6月28日質問事項2
2.県立大学
○山陰中央新報:知事、済みません、よろしいでしょうか。山陰中央新報の高橋です。
島根県立大学の関係でちょっとお尋ねをしたいんですけれども、先日、浜田キャンパスについて、学部の再編案というのを学長が示されましたけれども、学長がお考えになっている新しい学部について、御所感をお伺いできますでしょうか。
○溝口知事:県立大学は、発足当初は国際的な島根を取り巻く状況など、そういう方面で若い人たちに教えると申しますか、そういうことがありましたが、やはり島根の中をどうするかという問題もやっていただく必要があるということで、今は将来の人材を育成する中で、国際的な課題と同時に、地域の諸課題についても学生たちに教授していくということでありまして、そういう方向で県立大学が中期計画をおつくりになるという方向に進んでいるようですから、それをやっていただくことは大事だというふうに思いますね。
○山陰中央新報:先ほど島根の中でということだったんですけれども、平成29年度の卒業生の就職の県内内定率が30%程度にとどまっていることについては、どのように御認識してらっしゃいますか。
○溝口知事:それは、島根の中でどういう職場が提示されているのか、そういうことになりますと、県内の中だけではなかなか対応できないんで、学生のほうで県外、大都市ですね、そういうところに就職される方は多いと思います。それは、ある意味で県のほうで、この職場なら受けるだろうということをお示しできるのは、なかなかすぐにはできませんね。それから現実に島根県の出身の方だけじゃなくて、県外からも来ておられますからね、そこら辺は一挙に島根県の中で多くの人が働くという状況をつくり出すことはまだ難しいんで、そういうことを念頭に置きながら、県立大学において地域の課題などにつきましても実地の教育でありますとか、いろんなことをやられるようになってますから、そういうことを続けることによって、島根にお残りになる、島根で働かれる若い人がふえるように県としても努力をしていくと、こういう考えであります。
○山陰中央新報:清原学長のほうからは、地域研究の強化ということで、もともとあった北東アジア地域研究センターを新たにつくるしまね地域共創研究センターと統合して、しまね国際地域研究センターという形に改編するというお考えも示されましたけれども、これまでやってこられた国際的な研究については、今、知事としてはどのように評価をしていらっしゃいますか。
○溝口知事:それは、日本を取り巻く国際環境を見ましても、大きな変化が起こってますね。南北朝鮮が話し合うような関係が出てきてますし、特に北朝鮮がいろんな面で国際社会に今、大きな影響を与えてますね。中国もここ数年の中で、世界的にも大きな大国に、産業大国ですね、なってきておるということで、日本を取り巻く環境にも大きな変化が起こっておるわけでありまして、そういう意味で、島根県立大学の周辺の国々についても、引き続き勉強し、学生たちに教授をするといった役割が引き続き大きいものであるというふうに私は考えております。
○山陰中央新報:もう1点、短期大学部の保育学科についてなんですけれども、今回、受験者が3倍近くで、前年の2倍程度、大分多くなったんですけれども、ある程度これ、ニーズがあるのかなというふうな認識をできるのかなというふうに分析もできるんですが、今後、定員規模を検討していくということだったんですけれども、今後、定員規模はどういうふうにしていかれるお考えでしょうか。
○溝口知事:まだ具体的にそこは私も聞いてませんが、これからさらに担当部局からよく聞いてみましょう。
○山陰中央新報:3倍という倍率はどういうふうに見てらっしゃいますか。
○溝口知事:まあそれも、その背後にどういうものがあるのか、そういうのをよく聞いた上で検討する必要がありますね。3倍になってますか。
○山陰中央新報:はい、3倍、約3倍。
○溝口知事:今までは。
○山陰中央新報:今までは1.5倍ぐらい。
○溝口知事:倍ぐらいになったわけですね。
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