安全・安心な医療につながる「まめネット」
「まめネット」は、平成24年8月の一般公募で浜田市の小学生が「みんなが"まめ"になれるように…」との思いから考えてくれた愛称です。
安心の輪が広がるまめネット
島根県が平成25年1月から運用している県内の医療機関をつなぐ「しまね医療情報ネットワーク(愛称・まめネット)。
まめネットでは、各医療機関が保有する患者の診療情報を患者の同意の下、まめネットに参加する県内の医療機関で閲覧、共有することができます。
医療機関は、医師や薬剤師が診断や治療、調剤などを行うのに必要な患者の診療情報を、迅速に把握でき、
より正確な診断や安全な処置を行うことができるようになります。
まめネットで情報共有
まめネットに参加する医療機関では、受診歴、薬歴、検査結果、アレルギー情報などの情報を共有します。
これらの情報は、参加医療機関同士を専用線で結び、医療従事者のみが利用する安全性の高いネットワークで共有されます。
また、参加医療機関であっても、患者が許可する医療機関でしか閲覧が出来ません。
県民の皆さまには、より安全・安心な医療サービスの提供につながる「まめネット」へご参加ください。
こんなときにまめネットを活用
- 複数の医療機関の診療を受けている場合
- 紹介などにより病院を転院する場合
- 意識不明など緊急時に自分で病歴、受診歴など説明できない場合など
県立中央病院に常設するまめネットの同意受付コーナー
まめネットが支える地域医療
内科・神経内科の診療所「大田シルバークリニック」(大田市)の岡田和悟(おかだかずのり)院長にまめネットの活用例や利点などを聞きました。
まめネットについて語る岡田和悟院長
まめネット活用のきっかけは
開院にあたり、環境の整備、運用面の検討を重ね、まめネットが使えるシステムを導入しました。
患者さんのまめネットに対する理解も進み、当院の患者さんはほぼ100%まめネットに同意していただいています。
まめネットをどのように活用していますか
この地域の中核病院である大田市立病院との連携が中心です。
たとえば、脳卒中が疑われる患者さんを診察した場合、大田市立病院へ詳しい検査を依頼します。
大田市立病院での検査結果や所見などの医療情報は、すぐにまめネットへ送られます。
患者さんを再度、診察する前に、まめネットを使って患者さんの詳しい状態を把握することができるため、より的確な診察、処置を迅速に行うことができます。
地域や医療機関にとらわれない切れ目のない医療が提供できるようになりました。
まめネットの今後にどのような期待をされていますか
参加医療機関が増えて、県全体に連携が広がることを期待します。
患者さんにはまめネットの同意に協力していただきたいと思います。
当院でも地域医療の充実にまめネットを活用していきます。
県内のまめネット参加状況
(平成26年8月31日現在)
参加医療機関:病院38、診療所250、訪問看護ステーション13、検査機関等14
まめネットに参加している(同意カードを所持している)方5045人
まめネットに参加している主な病院(カルテ情報提供病院)
問い合わせ先
医療政策課TEL0852・22・5076
まめネット運営主体/NPO法人しまね医療情報ネットワーク協会http://www.shimane-inet.jp(外部サイト)
お問い合わせ先
広聴広報課
島根県政策企画局広聴広報課 〒690-8501 島根県松江市殿町1番地 【電話】0852-22-5771 【FAX】0852-22-6025 【Eメール】kouhou@pref.shimane.lg.jp