• 背景色 
  • 文字サイズ 

謹んで新年のご挨拶を申し上げます

島根県知事溝口善兵衛

昨年は、「平成の大遷宮」の効果もあり、出雲大社をはじめ県内のパワースポットには、
県外から良いご縁を願いに、若い女性など多くの観光客にお出でいただきました。

また、高円宮家の次女典子さまと出雲大社の権宮司千家国麿さんのご結婚や、松江市
出身の錦織圭選手が全米オープンテニスで準優勝されるなど、島根が全国の注目を集めました。県で
は、今年も「ご縁の国しまね」キャンペーンや石見神楽、隠岐世界ジオパークなど、島根の魅力を広く
発信して誘客につなげてまいります。

全国的には、日本全体として人口が減少していくという大きな課題に関心が集まりました。政府は
「地方創生」に向けて、地域の活性化や人口対策に取り組まれようとされています。県においても、引
き続き市町村と連携しながら、産業振興、企業誘致、農林水産業の振興、県産品の販路拡大などの
施策を更に充実させ、粘り強く取り組んでまいります。

活発な産業活動が展開され、若者が生き生きと働き、国内外から多くの人が訪れる「活力あるし
まね」の実現に向け、島根の特色や強みを最大限に活かしながら、取り組んでまいります。

 

 

島根県知事溝口善兵衛

 

島根の産業の未来を創る人づくり


島根県は産業振興を重点施策とし、特にものづくり産業とソフトウエア系IT(情報通信)産業の振興を施策の柱に位置付けています。
産業の競争力を高める上で、最も重要な資源が人材です。
県では、県内の産業構造や企業のニーズに対応した実践的な教育を導入し、
将来の島根の産業をリードし、支える人材を育てています。


IT技術者の技術を学ぶ

 

 

出雲商業高校

 

 

 

IT技術者の技術を学ぶイメージ

 

 

 

県が松江発のプログラミング言語「Ruby(ルビー)」を軸にしたソフトウエア系IT産業の振興を進めてきたことで、県内はIT関連企業の進出や集積が進みました。
一方で県内のIT業界では、IT技術者の不足が課題になっています。

 

県は本年度から3年間、県立出雲商業高校をモデル校とし、県内のIT関連企業で働く技術者を講師にした授業を導入します。
現役の技術者が実践的な教育を行うことにより、必要な技術を身につけた即戦力のIT人材を育成し、県内のIT関連企業に送り出します。

授業はことし2月から、情報処理科の1年生40人を対象に週6時間、実施します。
出雲市内のIT関連企業3社の技術者と同校教員がタッグを組み、Rubyや、プログラミング言語「Java(ジャバ)」を使ったプログラム作成などを教育します。
2年次にはIT関連企業でのインターンシップを行い、3年次にはスマートフォン用のアプリケーションソフトを作成する計画です。
岡崎豊年(おかざきとよとし)校長は「モデル校として、即戦力の人材を一人でも多く育てて、地域や産業の活性化に貢献したい」と抱負を語ります。

県では出雲商業高校での授業を通じて構築したIT人材育成プログラムを、他の情報処理科を設置する県立高校にも活用して、IT人材の育成を加速させたいと考えています。

 

 

パソコンを使った授業の様子の写真
パソコンを使った授業の様子=出雲商業高校

 

3Dプリンタでものづくりを学ぶ

 

 

出雲工業高校

 

 

 

3Dプリンタでものづくりを学ぶイメージ

 

 

 

近年、製造現場などで注目を集めるのがコンピュータで作った3次元(3D)の設計データを入力し、立体物を作り出す「3Dプリンタ」。
金型を使って立体物を作る従来の作業に比べ、コスト削減や納期短縮につながるため、製造業をはじめ、建築、医療などさまざまな産業で3Dプリンタの利活用が進んでいます。

 

そこで県は昨年度末、入門用の3Dプリンタを県立高校7校に各1台導入し、3Dプリンタで技術を学ぶものづくり人材の育成を目指しています。
県立出雲工業高校では昨年4月から毎週3時間、機械科の3年生6人が、3Dプリンタを使って課題研究に取り組んでいます。
生徒は最初に3Dプリンタに入力するデータの作成を学習。
7月からは3Dプリンタを使った作品の製作を始めました。
ナットなど簡単な形をしたものの製作から始まり、現在は校章など、より複雑な形に挑戦しています。

同高3年の原護(はらまもる)さんは「初めての作業なのでミスなく製作することは難しい。それだけに思い通りの形に完成したときの喜びは大きい」と話します。担当の藤原英樹(ふじはらひでき)教諭は「パソコン上で設計したものが立体化できる3Dプリンタの活用によって、生徒にものづくりの魅力を伝え、技術者の精神が育める。今後、ものづくりの主力になる3Dプリンタに若いうちから触れることは、将来のプラスになる」と3Dプリンタを活用した教育の大きな可能性を語ります。

 

 

3Dプリンタを使って課題研究に取り組む生徒の写真
3Dプリンタを使って課題研究に取り組む生徒=出雲工業高校

 


問い合わせ先
産業振興課TEL0852・22・6740、6394
教育指導課TEL0852・22・6428


お問い合わせ先

広聴広報課

島根県政策企画局広聴広報課
〒690-8501
島根県松江市殿町1番地   
【電話】0852-22-5771
【FAX】0852-22-6025
【Eメール】kouhou@pref.shimane.lg.jp