身土不二(しんどふじ)※
いのち育む郷土(ジゲ)の味
島根の気候風土に育まれた食材を、その土地で受け継がれてきた食べ方で味わいます。
※身土不二=その土地でその季節にとれたものを食べるのが健康に良いという考え方。
中海七珍のひとつ・サルボウガイは「赤貝」とも呼ばれ、最盛期の昭和30年頃には約1600トンの漁獲量を誇る全国的にも有名な特産品でした。
しかし、中海の環境変化などで漁獲量は減少し、昭和52年の2トンを記録したのを最後に、統計上の漁獲量はゼロになりました。
赤貝の復活を目指し、県水産技術センターと松江市、中海漁協は、平成21年度から養殖事業を実施しました。
稚貝をかごに入れて水中につるす独自の養殖法を確立し、平成25年には35年ぶりに赤貝を出荷することができました。
松江市内では、赤貝がおいしくなる冬場によく食べられます。
赤貝を使った郷土料理「のっぺい汁」の作り方を、中海漁協入江地区赤貝養殖事業部のみなさんに教わりました。
赤貝は、殻の汚れを落とした後、軽くゆでてむき身にします。
鍋にダイコン、ニンジン、サトイモ、コンニャク、ちくわと、赤貝のむき身を入れて煮込み、調味料で味を整えます。
最後に水で溶いたかたくり粉でとろみをつけて器に盛りつけ、青ネギを散らして仕上げます。
中海の赤貝は大粒、肉厚でぷりぷりとした食感が楽しめます。
炊き込みご飯や煮付けにしても美味です。
中海漁協の槻宅一夫(つきたくかずお)組合長は「中海漁業の未来に向け、赤貝を再び特産品にしたい」と赤貝復活に意欲を燃やします。
中海の赤貝は「道の駅本庄」(松江市野原町)などで購入できます。
調理する中海漁協のみなさん
材料(12〜13人分)
●赤貝(むき身)/400グラム
●ダイコン/半分
●ニンジン/3本
●サトイモ/7,8個
●コンニャク/細切り350グラム
●ちくわ/小4本
●青ネギ/1袋
●調味料(薄口しょうゆ、塩、かたくり粉)
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