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12月26日コメント4

コメント4)2018年の振り返り

 それから、私の最後、2018年を振り返ってとのコメントであります。

 今年を振りかえますと、日本全体で見ますと、今年の漢字が災害の「災」となったように、大きな災害が多かった年でありました。6月には、大阪府で震度6弱の地震、7月には、西日本で記録的な豪雨により11府県で大雨特別警報が発令され、死者は220人以上となったということでございます。7月以降、全国各地で記録的な猛暑が続き、熱中症等の大きな被害が発生をしております。9月には、台風第21号により、四国、近畿を中心に、死者14名の被害が生じたということであります。関西空港が高潮で一部冠水をしたというハプニングもありました。さらに、連絡橋にタンカーが衝突して、旅行者など約8,000人が孤立をしたということもあるようです。同じく9月に、北海道で最大震度7の地震があり、土砂崩れなどにより、死者41名の被害があったということであります。

 島根県内では、4月に県西部を震源とする大きな地震や、また、7月には豪雨災害などが発生し、県内各地の住宅などに大きな被害がありました。これらの災害により、JRも運休になるなど、通学や観光にも大きな影響がありました。県では、被災された方々の生活再建などの支援を、また、復旧復興に全力で取り組んできた1年であったというふうに感じております。災害はいつ起こるかわからない、どこでどういう被害が生ずるかわからないということを私どもは常に頭に入れて、対応を考えたり、必要な準備をしていくことが重要であるということを改めて感じておるところであります。

 さて、こうした中、島根ではうれしいこともたくさんありました。スポーツ面では、4月に、世界シニアバスケットボール大会、そして、8月には、世界少年野球大会が松江市で開催されました。世界各国から選手、関係者を迎え、スポーツを通じて交流、友情を育む場となったと思います。

また、全日本中学生ホッケー選手権で横田中学校男子ホッケー部が優勝するなど、若者の活躍もありました。もう一つうれしいことは、新たな形で島根に訪れていただける取り組みが進んできているということでございます。3月に、出雲空港におきましては、出雲ー静岡が就航し、4月には、出雲ー仙台が新たに就航しているということがございます。7月には、出雲市と鳥取市を結ぶ観光列車「あめつち」の運行が開始されるなど、ありがたい動きでありました。また、浜田港や隠岐に初めて外国のクルーズ船の寄港がありました。島根の豊かさ、よさが県外の人々によく知られるようになってきたなと感ずるところであります。

 大きな湖が2つつながっているように、自然のある地域は、日本の国内でもそう多くはないわけであります。中海、宍道湖のことでありますが。また、隠岐の雄大な自然や豊かな自然に囲まれた石見銀山など、魅力あふれる場所が県内各地にあります。出雲大社の縁結びというイメージも全国的に広がりを見せ、全国各地から島根においでいただく要素となっておると。このお母さんとか、あるいはおじいちゃん、おばあちゃんなども縁結びで出雲大社にも随分行かれておるというふうに聞いております。こうした島根のプラスのイメージは、県外から企業立地、U・Iターンの増加などにもつながるものであります。島根の魅力のPRを強化することによって、島根を訪れる人がさらにふえるものと考えております。

 3番目に、原発について申し上げます。

 1つは、3号機につきましては、県の了解をて、中国電力が原子力規制委員会に対して、新規制基準適合性に関する申請を行いました。2つには、原発事故に備えた訓練では、初めて複合災害を想定した訓練と、県境を越えた広域避難訓練を実施をいたしました。3つ目には、原発2号機については、地震・津波に関する評価がおおむね妥当とされ、審査が進んだことであります。こうした大きな動きがありました。今後とも原子力規制委員会に対しまして、2号機、3号機の厳格な審査を求めるとともに、中国電力には適切な対応を求めていく考えであります。

 次に、地方創生について申し上げます。

 政府におかれましては、これまで地方の問題として考えられてきた人口減少問題を日本全体の問題として捉え、地方を大事にしていこうという地方創生の取り組みを本格的に進めることとされました。こうした国の動きを受け、島根県でも総合戦略を策定し、若い人たちが安心して働ける雇用の場を確保するとともに、子育て支援の充実などの取り組みを進めてきました。島根県の合計特殊出生率は、全国でも高い水準を維持し、社会減についても減少幅が縮小してきております。地方創生人口減少対策には、一定の道筋をつけることができたのではないかと思います。しかし、まだ緒についたところでありまして、今後も継続した取り組みが必要であると考えております。来年度は、総合戦略の最終年となります。これまでの取り組みの成果や課題を総点検し、さらに大きく飛躍できるよう、新たな戦略を策定し、島根の発展につながることを期待しております。

 終わりになりますが、新年が県民の皆様にとりまして、明るく、活気のある年となりますよう県庁一丸として取り組んでまいりますので、よろしくお願いを申し上げます。

 私のコメントは以上であります。


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