10月24日質問事項12
12.原子力防災訓練
○山陰放送:済みません、知事、BSSの秦ですけれども、今月、原子力防災の避難訓練があります。新しい内容も幾つかありますけれども、知事としては特にどういった内容を注目されておりますでしょうか。
○溝口知事:今年度の訓練で重点的に取り組むものは、県外への住民の避難と、複合災害への対応の2点であります。原子力防災対策の実効性を高めていくためには、訓練により防災業務の習熟を図るとともに、訓練結果を検証して防災対策を改善していくことが非常に大事だというふうに思います。
私は、30日に実施をする、国と2県6市の情報共有を行うテレビ会議に私も出席をします。
それから、イオンモール出雲で実施する避難退域時検査を予定しておりますが、私も現地で訓練の状況などを確認しようというふうに思っております。
今度の訓練の概要として重点項目は、県外自治体への住民の避難が一つ。それから複合災害を想定した対応ですね、地震と原子力災害が複合した場合にどういう対応をするのかといったようなことを重点項目として訓練等をしていこうというふうに思ってます。
○山陰放送:知事もおっしゃいますように、訓練の質を高めていかなければ今後もならないと思うんですけれども、今回の訓練を踏まえて、さらに次の訓練ではこういったことを試すべきだとか、こういったバージョンをつくるべきだとか、そういうようなお考えというのは、今現在はありますでしょうか。
○溝口知事:それは、避難の体制なんかをさらに実際的に行うというような分野は残っておりますけれどもね、ただ、それは受け入れる相手側の状況もあるでしょうし、それからコストの面もあるでしょうし、いろんなことを考えながら、原発の防災訓練をやっていきたいと、やっていく必要があるというふうに思ってます。
○山陰放送:それは、例えばもっと規模を大きく、参加人数をふやしていくとか、あるいは松江市などが求めているように時間差での避難とか、そういったことを想定されてるんでしょうか。
○溝口知事:それは具体的にはいろんなアイデアがあると思いますね。そういう中で、適切なもの、それから現段階でやっていけるもの、そういうものを取捨選択をしたりして考えていくということで、今、具体的にこうするというところまでは行ってません。
○山陰放送:そういう意味では、今回の訓練が滞りなく行われたからといって、それでイコール住民避難が実際にもできるんだということにはつながらないという認識でよろしいんでしょうか。
○溝口知事:それは一定程度はつながるわけでしょうけども、いろんな問題がそれはあると思いますから、できるだけ日程が合う中で合理的な避難対策、原発対策を引き続きやっていくということですね。
○中国新聞:知事、関連で、中国新聞の秋吉ですけれども、今回の訓練、県外の避難訓練として広島県の神石高原町と岡山県の笠岡市に実際に住民が避難するわけですけども、知事はイオンモールの視察ということなので、神石高原町や笠岡市のほうには、御自身は出向かれないと思うんですけども、その理由について教えていただけますか。
○溝口知事:理由は、格別あれでしょう。まあ分担をこうしましょうというだけの話ですね。
○中国新聞:イオンモールの訓練も、位置づけとしては本来使うところが使えなかったときのための訓練ということで、そちらをやっぱり見ておいたほうがいいという判断なのか。
○溝口知事:いろんな角度からやったほうがいいということですね。
○中国新聞:あるいは、知事が県外に行っちゃうと、訓練が実際に進んでる県東部にいないっていう、そういう、あけてしまうという面もあるんですかね。
○溝口知事:それは担当者がいますから、それぞれが把握をするわけですね。
○中国新聞:知事御自身も県境を越えてっていう部分を体感されるっていうのは一つの大きな訓練の糧になるのかなという気はしないでもないんですけども、その辺は。
○溝口知事:分担してやっていこうということで決めたということですね。
○中国新聞:わかりました。
○溝口知事:それじゃあ、時間も来ましたので、終了いたします。
○山陰中央新報:ありがとうございました。
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