10月11日質問事項02
2.萩・石見空港
○山陰中央新報:済みません、今月4日、国交省の羽田枠の政策コンテストの発表がありました。萩・石見空港-羽田便は、なかなかその実績が目標には届かなかった中で2年延長という結果になりましたが、改めて受けとめをお願いします。
○溝口知事:萩・石見空港の東京線2便運航というのは、空港として最低限必要なことでありまして、それに向けて萩・石見空港の関係者、そして地元の皆様、そして近隣の山口県ともいろんな話をしまして、萩・石見空港の利用促進を強化していこうということを決めたわけでありまして、それを国土交通省の懇談会に説明をし、懇談会の委員の方々、いろいろ意見もあったわけですけれども、一つは7月、8月と乗客数もふえ始めていると、効果も出ていると。それから、比較的実際的な連携がやや薄かった山口県との間でも、萩・石見空港という観点から一緒に活動を強化していきましょうということで対策会議をつくりまして、そういう面が懇談会で一定の評価をいただいて2年間の延長ということが決まったというのが経緯であります。
○山陰中央新報:結果の中で、評価を見ますと、前回の継続が決まったときよりも評価が厳しい指摘もあったと。特に大幅な改善を要するという委員の方が2人いらっしゃったということなんですけど、この大幅な改善については、改善すべき点はどのように認識されておられますでしょうか。
○溝口知事:入りと出、両方あるわけですけれども、萩・石見空港から東京に行かれる方というのは、やはり地域の住民の方々、それから企業の方々でありまして、そういう方々に一定の助成を行うといったようなことをやっておりましたし、それから、東京からの観光客ですね、これは旅行会社に対しまして一定の支援をすることで、旅行商品を東京-萩・石見空港でつくっていただくということをやってきておるわけでして、この2つは引き続きやっていかなければいけませんけれども、一つ話があってなるほどと思ったのは、東京の羽田空港に近い企業などに接触し、萩・石見空港を利用すると、あの辺は企業立地も可能ですし、飛行機でも一定の助成がありますから来やすいわけでありまして、そうした東京都心の大企業というよりも、そうした羽田空港の近辺を中心としたPRなどもやっていったらどうかといったアイデアも我々もちょっと聞きまして、そういう面はやや、ややというか、あまり気がつかなかったわけでして、新しいそうした動きもこれからやってみようというようなことであります。それから、もう一つの問題は、東京などから来られた際に、観光客の方がその次どこに行くのかというのがなかなか難しいんですね。萩に行って、そこからまた戻るのかということもありますし、山口県のほうも、山口宇部空港もありますから、そちらをりようしていただかなければいけないという問題もあるんですけれども、萩とも、山口県とも一緒になって観光等をさらに強化していこうと。津和野に向かう、それから東に向かうと、これは山陰線は鉄道でもちょっと時間がかかるわけですね。そこら辺をどういうふうに工夫をしていくか、よくアイデアも出してやっていかなければいけないと思います。
○山陰中央新報:先ほど知事おっしゃいました羽田空港近辺の企業とか、新たな需要の掘り起こしについてのお話だったと思うんですけれども、そういった、なかなか助成とか交付金をずっと未来永劫つぎ込み続けるというのは難しい中で、そういったところもしっかり幅を広げて需要を掘り起こすことがやっぱり必要だと。
○溝口知事:そうですね。
○中国新聞:知事、済みません、ちょっと空港の話に戻るんですけども、2年延長が決まったんですが、すぐまた次、2年後がやってくると思うんです。そうすると、今回いろいろな協議会の立ち上げなんかもありました。若干県として手を打つのが遅かったかなとは思っているんですけども、今度はもう2年後を見据えて、すぐ動く必要があると思うんですが、その辺はいかがでしょうか。
○溝口知事:申し上げたように、イン、アウト、両方の面でさらに我々が今までやっていないこととか、そういうものをどういうふうにして構築するかという検討をまず進めていきまして、それに基づいていろんな対応を考えていきたいと。
それから、もう一つは、そういう中で、山口県ともよく連携をしてやっていきたいと思っています。
○中国新聞:これはもう、すぐに始めるということですか。
○溝口知事:そういうことですね。それは検討を進めるということでありますけれども、一定の検討を経て、具体的な行動をしていくということです。
○中国新聞:新年度では予算の面も考えていくということですか。
○溝口知事:それも当然考えていかなければいけないと思います。
○山陰中央新報:新体制をしかれて、県が中心になって利用促進を進めていかれるという体制をつくられたと。今後も2年というのがもうすぐ近づいてくるわけで、その体制がしっかり機能していくというのが重要だと思うんですけれども、今回は6月補正もされて、最終的な危機感がどんどん大きくなっていったように見受けられるんですが、これまで県としては月別の搭乗目標とか、その細かな数字目標というのがなかったというところがそこに危機感がずうっと2年間継続できなかったのかなと思うんですが、また新たな次の2年に向けて、その危機感を維持し続けるためにはどういったことが必要だと思われますか。
○溝口知事:やはり搭乗率等の動きをよくチェックしながら、あるいはそういうものを通じて施策の効果を評価しながら改善をしていくということですね。何をしたらできるかとか、あるいはそれがうまくいくのかというのは、それはやってみないとわからない面がたくさんありますから、いろんな計画、方向づけをしながら、そういう中で改善をしながらやっていくということでしょうね。そう簡単にはできないですよ。
○中国新聞:知事、そもそもの話として、やっぱり2年が決まって、とりあえずよかった、よかったということになって、何というか、安心感というか、ちょっと緩みというか、そういったものが出てくるようではいけないという、そういう意識でいらっしゃるわけですか。
○溝口知事:それはないと思いますね。
○中国新聞:現地にもないし、県庁にもないと。
今回、6月補正、9月補正と事業を打って、今年度に入ってからの搭乗者数もかなり改善が見られたということで、直近の動きはかなりあったと思うんですけど、これまでの2年間というのを振り返ってみたときに、なかなか苦戦した経緯というのがあったと、目標に対して。
○溝口知事:こうやったらうまくいくという施策というのはそう簡単にあるわけではないので、それをいろんな、ほかの地域もさらにですね、もちろんそういう調査もやっていましたよ。石川県に行ったり、いろんなこともやっているけれども、それはなかなか簡単にはいかない。やはりあの地域の人口そのものが少ないですからね。それから、いわば航空機以外の道路を見ましても、非常に便利の悪い地域ですから、そこで観光客だけで局面が変わるような施策を、それは短期間ではなかなか難しいですよ。だけど、それに向けて努力をしていこうということです。
○中国新聞:見方を変えれば、また2年間、これまでの2年間と比べて、その反省点を生かしながら取り組めるということだと思うんですけども、そこはやっぱりいろいろ検証して、この2年間を。
○溝口知事:それは外部の人のいろいろな意見も聞きながらやりますが、すぐにこうした効果が出るというものはなかなかないです。いろんな考えられることを一生懸命やっていくということですね。
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