9月27日質問事項01
1.衆議院選挙
○山陰中央新報:知事、済みません、国政のほうの話になりますが、衆議院があしたにも解散ということで、選挙になるんですけども、安倍総理の記者会見の内容をごらんになられたか、報道で知られたと思いますけども、解散の理由が、消費増税の使い道を変更するだとか、あと北朝鮮の対応、圧力強化するというような方向で総理は言ってらっしゃるんですけど、そういったものを一つの理由、一つずつ理由に挙げられたんですけども、ああいった理由での解散についてどう思われたか、ちょっとそれは違うんじゃないかとか、まあまあ妥当なところだとか、その辺の評価というか、感想はいかがでしょうか。
○溝口知事:そこはやはり国政で、また今の政権与党で議論をされて決められたわけであります。いろんな論議が国政の中であるようでありますが、そこは国政を担っておる政権が決めるというのは、それはいろいろ問題があるにしても、それは一つの考えで、それを意見が違うからとめるということは、国政の場ではできませんね。政権与党におかれましても、いろんな国民の方々の考えだとか、あるいは今の日本の経済の状況だとか、あるいは今後の経済の状況だとか、あるいは北朝鮮問題に対する対応をしっかりするとか、いろんな角度から決められたわけでありまして、いろいろ意見があるでしょう、それはそれとして、やはり国会のルールで決めるほかないのではないかと思います。私の個人的な意見を言うわけではありません。
○山陰中央新報:いざ解散ということになりますと、事島根県で見ると、例えば地方創生だとか県内の経済の状況だとか、またちょっと国政とは違った論戦が、期待したいという声もあると思います。一般の有権者にとっては、やっぱり米、農業政策が聞きたいだとかいろいろあると思うんですけども、知事は島根県内での選挙戦についてどういったことを候補者に論戦を期待したいとか、しゃべってほしいとかお思いでしょうか。
○溝口知事:各党が御自分で考えるべきことですね。それは、それぞれの方々が県内の事情はよくお知りになっていると思います。
○山陰中央新報:それから、この解散に関連して、東京都知事の小池さんが新党、希望の党を立ち上げられて、御自身が代表になられるということで、知事と新党の代表のいわゆる二足のわらじを履くというような、過去でいうと滋賀県の加戸知事がそういった例はあったとは思うんですけども、同じ知事として、そういったことが、知事の仕事だけでも大変だという、知事も大変だと思うんですけども、ああいう動きを見られて、同じ島根県知事、知事としてどう思われるかというコメントがあればお願いします。
○溝口知事:知事それぞれの立場、考えがありますから、そういう考えはやはり東京都であれば都民の信託を、また次の選挙等で受けるわけでありまして、政治はやはりその人たちが必要だと思うということをやるのが政治の一面でしょうね。全国的に見ますと、たしか大阪府の知事さんが知事をしながら大阪維新の会で国政をやっているという例もありますね。いずれにしても、それはそれぞれの首長と申しますか、やはり自分で考えることですね。
報道を見ますと、小池知事さんは、いろんな意見があるということも多分念頭に置かれてお話しになっているのでしょうが、国政で代弁する勢力を確保するということが国政にもプラスになるんだというような理屈と申しますか、考えを述べておられますね。また、3年後に東京オリンピック・パラリンピックがあるわけでありまして、それに対しては国のいろんなサポートが必要で、そういう面でも国政でそういうことをたくさんやってくれる人がいるということは東京都にとってもいいというような説明もされていますね。だから、それはやはりそれぞれの方が、知事であれば都であり府であり県であり、そういう中で判断すべきことでしょうね。小池都知事はそういう判断をもって今度のことになったということだろうと思いますね。考えを整理しますと、そういうことではないかと。
○山陰中央新報:じゃあ、溝口知事として、小池知事のスタンスと考え方をいいとか悪いとか、そういう判断をした上ではないと。
○溝口知事:判断はしませんが、何もなしでやってはいけないわけでして、それはやはり国民なり都民なりに自分の考えとしてきちんと伝えた上でやらなければいけないでしょうね。また、それは次の選挙なり、あるいは都政の運営においていろんな影響を持つものでありますね。
○山陰中央新報:その判断は次の選挙で御自身が受けられるわけですから、そういうところで……。
○溝口知事:それはそこで考えるべきことではないでしょうかということです。
○山陰中央新報:わかりました。
あと、関連で、今回、溝口知事自身は過去の知事選で自民党と与党の推薦を受けてらっしゃるので、選挙戦ではやはりマイクを握ったりだとかということがあり得ると思うんですけども、その辺の活動はどうされるんでしょうか。
○溝口知事:今ここでお話する課題ではないと思います。それは報道を見てください。
○山陰中央新報:わかりました。いつも見ておきます。
○NHK:済みません、NHKです。おとといの会見で、安倍総理大臣が消費税の使い道について、子育て施策を充実させるといった考え方を表明されたかと思うんですけれども、これによって財政再建がおくれるということが懸念されると思うんですが、知事は元財務官でもあり、国際的にも健全な財政の重要性というのをかなり強くお感じになった御経験もあると思うんですけれども、日本の財政再建がおくれることについてはどういうふうに考えられますか。
○溝口知事:2つのファクターがあるとおっしゃったわけですけれども、それは時によって、あるいはそのときの状況によって、どういうものを優先したらいいかということをやはり判断をして、自分の、自分といいますか、それが国なり、あるいは地方でいえば県なりに必要だという明確な判断をもってされる限り、それはその人のいわば政治、あるいは当面している状況に対応するのに必要なものだということだと思いますね。もちろんそれについて、違う意見は当然あるでしょう。それはあれば、それは選挙に反映するわけでありまして、そういうことがあってもこういう政策をしていくことが全体としていいんだという判断をされれば、それは政治家としてされることだと思いますね、私は。
だから、私自身は、いいのかどうかというのも、必ずしも明快な、影響がどうなるか、現段階では私もよくわかりませんね。こうでなければいけないとか、これだとおかしいと言うのはなかなか難しいと思います。
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