10月11日質問事項03
3.島根原子力発電所
○山陰中央新報:済みません、島根原子力発電所の関係で、9月の下旬に原子力規制委員会の審査会合で宍道断層、25kmから39kmに延長するということで、規制委員会側もおおむね了承ということで、これで前回、西側がちょっと延びて固まって、今回、東側が延びて固まって39kmというようなことになったんですけども、以前の会見等々でも、最新の知見を取り入れながら変更はあるということで中電側も言っていて、断層の存在を認める、それから延長を含めると5回の見直しがあったということで、この確定したことに対する知事の所感というか、どういったことをこれから中電に求めていかれるか、お願いします。
○溝口知事:過去の動きを見ましても、断層がこうなっているということは簡単にはなかなかできないわけでして、今回の問題につきましても、宍道断層と鳥取沖西部断層との関係をよく調査したわけですね。それは原子力規制委員会におかれて専門家の方々にやっていただいたわけですけれども、鳥取沖西部断層と宍道断層とは連動しないということが地形の調査をして判明したという説明でありますね。私どもはやはり、この問題につきましては原子力規制委員会が専門家を動員して調査をきちんとやっていただくということが必要であると考えております。だから、それは中国電力もやっているわけでしょうが、専門家の動員だとか、実際にやっぱり判断するのは原子力規制委員会がやらないといけませんね。
○山陰中央新報:それで、かねてこの宍道断層というのは、原発の耐震安全性を確保する上で非常に大事なポイントだということで知事はおっしゃってましたけども、これが一段落するということで、先ほどの規制委員会が調査されたということはあるんですが、一般の県民の方は、やはり一般防災にもこれ影響する話で、原発だけじゃなくて地震にも影響する話で、関心をお持ちだと思いますけども、これの説明等々は中電にしっかりしてもらいたいということになるのか、それともまた別の方法があるんじゃないかと言われるのか、そのあたりはいかがですか。
○溝口知事:どういう意味。
○山陰中央新報:県民への説明ですね。中電が、広報誌等々でいつもされてますけども、こういった問題、配管のダクトの腐食の問題もそうでしたけども、断層の件について中電は県民にどう説明するべきとお考えですか。
○溝口知事:中電自身にやってもらうということもあるでしょうし、それからやはり規制委員会がこちらの規制庁の支所がありますね、そういうところを通じてやるとか、それから、我々自身も原発の問題につきましては安全対策協議会でありますとか、あるいは専門家の会議がありますから、そういうことを通じて説明を広げていくということを考えていきます。
○中国新聞:知事、その関連で、宍道断層というのは御承知のとおりだと思いますけども、基準地震動という原発の耐震安全の設計を決める一番大きなファクターに影響するわけですけれども、中電の社長がこの間、規制庁のほうに行って意見交換をたまたまされていて、その日に報道陣に基準地震動が固まれば早期に3号機の審査を申請したいと。従前からそういうような話はしてたわけですけれども、改めて今回、宍道断層の長さが規制委でおおむね了承されたことを受けてそういうふうに発言をされたわけですけれども、改めてその辺の受けとめはいかがでしょうか。
○溝口知事:私は中電がどうしたかというのは余り直接見ていませんから。やはり2号機をどうするかということがあるわけでして、順番にやっていくものではないですかね。
○中国新聞:ただ、社長が言ってることだと、早期にということは、2号機の審査が終わるかどうかということには触れてないので、ひょっとすると2号機が終わる前に3号機の申請をして、何というか、一時的にかもしれませんけど、同時にかかってる状態、その審査に、ということが想定されるわけですね。
○溝口知事:それはあなたの推測ですか。
○中国新聞:まあ推測というか、そういう可能性もあるわけですね。もう場合分けすれば、2号機が終わってから3号機を申請するか、2号機が終わらないままに申請されるかのどっちかしかあり得ないわけですから、十分にあり得るパターンだと思いますけど。
○溝口知事:まだ2号機は終わっていませんからね。そこら辺の状況も見て考えていく課題だろうと思いますけれども。
○中国新聞:改めて2号機と3号機の意味合いというか、3号機はほぼ完成してるけども、まだ書類上でき上がってないというか、そういう状態ですね。一応政府は、あれは新増設じゃないという見方を示しているわけですけれども、実際動けば、そこから40年間は少なくとも運転できる、現行のルールではですね、原発になるわけで、非常に地元にとって、これからさらに原発とつき合うという意味では意味の重い原発だと思うんですけど、2号機と3号機のその辺の違いというのは、知事は考えられたりというのはありますか。
○溝口知事:私は余り3号機まで考えていませんね。中電からも聞いていませんよ。
○中国新聞:その3号機どうするかという話は。
○溝口知事:はい。私自身は。
○山陰中央新報:先ほど、2号機をやって、順番にやっていくことですよねっていうふうにおっしゃったんですけども、他電力の審査状況を見ると、例えばどこぞの3号機と4号機を一緒に、ちょっと炉型が若干違いますけれども、ほぼほぼ同じ形式で出せるんでということで複数申請してるパターンって結構多くて、中国電力さんも、マンパワー的に見るとやっぱり両方やると、両方の対応はなかなか大変かもしれないなということはお思いのようですけども、可能性としては十分に、2つとも出しておくというのはあり得る話とは思うというか、言われるんですけども、ただ、その中で、知事はやっぱり2号機が終わらないと3号機もないということになるんですか。
○溝口知事:終わるとかなんとか言っているわけではなくて、2号機の稼働が始まった後ではないですか。稼働というか、その審査が終わったり。
○中国新聞:それは何か根拠というか、常識に考えてということなんですか。
○溝口知事:単に順番を考えているだけですけれども。
○中国新聞:順番といっても……。
○溝口知事:そういうことを説明するためには、電力需給がどうなるかとか、そういうことがなければだめですよ。
○中国新聞:そうすると、2号機が審査が終わってくると、また地元に説明に来られますよね、中電さんとかエネ庁とかが。そのときに需給の話とかも当然されて……。
○溝口知事:当然あるのではないですか。
○中国新聞:2号機の稼働とかが、それで必要なんですよという説明をされると。それがやっぱり示されてないときに3号機を申請するっていうのはちょっと。
○溝口知事:やはり電力需給がベースでしょうね。
○中国新聞:なかなかそうしないと、申請しても県民に理解は得られないということ、その需給がどうとかっていう話。
○溝口知事:そういうことに入る前の段階でしてね。それから日本の要するに原発、日本全体としてどう考えるかとか、国全体としての話もあるでしょうね、当然。
○中国新聞:それはやっぱり3号機の持ってる意味合いの大きさみたいなのも考えてということですかね。
○溝口知事:私自身は3号機のことは全然考えてないですよ。
○中国新聞:特別な原発ということではないということですか。原子炉というか、原発って言うとおかしいかな、3号機。
○溝口知事:原発自体をどうするかというより、今の電力事情全体をどうするかという問題もあるでしょう。
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