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8月9日質問事項2

2.水草

○山陰中央新報:知事、済みません、話が変わりますが、山陰中央新報の多賀です。

 この夏、暑い日が続きまして、日照時間も長いということで、宍道湖の水草が非常に繁茂して、現に悪臭も出しているということなんですけども、この状況については耳にしておられますでしょうか。

○溝口知事:この問題はね、技術的な話だからね。ちょっと待ってくださいね。

 宍道湖では、7月中旬以降、水草の繁茂範囲が拡大し、昨年同様の状況になっておりまして、悪臭に対する苦情も出始めておるということです。漁協等からは、船の航行に支障があり困っているとお聞きをしております。また、シジミについては大量へい死など、大きな被害があるとは聞いていませんが、高水温も続いており、一部地域で死に殻ですね、シジミなどが殻だけになるという情報もあり、今、注視をしておるところであります。

 国土交通省では、6月中旬から試験刈り取りを開始をしております。ちょっと言いますと、玉湯地区では6月に約2トン回収し、7月も2トン、合計4トンを刈り取っておりますが、8月も実施するということです。それから来待地区では7月に3.5トン行っております。それから鹿寺周辺、これは平田の方面ですかね、ここでは7月に18トン刈り取りをしまして、8月10日までに実施をするということですね、あすまでになりますかね。

 先週からは悪臭苦情対応のため、沿岸に打ち寄せられた水草等の回収を始めておりまして、今後は継続的に実施をする見込みであります。国土交通省や沿岸市から要請があった場合には、県も応援ができるように準備をしております。

 それから、松江市で見ますと、堀川は昨年ほどではないが、回収は必要な状況にある。松江市と県が5月に約3トン、6月に約22トン、7月に11トンを回収しておるということです。それから天神川でも7月に2トンを回収しておるというのが現状ですね。

 県としましては、6月6日に水草等対策庁内会議を開催して、7月27日の幹事会でも国土交通省、県、市が連携して取り組むことを確認をしております。また、水草の腐敗により悪臭が発生し、仮に管理者の国交省が対応困難な状況になった際に備え、県も応援できるような準備をしております。水草の研究や利活用の面でも官民連携して検討するなど、関係機関と連携して取り組んでおるところであります。

 大体状況は以上であります。

○山陰中央新報:今の現状としては、取材では国交省の対応だけではもう間に合わないような状態だというふうに聞いていますが、現時点、県として早急に動かれるとか、今は準備段階、まだそういう必要性はないという御認識ですか。

○溝口知事:今、できる限りのことをやり始めているということですね。

○山陰中央新報:実際に早急に動かなければならないという御認識であると。

○溝口知事:もう動いているわけですよ。準備はしてるわけでありますし、水草の回収も始めておるわけでありましてね。

○山陰中央新報:よろしいですか、山陰中央新報の高橋ですが、僕も何回か宍道湖の周りを車とかで走ってみると、物すごいにおいが、悪臭をしているところがあって、ある意味、県の方とかがパトロールをされて、そんなに湖岸に近づかなくても、物すごいにおいが出てるところはあるので、住民の方から連絡を待つのではなくて、県の方が主体的にパトロールをされて、悪臭がするんであれば国と一緒に回収する、市もあるのかなと思うんですけれども、回収するという方法もとれるのかなと思うんですけれども、においがたってから回収するとなると、なかなか住民の皆さんとしては、悪臭と数日間はつき合わなきゃいけないということになると思うので、県から主体的に動かれるお考えというのはあられないでしょうか。

○溝口知事:それはさっき申し上げたように、7月27日の幹事会で国土交通省、県、市が連携して取り組むことを確認をしておりますし、それから、悪臭が発生し、管理者は国交省ですけども、国交省の対応が困難な状況になった際に備えて、県も応援できるように準備をしておると。やはりこの問題は国交省の問題なんですね。しかし、そうはいっても国交省ができない場合があり得るので、できるだけの対応をしていこうというのが現状ですね。

○山陰中央新報:動き出される基準として、前年並みの水草の量が確認されたとか、先ほど申したとおり悪臭を確認したとか、あとは知事が認めたとか、その4つの条件が動かれる基準として設定しておられますが、これについて、地元の住民の方からは、もうそういった条件を待っていては遅いのではないかという声がありますが、これについてはどのようにお考えですか。

○溝口知事:それは実態を聞いてみましょう。

○山陰中央新報:また今後、その水草、ことしだけではなくて来年、再来年も大量繁茂しかねない中で、中・長期的に考えた場合は、回収した水草を有効活用するとか、飼料にしていくということも必要だと思うんですけども、今、現に民間がそういった水草を飼料に変えていくとか、そういった研究とか取り組みをされておられますが、そういったことに関して県も支援をするとか。

○溝口知事:今までも肥料に使ったりしてると思いますね。詳細は聞いてませんけども、あらゆることをやるように、よく私のほうからも指示するつもりです。

○山陰中央新報:わかりました。


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