豪雨災害から1年経験を教訓に十分な備えを
昨年夏、県西部を中心に豪雨災害が多発しました。
被害の傷跡は深く、現在も各地で復旧作業が進められています。
豪雨災害から1年がたち、ことしも大雨に対する警戒が特に必要な時期を迎えました。
昨年の経験を教訓に、災害に備えましょう。
「直ちに命を守る行動を取ってください」。
平成25年7月28日の緊急会見で気象庁は島根・山口県境周辺の住民に大雨に対する警戒と身を守る行動を呼びかけました。
最も被害が大きかった津和野町では1時間雨量91.5ミリ、24時間雨量381ミリといずれも観測史上最多を記録。
1人が行方不明、1人が大けがをしたほか、3地区が一時孤立状態になりました。
同町と益田市、吉賀町では住宅117棟が被害を受けました。
約1カ月後の8月23日からも、県西部は再び豪雨に見舞われました。
江津市桜江町では1時間雨量92.5ミリ、24時間雨量413ミリと観測史上最多を記録。
邑南町では1人が亡くなったほか、大田市、江津市、浜田市、益田市、邑南町では住宅計892棟が被害を受けました。
昨年私たちが経験した豪雨などの自然現象は、発生自体を抑えることはできませんが、事前に十分に備えておくことで被害を最小限にする「減災」は可能です。
自分たちのできる備えについて、もう一度考えてみましょう。
路面が崩れた津和野町高峯地区の県道萩津和野線=平成25年7月29日撮影
被災した津和野町名賀地区=平成25年7月30日撮影
浸水被害を受けた江津市桜江町市山地区=平成25年8月24日撮影
自分の命は自分で守る
県では、
1.砂防ダム・治山ダム工事(土石流をせき止める)
2.急傾斜地崩壊対策・治山工事(がけ崩れをよう壁などで止める)
3.地すべり対策工事(地下の水を抜いたりして地面の動きを止める)
により、土砂災害から県民の生命・財産を守ることに取り組んでいます。
しかし、その恐れがある危険箇所は県内に2万カ所以上もあるため、危険度の高い箇所から順次、工事を実施しています。
また、土砂災害警戒区域などの指定や警戒情報の発表、防災学習会(出前講座)などソフト対策にも力を入れています。
防災学習会(出前講座)の様子
「自分の命は自分で守る」という意識を持ち、天候の状況を確認しながら早めに避難することが大切です。
避難情報を理解し、的確な行動を
災害発生の恐れがあるとき、市町村長は住民に対し、次の情報を発令します。
これらの内容の違いをよく理解し、自らの身を守りましょう。
災害時の連絡手段
災害発生時に、避難者が優先的に無料で使用できる特設公衆電話回線を県内全市町村の学校や公民館など計344カ所の避難所に設置しています。
災害に備え、必要な物資を準備しておくことが重要です。以下のリストを参考にしましょう。
家庭で準備する非常時の持出品
●医薬品(常備薬、消毒薬、ガーゼなど)
●貴重品(現金、印かん、健康保険証、権利証書など)
●携帯ラジオ、懐中電灯、ヘルメット
●非常食(乾パン、缶詰、水など)
●衣料品、雨具
●生活用品(ライター、ろうそく、紙皿、万能ナイフ、使いすてカイロ、生理用品、携帯トイレ、紙おむつ、粉ミルクなど)
防災情報はここから入手できます。
●しまね防災ポータルサイト
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