県民いきいき活動でいきいき島根に
県では、平成17年に制定した「県民いきいき活動促進条例」で、
地域における社会貢献活動を「県民いきいき活動」と位置付け、
県民一人ひとりが生き生きと心豊かに暮らせる地域社会の実現を目指しています。
平成23年の総務省調査では、島根県のボランティア活動行動者率(10歳以上人口に占める、過去1年間にボランティア活動を行った人の割合)は34.8%で全国平均26.3%を大きく上回っており(全国2位)、多くの県民がボランティア活動に参加していることがわかります。
また、平成10年の「特定非営利活動促進法(NPO法)」制定以降、県内のNPO法人は271法人(平成27年1月末現在)にまで増えています。
加えて、企業が社会的責任を果たそうとする動きや、地域における新たな支え合いの仕組みづくりが広がるなど、多様な主体による「県民いきいき活動」が展開されています。
このような、自主的で主体的な活動は、行政だけでは解決できない課題への対応やきめ細かなサービスの提供など、住みよい地域づくりに大きな役割を果たしています。
県民いきいき活動奨励賞
県では平成17年度に「県民いきいき活動奨励賞」を創設し、先駆的で地域への貢献度が高い活動を毎年度表彰しています。
「NPO・ボランティア部門」、「企業部門」、「ユース部門」の3分野で、平成26年度までに82団体を表彰しています。
その活動分野は、保健・福祉の増進、子どもの健全育成、環境の保全、まちづくりなど多岐にわたります。
平成26年度県民いきいき活動奨励賞の受賞者
エコビレッジかきのきむら(吉賀町)
100年後も住み続けられる地域を目指し、平成17年に旧柿木村で設立されたNPO法人「エコビレッジかきのきむら」は、有機農業の里として知られる同村の豊かな自然や優れた食などの地域資源を活かしながら、地域の未来を切り開こうと活動しています。
主な活動は▽都市交流▽次世代育成▽情報発信の3つ。
都市部の住民に蜂蜜の採取や田舎暮らしを体験する場を提供したり、地域の子どもたちに電気やガス、水道のない山小屋での生活を体験させて、生きる力を養ったりしています。
また、ホームページや広報誌を通じての地域の魅力発信や、UIターン者の受け入れ対応もしています。
活動拠点の旧柿木中学校校舎は、町内外の来訪者の研修や宿泊に使ったり、町民の作品展示ギャラリーや子どもたちの習字・そろばんなどの教室に活用したりして、年間延べ6千人が集う交流拠点となっています。
エコビレッジかきのきむらの井川保(いかわたもつ)理事長は「住民が自ら考え、行動することで持続可能な地域になっていく。
この地域の豊かな環境を将来に残せるよう活動していきたい」と抱負を語ります。
蜂蜜の採取体験
山小屋生活を体験する山の学校
たまゆメンバーズくらぶ(松江市)
若い力で地域に活力を与えているのが、玉湯町の青少年ボランティアグループ「たまゆメンバーズくらぶ」(通称たまめん)です。
町の文化祭に出店し、地域住民とのふれあいの楽しさや大切さを感じた玉湯中学校出身の高校生30人が、平成19年に立ち上げました。
「地域に貢献して元気を与えよう」「みんなと仲良く率先して取り組もう」「地域に愛される『たまめん』をつくろう」が活動理念です。
夏休みの「たまめん合宿」では、メンバーが公民館に泊まりながら玉湯について学び、ふるさとへの愛着を深めます。
また、子どもたちに夏休みの宿題を教える勉強会を開催したり、文化祭や子ども会活動など町内の行事に協力したりして、地域を盛り上げています。
現在、メンバーは高校生や大学生を含め約120人。
地元の子どもたちから「早く大きくなって『たまめん』に入りたい」との声も聞かれるほどのあこがれの存在になっています。
たまめん3代目会長の渡部史人(わたなべふみひと)さんは「地元の人に喜んでもらうのが一番のやりがい。
楽しみながら活動して地域の力になりたい」と意気込んでいます。
玉湯について学ぶたまめん合宿
宿題を教える夏休み勉強会
活動紹介の小冊子を作成
県では平成26年度の県民いきいき活動奨励賞受賞団体の活動を紹介する小冊子を作成しました。
送付をご希望の方は、NPO活動推進室までお問い合わせください。
県民いきいき活動奨励賞
https://www.pref.shimane.lg.jp/npo/syoureisyou/ikiiki_katsudou_syourei.html
問い合わせ先
環境生活総務課NPO活動推進室TEL0852・22・5096
お問い合わせ先
広聴広報課
島根県政策企画局広聴広報課 〒690-8501 島根県松江市殿町1番地 【電話】0852-22-5771 【FAX】0852-22-6025 【Eメール】kouhou@pref.shimane.lg.jp