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10月10日質問事項1

1.隠岐汽船の運賃値上げ

○山陰中央新報:よろしいでしょうか。山陰中央新報の高橋です。

 先日、隠岐汽船さんのほうがフェリーと超高速船の運賃の値上げというのをされるという御意向が明らかになりましたけれども、知事としては、運賃の値上げについて了承されるお考えかどうかっていうところをまずお尋ねしたいんですが。

○溝口知事:隠岐航路の運賃につきまして、原油価格高騰により値上げをしたいと隠岐汽船から隠岐広域連合に対しまして申し出がありました。隠岐広域連合は、島根県及び隠岐4町村で構成をしております。この隠岐広域連合におきまして内容を精査し、対応を検討しているところであります。島民の運賃につきましては平成29年度から国の有人国境離島交付金を活用し、JR並み運賃への低廉化を行っておるところでございます。値上げへの対応につきましては、隠岐広域連合で検討しているところでありますが、仮に値上げを実施する場合、町村から国に協議をし、承認が受けられれば値上げ分も国の交付金の対象となり、島民の運賃は現行のまま据え置きとなる可能性もあります。

 そういう状況でありますが、現在、隠岐広域連合におきまして内容を精査し、対応を検討しているところであり、まずは値上げの申し出の内容や燃料費の高騰が隠岐汽船の経営に与える影響などを精査することも重要であると考えております。その上で、今回の値上げが避けられないものかどうか、また、経営改善に向けた取り組みの余地がないのかどうかといった観点から、隠岐広域連合を構成する隠岐4町村に県の意見を伝え、対応を協議していきたいというふうに考えておりますが、まだ具体的にこうするというところまでは至っておりませんで、隠岐広域連合でよく意見を交換してやろうというふうに思ってます。

○山陰中央新報:燃料の値上げを理由に運賃が上がっていくとなると、燃料が上がるたびに運賃を上げなきゃいけないっていうことになって、島民の生活に対しても非常に大きな影響があるんじゃないかなというふうに思うんですが、その燃料高騰を理由に運賃を値上げされるというお考えについては、知事はどのようにお考えですか。

○溝口知事:それはコストが上がり、売り上げのほうが上がらないということになりますと経営にも影響を及ぼしますからね、その状況をよく見まして対応しなきゃいけないだろうと。それから、隠岐広域連合の了解をとってやっていただくということですね。それで、繰り返しになりますけれども、隠岐広域連合は県と隠岐4町村で構成してますから、よく相談してまいります。

○山陰中央新報:島民の方々にとっては、フェリーが320円、高速船のほうが410円ということで、約1割の値上げということになって、今、有人国境離島法のほうでそこの部分はカバーできるかどうか、これからということだったですけれども、そういう島民の生活にとっての影響というのは今、どういうふうに見ていらっしゃいますか。

○溝口知事:それは影響が出るでしょうけどもね。それは一般的にいろいろな資材の価格が上がると企業がどうするかというのと似たようなところがあるわけですね。隠岐汽船の場合は隠岐の島民の方を本土に運ばれるとか、あるいは観光客の方が船で来られるとか、いろんなことに影響しますから、よく相談をして、状況をよく見まして対応を考えていきたいというふうに思っています。

○山陰中央新報:島民の方にとっては、有人国境離島法があって運賃は値下げがされてますけれども、一方で、観光客はそのままの運賃を払っていらっしゃるということになるんですけれども、観光への影響というのは、今、知事、どういうふうに見ていらっしゃいますか。

○溝口知事:隠岐のよさですね、そういうものがだんだん広がっておりますから、これがさらに進むようにやっていくというのも隠岐広域連合の役割の一つでもありますね。

○山陰中央新報:運賃が上がると観光に来ようかなって思っていらっしゃった方の足が遠のくんじゃないかという考え方もありますが、その点についてはいかがでしょうか。

○溝口知事:そういう点もあるでしょうし、いろんな要因もありますね。いろんな要因をよく見て、よく相談をしてやっていこうということです。

○山陰中央新報:やっぱり影響はある程度あるっていうふうにお考えですか。

○溝口知事:それはないとは言えないでしょうね。

○山陰中央新報:これから冬の間に入って、冬になれば魚介類はおいしくなりますが、一方で海が荒れて、それじゃなくてもなかなか行きにくいところで、県としては冬季の観光対策も打たれる前の値上げという形になりますけれども、その点についてはどういうふうにお考えになりますか。

○溝口知事:そこら辺はよく隠岐広域連合の中で地元の意見を聞いたり、あるいは隠岐汽船の状況をよく聞いたりした上で、できるだけ双方が困らないような対応を模索していくということです。

 

○NHK:知事、済みません、NHKの白石ですけど、また隠岐汽船の話に戻るんですけど、運賃の値上げのことですね。隠岐汽船とも隠岐広域連合でよく話をしてということでしたけれども、現状、隠岐汽船の経営改善の余地っていうのは、知事はあると見られてますか。今、なかなか原油でコストが圧縮できないということで値上げするということですけど、その経営改善の余地が今、現状、県の支援とかも隠岐汽船の経営に対してかなり入ってる中で、さらに経営改善の余地があると見ているのか、それとももうなかなか厳しいと見られているのか、今どうですか。

○溝口知事:詳細はもちょっとわかりませんけど、やはりエネルギーコストが上がれば、その前の段階と比べればやっぱり経営に影響が出る。それからやはり隠岐汽船としても、そういう問題が会社の経営に大きく響くということであれば、それはそういうことをよく関係の人たちに伝えて、どういう対応をするかということを相談しなきゃいけませんね。

○NHK:わかりました。

 

○中国新聞:知事、中国新聞の秋吉です。

 隠岐汽船の運賃の歴史を見てみると、値段上げるという話出てますけど、その前は下げてるわけですよね。燃料費ががっと上がったときがあって、そのとき上げたと。それをもう一回下げたと。で、今回も上がってるから上げますよ。ある意味当然のように連動してるというか、そういう部分があるんですけども、そういったとこも踏まえて妥当かどうかというのを県として判断するっていうことですか。

○溝口知事:だからそこは隠岐汽船からよく聞かなくてはいけませんね。

○中国新聞:どういったことがその材料に、より具体的に幾つか教えていただけると。

○溝口知事:燃料費が上がることによりどういうインパクトがあるのか、それは会社の経営にどういうふうに影響を及ぼすのか、それは隠岐航路にどういう影響を及ぼすことになるのか、そういうことを総合的にチェックしなきゃいけませんね。

○中国新聞:当然会社としては、一回この船を動かすのに何リットル油が要って、それが幾らで、どのぐらいの客が来ないとペイしないとかいうデータは全部持っていると思うし、県もそれを見て判断することになると思うんですよ。それがある程度の試算の結果、妥当であれば、それは必要だということですよね。

○溝口知事:必要だということになりますね。

○中国新聞:なりますね。


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