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9月7日質問事項6

6.教職員人事権

○山陰中央新報:よろしいですか。山陰中央新報の平井です。

 教職員の人事権移譲についてお伺いします。

 教職員の人事権移譲を協議する検討会議の小委員会が8月中旬にあって、第1回会合、非公開となったわけですけれども、このことについて、松江市長は先月末の定例会見で、公開すべきじゃないかと求めたということは知事も御存じかと思いますが、知事は前回の定例会見で、この件については委員の方が判断すべきだとの認識を示されたと思います。今回、改めて公開すべきだというお考えはないでしょうか。

○溝口知事:第1回の会議は8月の16日に開催されたわけですけども、議事の内容が人事に関する管理運営方法に直接関係する事項であるので、意見交換等を求めた際に、個人が想定されるような発言も予想されるために、委員の皆さんで話し合われて非公開にされたということのようです。今後の公開、非公開の決定につきましては、教育委員会におきまして関係市町村と協議の上、適切に対応していただきたいというふうに思います。

 それから、この問題につきましては、県と松江市の間だけの問題ではなくて、他の全ての市町村とも話し合う必要があると思います。松江市は人事権の移譲を求めておりますけども、影響を受ける県内の市町村があるわけですね。大体松江市出身の、あるいは島大で勉強した人とか、そういう人が多いわけですわ。そういう意味で、県内の全ての市町村の理解を得てやっていくということが必要になるんですね。そういうことなので、検討の場で市町村の意見をよく聞いて進めていっていただければというふうに思います。

○山陰中央新報:なので、検討の場で市町村の意見を聞くということは、つまりは県教育委員会と市町村の教育委員会から代表で御出席される委員の方々に、最終的には判断をお任せするということでよろしいですかね、その公開、非公開については。

○溝口知事:その背後には、それは市長さん、町長さんがおられるわけでして、それぞれの自治体の考えとしていろいろ議論をされることになるんじゃないでしょうか。

○山陰中央新報:先ほど前回会議は人事管理運営上の問題もあり非公開ということが委員の皆さんの判断で決まったということでしたけれども、個人名が前回の会議では特定されるようなこともなく終わったということでしたので、次回以降の会議についても、例えばですけれども、一部分だけ非公開にするですとか、そういったやり方はできると思うんですが、そのあたりはどのようにお考えでしょうか。

○溝口知事:それはお集まりになる市町村の間でよく検討されるということが大事ですね。県がどうしなさいこうしなさいということじゃないと思います。

○山陰中央新報:この人事権移譲をめぐる会議を非公開にするということについては、意味というか、必要性はおありだとお考えですか。

○溝口知事:それは私個人というよりも、教育委員会でありますとか、あるいは先生でありますとか、いろんな人の意見があるということでしょう。やはり島根県で見ますと、中山間地域で生徒の人数の少ないとこもありますし、あるいは松江のように数の多いところもありますしね。やはり県内にいろんな先生が出ていかれると、そういうことが大切でありますし、それから個人的な意見ですけども、いろんな地域を先生方も見てやるということもいい勉強にもなるんじゃないですか。島根県の中の状況を、松江だけにいてはわかりませんね。

○中国新聞:知事、済みません、中国新聞の秋吉です、関連ですけども、松江市長がこの会議の公開、基本的にはやっぱり公開をすべきだということを求めたということについての所感はどういうふうにお持ちですか。

○溝口知事:私が決めることじゃないですけども、公開なしでやる場合もあるでしょうし、公開をしてやったほうがいいこともあるでしょうし、そこは教育委員会、そして関係市町のお考えに沿ってやっていけばいいんじゃないかというふうに思います。

○中国新聞:松江市長がああいうふうに言ったことっていうのは、ちょっと踏み込み過ぎというか、そういうふうな感想をお持ちということですかね。

○溝口知事:そこは私が言うべきことじゃありませんが、各市町でいろんな意見、感想があるということでしょう。

○中国新聞:一方で、松江市長はああいうふうに言ってるんですけども、会議の非公開、その検討の場で、非公開でいいんじゃないかっていう場には松江の教育長もいたわけで、そこのところがそもそも矛盾してるんじゃないかという指摘もあるんですけど、その辺は、もし感想があれば。

○溝口知事:いや、そこら辺はもよくわかりません。

○中国新聞:逆に、非公開にすることによって、例えば教育現場とか保護者さん、生徒さん、児童さんとかに与える影響というのをどういうふうに見てらっしゃいますか。

○溝口知事:だから、やはり保護者の方々、それから教員の方々、多くの方が関心を持っておられるわけですから、そういう関心に応えるような対応をするには何がいいかということをやはり、この教育長らによります検討会議において決めていくべきだろうなというふうに思います。

○中国新聞:そうすると、やはり保護者や先生、保護者、児童生徒のやっぱり立場に立って考えるというのが一つの基本だというふうな。

○溝口知事:そうですね。そういうところに配慮する必要があるでしょう。

○中国新聞:わかりました。

 

○山陰中央新報:山陰中央新報の高橋です。知事、よろしいですか。先ほどのお話の中で、学校の先生について、いろんな地域で経験を積むっていうことが大切だっていうようなお話をされましたけれども、知事としては、じゃあ松江市だけではなくて、やっぱり松江市で人事権を固めるのではなくて、県内いろいろ異動をしてみて、先生がいろんな地域の現場で教育を積むということが重要だという御認識をお持ちだということでよろしいですか。

○溝口知事:という面もあるということですね。

○山陰中央新報:という面もある。人事権の移譲に対しては、賛否についてはいかがですか。

○溝口知事:そこはよく、どういう問題があるか、関係者の間でよく話をされるということが大事でしょう。

○山陰中央新報:先ほど、全県的な異動が大切だというお話をされていらっしゃったので。

○溝口知事:異動というか、全県的に考えが一緒じゃないですからね。

○山陰中央新報:その全県的な異動が非常に大事だというお話をされていたので、松江市に人事権を移譲することに対して、ちょっと反対のお考えをお持ちなのかなと思ったんですけれども。

○溝口知事:いろいろ言われているのは、松江市出身というか、松江市、島大で勉強された人は大体ここだということだと、人が限られますから、どうかなという意見がその背後にあるんではないかなというふうに思いますけども。

○山陰中央新報:知事のお考えとしては、人事権の移譲については……。

○溝口知事:人が一つところに、先生方は大体私の記憶では三、四年か二、三年かでまた違うところに行って経験をされるということが普通でしたね。だけど、その動きが、あるところにいたら、もう動かないというんではどうかなということはあるですね。

○山陰中央新報:そうなると、松江市だけで先生が固まるのではなくて、全県的に動いたほうがいいのではないかというふうにお考えということですか。

○溝口知事:そこは教育委員会がやるべきことなんで、私がこうだと決めつけるもんじゃないですね。

○山陰中央新報:ただ、そういう考え方もあるなっていうふうに。

○溝口知事:そこら辺はどちらでもいいですよ。


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