0852-22-6025
【Eメール】kouhou@pref.shimane.lg.jp