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生活習慣を改善して脳卒中を予防しましょう

脳卒中は、がん、心臓病に次ぎ、県内の死因第3位の病気で、冬場は特に注意が必要です。
高血圧や糖尿病、脂質異常症などの生活習慣病は、脳卒中を発症させる危険性を高めます。
生活習慣病を予防、改善して脳卒中を防ぎましょう。


年間約2千人が発症

 

血管が詰まる脳梗塞と血管が破れる脳出血(右)の画像
血管が詰まる脳梗塞と血管が破れる脳出血(右)

 

 

脳卒中は脳の血管が破れたり、詰まったりして脳に酸素や栄養が届かなくなって一部の脳細胞が壊死(えし)する病気です。
血管が破れると脳出血、血管が詰まると脳梗塞と呼びます。県内では年間約2千人が発症し、女性に比べて男性の発症が多い傾向があります。

 

 

県内の脳卒中発症者数と年代別発症割合の画像

 

働き盛り世代も油断は禁物


脳卒中の年代別の発症状況によると、男女ともに70歳以上の高齢者が発症する割合が最も高くなっています。
しかし、男性の場合は約4割近くを、働き盛り世代が占めています。
決して高齢者だけの病気ではありません。


生活習慣病で危険性大


高血圧や糖尿病、脂質異常症など生活習慣病が多くある人ほど、脳卒中を発症する危険性が高くなります。
生活習慣病にかかっていないか健康診断等で定期的に検査し、
もし検査結果が良くなければ早めに治療したり、指導を受けたりしましょう。


脳卒中の前兆や予防法などについて、県立中央病院(出雲市)神経内科部長の卜蔵浩和(ぼくらひろかず)医師に聞きました。


Q脳卒中には前兆があるのでしょうか?A必ず前兆があるわけではありませんが、数分間片方の手や足が動かなくなったり、ろれつが回らなくなったりすることがあります。
そういった症状に気付いたら、すぐに医療機関を受診しましょう。
早期に発見できれば後遺症も残りませんが、重症な場合はまひが残るなど、それまでの生活が大きく一変することもあります。Q発症する危険性の高い時期は?A寒さで血管が収縮すると血圧が上がりやすいため、普段から血圧が高めの人は脳卒中発症の危険性が高まります。
冷え込みが厳しい1月が1年で最も患者の多い時期です。Q再発するのでしょうか?A脳卒中は1度も発症したことのない人より、過去に発症した経験のある人ほど発症しやすい病気です。
したがって1度でも発症させないことが最も重要です。
また、発症した人でも適切な治療を受けることで再発する危険性を低くすることはできます。Q発症させないために普段の生活で心がけることは?Aまずは、毎年1回は健康診断を受けましょう。
喫煙と飲酒の量を控え、塩分や脂肪の摂りすぎに注意しましょう。
適度な運動を心がけましょう。
脳卒中を発症した人を見ると、普段の自分の血圧を知らない人や健康診断で血圧が少し高めと指摘された後、血圧を測っていない人が多い状況です。
高血圧の人は毎日、それ以外の人はこまめに血圧を確認して体調を管理しましょう。

脳卒中について語る卜蔵浩和医師の画像
脳卒中について語る卜蔵浩和医師

 

1.年に1度は健康診断を受けよう!
2.脳卒中の予防は生活習慣病の予防から!
3.適度な運動、食生活や禁煙など生活習慣の改善から!
4.高血圧の人は毎日、それ以外の人もこまめに血圧を確認して、自分の血圧を知ろう!
5.片方の手足が動かない、しゃべりにくいなど、何かおかしいと感じたら、すぐに医療機関へ!

 


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