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にほんばし島根館

 東京・日本橋にある県のアンテナショップである、首都圏に島根を売り込む総合情報発信拠点「にほんばし島根館」は昨年11月に、開館10周年を迎えました。
「旬の島根を体感できます」をコンセプトに、県産品の展示・販売、観光案内、UIターン相談、飲食などの機能を一体的に提供しています。

 

島根館開館10周年を祝う記念式典の様子(平成25年11月)の写真
島根館開館10周年を祝う記念式典の様子(平成25年11月)

 

 

にほんばし島根館は、大手百貨店やオフィスビルが立ち並ぶ日本橋のビル1階に平成15年11月、開館しました。
これまでの物産販売の利用者は累計150万人(平成26年2月末現在)。
観光カウンターでの観光案内は平成24年度1年間で9600件あまり、定住・雇用情報コーナーでのUIターン相談は約400件で、
首都圏における島根の情報発信の拠点となっています。
島根館を物産の販路拡大や、地域情報の発信の場として活用している県内の企業や団体の取り組みを紹介します。

 

 

島根県産品を求める買い物客でにぎわう島根館の写真
島根県産品を求める買い物客でにぎわう島根館

 

島根館での販売契機に飛躍

 

水産加工品製造販売の「シーライフ」(浜田市原井町)は、浜田市のブランド魚「どんちっち3魚」(アジ、ノドグロ、カレイ)などの水産物を加工して販売しています。
浜田市内の同業者の主な取引先は関西圏が中心ですが、同社は、東京の百貨店やカタログギフト会社など、首都圏の大手企業が中心です。
同社の河上清志(かわかみきよし)社長は「島根館での販売が、首都圏での販路を広げる契機になりました」と振り返ります。
同社は平成18年に、浜田漁港に水揚げされた水産物のブランド化を目指して河上社長が創業しました。
同年、どんちっちアジの干物など7種類の商品を島根館で販売を始めたところ、販路が広がりました。
河上社長は「百貨店などのバイヤーが島根館に来て当社の商品を知り、取引につながったケースも多いです」と語ります。
現在、同社の売り上げの9割が県外で、このうち4割を首都圏が占めます。
また、同社は試作品8種類を島根館で提供し、消費者の嗜好(しこう)を調査。
このうち、好評だった2種類の魚のみそ漬けを商品化しました。
河上社長は「首都圏という巨大市場で鍛えられたことが、商品のレベルアップにつながりました。
今後は飲食業界への販路も開拓したい」と意気込んでいます。

 

 

試作品から商品化したシーライフの魚のみそ漬けの写真
試作品から商品化したシーライフの魚のみそ漬け

 

試飲販売で消費者ニーズ調査

 

日本茶製造販売の「お茶の三幸園」(松江市学園南2丁目)は平成15年の開館当初から、島根館で自社商品を販売。
現在は煎茶や番茶、玄米茶のほか、松江市産のシソを使ったシソ茶や、飯南町産のショウガを使ったショウガ茶など数種類の商品を並べています。
また、島根館のイベントスペースを使って商品の試飲販売も実施しています。
試飲販売では普段、島根館に置いていない商品の試飲を行います。
同社の大島正也(おおしままさや)社長は「試飲販売では、お客様の声を直に聞くことができます。
反応や商品の売れ行きからニーズを探り、首都圏向けに販売する商品を選んでいます」と話します。
同社の島根館を含む首都圏での売上は、小売部門の総売上の約3割を占めています。
大島社長は「日本橋というブランド力のある場所で商品が扱われることで、当社の商品に対する見る目も変わりました。
島根館は、東京でのチャンスをつかむことができる可能性を秘めた場所です。
今後も商品を充実させて、さらに商機をつかみたい」と抱負を語ります。

 

 

お茶の三幸園のショウガ茶とシソ茶のティーバッグの写真
お茶の三幸園のショウガ茶とシソ茶のティーバッグ

 

サクラのまちをPR

 

県内の自治体や団体も、地域の産業振興や観光客誘致などに、島根館を活用しています。
雲南市は平成21年に「みんなでつくる!うんなんのほんもの!」を合言葉に、地元の農商工業の振興や町産品のブランド化を目指す
「雲南市農商工連携協議会」(事務局・雲南市産業振興センター)を設立しました。
現在、同市内の70の農商工関係の企業・団体が加盟しています。
同協議会には5つのプロジェクトチームがあり、このうち平成23年度から活動するのが「さくらプロジェクト」です。
同プロジェクトは、「日本さくら名所100選」にも認定されている地域資源のサクラを活用した商品開発や観光客誘致に取り組んでいます。
この活動の一環として1月18、19の両日、島根館で「雲南市桜フェア」を開催しました。
サクラの花の塩漬けやサクラの葉を入れたそば、サクラで染色したかばんやハンカチなどを販売して、サクラのまち・雲南市をPRしました。
雲南市産業振興センターの西村健一(にしむらけんいち)主任企画員は「日本橋は人が多く集まる場所なので、効率良く宣伝できます。
イベントでは消費者から商品の評価を直接確認できるので、味、価格、大きさなど消費者の嗜好をつかむことができます」と利点を語ります。
この他にも県内の高校生の皆さんが開発した商品の実習販売を行っています。
また、島根の確かな技による工芸品を求めて来館するお客様も多く、昨年度はイベントスペースで「見せる売場づくり」を意識した企画展を開催し、好評でした。

 

 

サクラのまちをPRした「雲南市桜フェア」の写真
サクラのまちをPRした「雲南市桜フェア」

 

 

実習販売をする県内の高校生の写真
実習販売をする県内の高校生

 

 

工芸品の企画展の写真
工芸品の企画展

 

 

島根館への商品の出品やイベントスペースを活用した実演販売などにより、販路拡大や情報発信の場として活用することができます。

 


お問い合わせ先
しまねブランド推進課TEL0852・22・5128
https://www.pref.shimane.lg.jp/brand/

にほんばし島根館TEL03・5201・3310


お問い合わせ先

広聴広報課

島根県政策企画局広聴広報課
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