3月12日質問事項8
8.次期知事へ
○山陰放送:BSSの秦です。
済みません、じゃあ続きまして、BSSの秦ですけれども、先ほど後任の方への引き継ぎの話が一部出ましたけれども、その中で、これから後任の方が決まれば、またお会いしていろいろ引き継ぎなりお話をするということだった……。
○溝口知事:はい、ですね。
○山陰放送:というふうに言われましたけども、特にいろんな県政、課題がある中で、原発に関しては非常に大きな問題で、それは次のリーダーに判断が求められると思うんですけれども、島根原発2号機の再稼働、あるいは3号機の新設ですね、新規稼働、これについてはどういったポイントを伝えるべきだというふうに思われてますでしょうか。
○溝口知事:原発に限らずいろんな問題は残りますが、私が余りこういう方向でと言うのは差し控えようかと思ってますね。それはやはり新しい知事自身が各界の意見でありますとか、あるいは市町村もありますし、あるいは経済界もありますし、やはり御自分でいろんな話も聞きながら、もちろん県のスタッフは当然大事な役割を演ずるわけでありますけども、やられるのが適当ではないかと。前知事がこうしたほうがいい、ああしたほうがいいと言うのは、少なくとも最初の段階から言う必要はないんじゃないかというふうに思いますね。
もちろん私も東京にいますから、来られた際にいろんなお聞きになりたいようなことがあれば当然やりますけども、私からこうするああすると言うことは差し控えたいと思いますね。
○山陰放送:その際に、議論の、ここまで整理されているとか、こういうポイントはここまで来ているとかっていう進捗状況は多分お伝えになるんではないかなというふうに思うんですが。
○溝口知事:いやいや、事案はもう無数にあるわけでして、それを一度にやるということは難しいですね。自分でやりながら全体的なことがわかっていくわけでありましてね。それからやっぱり多くの人の意見を聞かなきゃいかんですよ、県だけでなく。
○山陰放送:では、後任の方は一から勉強してくださいということでしょうか。
○溝口知事:一からというか、大体国の役所なんかにいると、いろいろ経験はしてますから、当然一定のあれをお持ちですし、今回4人ですか、出てますけども、お二人は総務省ですわね。だから、地方財政だとか地方のいろいろな課題はよく御存じなんじゃないかと思いますね。
○山陰放送:4人いる中で、2人は国の役人経験者ですけれども、ほかの2人はそうではないと思います。そのうちより国の役職を経験している人が適任だということでしょうか。
○溝口知事:いや、適任とかではなくて、やはり支持者層の厚さが少し違うかもしれませんね。
○山陰放送:そういうものは、そういう知識なり経験なりというのは、やはり役立つというふうにお考えだということでしょうか。
○溝口知事:いや、4人、今おられるんですか。いろんな活動をしておられるのは、やはり一定の方々ですからね、そういう方々の場合には、もちろんほかの人も知事に当選する可能性が全くないわけじゃありませんから何とも言えませんけども、2人に限れば、いろんな活動を総務省等でやっておられますからね。それで、私に話したほうがいいというようなことが、もちろんあるかもしれません。そういうときにはお会いしてするということはございますが、当座はそういう細かいとこまではできないと思いますね。だけど、一定の、私の場合も一定の何か引き継ぎみたいなものはありましたね。そういうことはやっていく必要があろうというふうに思います。
○山陰中央新報:よろしいですか。山陰中央新報の多賀です。
知事の3期12年の中で、一貫して取り組んでこられたことは財政の健全化だと思うんですけれども、澄田知事県政時代から当初予算も減少してきて、交付税もこれから減っていくという中で、今12年、任期を務められて、これからその後任の方が何期務められるかはわかりませんが、これからの知事として重要になってくる政策判断というのもまた、これまでの10年とこれからの10年というのは違ってくると思うんですが、これからの知事として必要なことっていうのはどのようにお考えでしょうか。
○溝口知事:島根の課題はやはり経済発展をどう進めていくかということが大変大事な課題ですね。それから県民の方々の生活が安定をするということでありまして、そういう面につきましては、県庁内の各部署、局長さん、部長さん等から説明があろうと思いますね。それから、やはり県庁内だけでなく、経済界でありますとか農業、林業等々、いろんな分野の方々の意見もよく聞いて対応していくということじゃないですか。
いずれにしても、ある程度なれるには時間がかかりますけども、4人のうちお二人のほうは総務省で地方自治等々を経験しておられるわけでして、大分知識のレベルも私なんかよりもずっと高いんだろうと思います。だから、そこら辺はよく、そういうことも勘案しながら、周辺の人が必要な対応をしていくということかなというふうに思いますね。
○山陰中央新報:これから経済発展が大事だというふうにおっしゃられましたが、これはもうやはり、より自立を目指して、産業についての発展を考えるとか、そういったことが必要になってくるという、より自立を目指すように産業を発展させたり、そういった、具体的にはどのようにお考えですか。
○溝口知事:私が言うべき話じゃないですね。それは新たに首長になる人が考えていくということじゃないですか。
○山陰中央新報:あと、県民の生活の安定を考える上で、より予算が減少していく中で、より選択と集中ではないですけれども、政策的判断がより求められる時代になるのかなと思うんですが、御認識はいかがでしょうか。
○溝口知事:いや、そういう要素もあるでしょうね。ただ、それは一挙に出るわけじゃないですね。それから、いろんな対応の仕方もあるでしょうし、そこら辺は県庁の中でのいろんなやりとりもあるでしょうし、経済界その他の方々からもいろんな意見を聞いて、総合的に考えていくということですね。
○山陰中央新報:知事御自身、澄田前知事からそういう引き継ぎの際、これだけはぜひともやっていただきたいとか、何かそういったやりとりっていうのはあったんでしょうか。
○溝口知事:いや、なかったか、はっきりしてないですね。澄田さんは、そのときはどうだったかな。いろいろ……。
○秘書課:引き継ぎはやっております。
○溝口知事:紙は何か、ちょっといただいたような気がしますけども。それは一般的なことでしたね。
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